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【プロ野球】

阪神あぁ拙攻拙守 12連戦黒星スタート

2015年9月19日 紙面から

DeNA−阪神 8回裏1死二塁、ロペスの時に、阪神・福原の暴投で、二走・梶谷に勝ち越しの生還を許し、厳しい表情を見せる阪神・和田監督(中央)ら首脳陣。左手前は捕手・鶴岡=横浜スタジアムで(吉澤敬太撮影)

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◇DeNA3−2阪神

 DeNAが連敗を5で止めた。同点の8回に1死二塁とし、梶谷が二塁から福原の暴投で本塁を陥れた。三上が今季初勝利、山崎康が35セーブ目。阪神は13残塁。7回に追い付いた後の1死満塁を生かせないなど、好機をつぶし続けた。

 拙攻拙守の自滅だ。命運を懸けた過酷な12連戦のスタートで、阪神がつまずいた。「フクさん(福原)に申し訳ないことをした」。捕手の鶴岡がうなだれる。同点で迎えた8回。3番手の福原が先頭の梶谷に右翼線へ二塁打された。1死後、ロペスへの3球目。カーブがホームベース手前でワンバウンドすると、鶴岡は体で止めようとしたが、無情にも三塁ベンチ前まで転々…。二走・梶谷の長駆生還を許してしまったのだ。

 「人工芝のアンツーカーで捕手には難しいところだが、何とか止めんとな」。和田監督の言葉が弱々しい。こんな展開にしてはいけなかった。初回に福留の適時二塁打で先制しながら、7回まで13残塁の惨状。平田ヘッドコーチも「中押し、駄目押しをできないから重くなってしまう」と嘆くしかなかった。

 逆転された直後の7回もふがいない。代打・関本が右翼線に落として同点。なおも1死満塁で代打攻勢が実らなかった。須田に対して伊藤隼、坂が連続三振。「流れから言っても、7回に勝ち越さんといかん」。和田監督もイラ立ちを隠せず、吐き捨てた。優勝争いを繰り広げているのに、チーム総得点はリーグワースト。9月に入って、クリーンアップで本塁打があるのは福留の1本だけ。この先が思いやられる攻撃力の乏しさだ。

  (吉川学)

 

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