朝鮮人労働者の遺骨、70年ぶりの帰郷

植民地時代に北海道へ連行された強制徴用者の遺骨115柱
きょうソウル広場で葬礼

朝鮮人労働者の遺骨、70年ぶりの帰郷

 植民地時代に北海道へ連行され、炭鉱などで命を落とし、現地に埋葬されていた朝鮮人の遺骨115柱が、18日に韓国へ戻ってきた。

 「強制労働犠牲者追慕および遺骨帰郷推進委員会」(以下、帰郷推進委)は、これらの遺骨を持って前日下関港を出発、大韓海峡を渡り、12時間後の18日午前8時ごろ、釜山港国際旅客ターミナルに到着した。

 帰郷推進委の関係者約30人は、入国手続きを終えると、位牌(いはい)と遺骨が入っている木箱を木綿の布で包んで入国した。

 遺骨は、北海道から東京-京都-大阪-広島などを経て下関に到着した。帰郷推進委の日本側代表団体を務めるNPO法人「東アジア市民ネットワーク」の殿平善彦代表は「犠牲になった方々が戻るのに70年かかり、本当に申し訳なく思う。両国が和解の未来に向かうきっかけになればと思う」と語った。韓国と日本の宗教家、専門家、青年などが共同で立ち上げた帰郷推進委は、1997年から遺骨の発掘などを勧め、115柱を収集した。

 光復(日本の植民地支配からの解放)から70年を経て故国へ戻った遺骨は、18日午前、植民地時代に関釜連絡船が出発していた釜山市中区のスミル公園へと移され、鎮魂のための祭式が執り行われた。その後、遺骨はソウルへ運ばれ、中区の聖公会聖堂に一時安置された。

 19日午後7時には、ソウル広場でおよそ1000人が参列する葬礼が行われ、20日午前、京畿道坡州のソウル市立墓地納骨堂に納められる。

釜山=権慶勲(クォン・ギョンフン)記者
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) The Chosun Ilbo & Chosunonline.com>
関連フォト
1 / 1

left

  • 朝鮮人労働者の遺骨、70年ぶりの帰郷

right

関連ニュース