周氏の作品(百度百科より)
中国で最も成功した漫画家の一人である周洪滨(シュウホンビン)とは
中国漫画界において2012年、2013年に中国で最も稼いだ漫画家として有名な周洪滨(シュウホンビン)さん。中国の漫画事情は今どうなっているのか知る上で彼のことを紹介するのは面白いのではないかと思いました。そこで今回は、彼の経歴や代表作、収入等について調べてみました。
写真は周氏(百度百科より)
周洪滨是土生土长的天津人,出生于一个平凡家庭,父母都是普通职工。小学二年级时,爸爸给他买了一本鸟山明创作的《龙珠》漫画做生日礼物。第一次接触漫画,周洪滨便被深深吸引,薄薄的一册书,翻来覆去看了无数遍。从那时起,周洪滨就正式成为了一名漫画迷,并确立了自己的人生目标,成为一名漫画家。
(百度百科より)
訳:周氏は生まれも育ちも天津。平凡な家庭に生まれ、両親は共に普通の会社員。
小学2年生の時に父親から鳥山明のドラゴンボールを誕生日プレゼントとして買ってもらった。それが漫画との初めての出会いであり、周氏はものすごく夢中になり、その薄い一冊の本を数え切れないほどに読み返した。その時、周氏は漫画ファンとなり、同時に人生の目標として漫画家を目指すようになったのだ。
こんな感じの内容となっています。
ドラゴンボールを読んで漫画ファンになったんですね。
何かこういう文化って国境を越えてつながっている感じがしますよね。
年収について
漫画家は当然固定年収ではないですよね。その年毎に違います。
2013年の年収は約2300万元、2012年は約1815万元と言われています。
(2300万×19=4億3700万円、1815万×19=3億4485万円)
これが中国の頂点の漫画家の年収ってことになりますね。
ちなみに以前、中国のオンライン小説家の年収も記事中で紹介しました。
2014年度の番付1位が9億5千万円で、2位が5億3200万円でした。
業界全体としては分かりませんが、トップに関しては漫画家よりもオンライン小説家のほうが稼いでいるということになりますね。
これは日本の事情から考えると想像出来ない状況ですよね。
ちなみに参考までに一般小説か含めて収入比較:
オンライン小説家>>>>>>漫画家、小説家
小説家は2013年は2550万(4億8450万円)、2014年は1950万(3億7050万円)が一位。
下記は参考までに、以前中国のオンライン小説家の年収等について書いた記事です。
周氏の代表作について
代表作:《偷星九月天》⇒星を盗む少女
(百度百科より)
ストーリーについて軽く説明。
一场爱与梦想的奇妙冒险…… 是男仆还是热血的少年侦探?江洋大盗竟是如花美眷?! 迷雾一层接一层,悬念一环紧接一环,喘不过气了? 黑月铁骑魅影闪现,是兄妹的情谊还是死敌的较量?少年侦探热血登场,赢得梦想的时刻能否换来她回眸一笑? ・・・略
(百度百科)
訳:愛とロマンの不思議な冒険・・執事なのかそれとも熱血少年探偵なのか?
大泥棒は何と絶世の美女なのか?!霧が立ち込めて、疑念は一段と深まり息が詰まる。
黒月鉄騎の突然の登場、これは兄妹の絆なのか、それとも恐ろしい敵との戦いなのか。
少年探偵の登場で、夢にまで見た時間を勝ち取り彼女を笑顔にすることが出来るのか?
・・・略
まあこんな感じだと思います・・。
登場するキャラはどんな感じかというと・・。
(百度百科より)
絵の感じが分かりますね。他にもいろいろとキャラが出てくるようです。
現在、中国版の少年ジャンプとも呼ばれる週刊漫画誌の知音漫客に掲載されています。
知音漫客とはどんな雑誌なのでしょうか?
《知音漫客》创刊于2006年1月,国际大16开100P,定价5元,全彩印刷的中国漫画生活志。经过三年发展成为每月四刊的周刊类杂志,每年50刊。在中国北京,曾创下中国漫画杂志历史销量最高记录。目前月发行量逾700万册,成为国内少数发行过百万的动漫期刊。
(百度百科より)
訳:知音漫客は2006年1月に創刊され、A4判の大きさ100ページ、定価は5元(約95円)、全フルカラーの中国の漫画雑誌。創刊から3年を経て、毎月4回発行の週刊雑誌となった。毎年50刊が発行される。中国の北京において、中国の漫画雑誌販売史上に残る最高記録の販売量を打ち立てたことがある。現在では月に700万部以上を発行していて、国内では数少ない発行部数100万部以上の漫画アニメ系の定期刊行誌となっている。
こんな感じの事が書いています。
全フルカラーはすごいですね。物価の違いがあるのか1冊の値段が100円しません。
月に700万部発行というのはすごいのだろうか?
比較するために少年ジャンプの部数を調べてみました。
週刊少年ジャンプ - Wikipediaに発行部数が載っていました。
2015年の4~6月が、239万5千部となっており、部数の変遷を見るとだんだんと減少して今に至っています。まあ少子化ですし電子化の流れもあるので当然と言えば当然ですが・・。少年ジャンプが一番発行していた時代のデータが下記になります。
- 1995年3-4号 653万部 歴代最高部数を記録 (ギネスブックに登録)。
最高で653万部・・、人口の違いがあるとはいえ、現在の中国の漫画雑誌の発行部数は結構、とんでもないことになっているようですね・・。
中国は漫画雑誌が発達しなかったというのは過去の話なのかも・・?
まとめ
現状として、中国の漫画界はかなり発展しているようですね。
最近では、日本の出版業界でも中国を含めて海外からの作品もちょくちょく取り上げたりしていますよね。もしかしたら、そのうち中国を含めて海外からすごいヒット作が生まれてくることもあるのでしょうかね。どうなっていくのか興味深いです。
以上