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【芸能・社会】

嵐 帰ってきたぜ宮城!! 規格外!!4公演20万人超動員

2015年9月20日 紙面から

 4日間で20万人以上を動員する嵐の野外コンサート「ARASHI BLAST in Miyagi」が19日、宮城県利府町のひとめぼれスタジアム宮城で開幕した。2011年の東日本大震災以降、嵐が東北でコンサートを開催するのは初めて。村井嘉浩宮城県知事のオファーに嵐が応えて実現。「被災地のことをみんなが思い出す切っ掛けになれば」との使命感を胸に5人は熱いステージを繰り広げた。

 「久しぶりに宮城に帰ってきたぞ!」。松本潤(32)はスタジアムを埋め尽くした5万2000人に満面の笑みで呼び掛けた。

 宮城では2007年以来の今回のコンサートは、昨年のハワイに続く「ARASHI BLAST」の第2弾。23日までの4公演(21日は休演)で20万8000人という動員数もさることながら、あらゆることが規格外。スタジアムがある総合運動公園の敷地内には地元の名産品の屋台「復興応援市場」や、子どもたちの絵画展などコンサート客以外も楽しめる空間が用意された。

 何よりも嵐の5人自身が東北に来られた喜びをかみしめていた。「自分たちが今ここにいることが全てだなと、この機会に感謝しています」と二宮和也(32)。大野智(34)は「震災があり、8年前とは状況が変わっての今回のライブなので心構えも変わってくる」と使命感をにじませた。

 ステージでも「宮城ならでは」を追求した。嵐の代表曲「感謝カンゲキ雨嵐」を震災当時小、中学生だった高校生と大合唱し、大学生とは地元のまつり「すずめ踊り」で盛りあがった。

 「自分たちは何ができるのか」を問い、出した答えが、このコンサート。櫻井翔(33)は「東北の被災地で頑張っているみなさんには、これだけの人が共にいることを、どうか心に刻んでいただきたい。もうあんな悲しい思いはしたくないから、僕らと一緒に、全国のファンと一緒に、笑顔で未来に歩んでいけたら」と熱く語った。

 相葉雅紀(32)は「去年の自分に負けないことが毎年の目標。15周年の去年の自分は強敵だったけど、今日、超えました」と感激。

 二宮は「また会いたくなったら県知事さんに言うんだな」と笑い、松本は「2011年、みんな同じ空の下でつながっている、それを忘れずに強く生きてほしいとメッセージを送ったことを思い出した。これからも一緒に楽しい時間を過ごせていけたら」と語りかけた。

◆経済効果は93億円

 スタジアムの外では、牛タンなど東北の名産品を販売する「復興応援市場」に100店が出店。宮城県の試算では経済効果は93億円。村井知事は「大きな効果だが、なんといっても全国のみなさんが震災を忘れることなく頭にとどめてくださるきっかけになる」と、まさに“感謝カンゲキ雨嵐”だった。

◆東北本線26便増便

 5月1日にコンサートが発表されて以来、東北に嵐が吹き荒れた。ホテルは瞬時に嵐ファンに抑えられ、「日本質的心理学会」などが日程変更を余儀なくされ、ヨットの「タモリカップ」も延期になった。二宮は「とりあえずタモリさんには謝りました。『嵐のせいじゃないから全然気にしないで』と笑っておっしゃってました」と明かした。

 交通手段も心配されたが、グッズ販売のみの2日間を含む計6日間で延べ2500台のシャトルバスを運行。コンサート終了時間にあわせて東北新幹線の臨時便が出たほか、JR東北本線も1日あたり上下合わせて26便が増便された。

◆大野同棲は否定

 写真週刊誌フライデーに元女優との岩盤浴デートや同棲を報じられた大野が開演前に取材に応じ「僕の軽率な行動でファンのみなさまを悲しい気持ちにしてしまい、本当に反省し、申し訳ない気持ちでいっぱいです」と謝罪した。写真に写っていた女性は「友人の一人」と説明。「同棲の事実は一切なく、お付き合いも一切していません。もう会うことも一切ございません」と報道内容を否定した。

◇初日終えコメント

二宮「夢が現実になったと、やりながら感じていました。一緒に元気になれた気がします」

櫻井「全国からも海外からも足を運んでいただきうれしかったです。最高の3時間でした」

松本「宮城の合唱隊も、すずめ踊り隊も良かったし、宮城のみなさんが元気になってくれたらうれしいです」

相葉「たくさんの笑顔が幸せな空間にしてくれた気がします」

大野「8年ぶりの東北でのライブは、新鮮だけど、ある意味懐かしい感じがしました」

 

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