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Yukibou's Hideout on Hatena

自分用備忘録的な何か。

拝啓、コナミ様。

ゲーム ゲーム業界

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拝啓、コナミ様。

秋の気配も次第に濃くなり、穏やかな好季節となってきました。お変わりございませんか。

さて、最近気になる噂を聞きました。

日本を代表するゲーム会社の一つである御社が、AAAタイトル、つまり大作ゲームソフトの制作を全て停止するというお話です。

damonge.com

また、上記の記事からの引用ですが、

また過去20年間近くに渡りメタルギアソリッドやサイレントヒル、悪魔城のドラキュラXなどKONAMIの代表作のミュージック制作に携わってきた村中りか氏は、自身のTwitter上で「とても悲しいことですが、もう私はKONAMIのトリプルA級タイトルに関わり音楽を制作することはできない」とコメントし、トリプルA級タイトルに関わるにはもはや違う会社を探すしかないと述べている。

というような事が書いてあり、村中りか氏のTwitterを見に行ったところ、英語ですが確かにそのような事が記されておりました。

小学生時代に御社のゲームソフト「グラディウス」で遊んで以来、私は長い間御社の大ファンでありました。

その後も、イー・アル・カンフー、悪魔城ドラキュラ、月風魔伝、ツインビー、グーニーズ、がんばれゴエモン、魂斗羅、メタルギア、サンダークロス、沙羅曼蛇、ハイパーオリンピック、トライゴン、XEXEX、ポリスノーツ、実況ワールドサッカー、幻想水滸伝、パロディウス、サイレントヒルなど、私を楽しませてくれた御社のシリーズは枚挙のいとまがありません。

もし、冒頭の記事に書いてあることが本当なのであれば、もう二度とこれらのゲームの続編は勿論、これから新しく私を楽しませてくれるゲームが御社からリリースされる可能性はないということになります。

もう一度言いますが、日本を代表するゲーム会社の一つである御社が、今まで築き上げてきた素晴らしいフランチャイズを捨ててしまうなどということは、本当に残念でなりません。

おそらく、公式なリリースがあるとすれば、「今後もシリーズは継続いたします」という内容の発表があることでしょう。ですが、今の私には御社のそういうお言葉を信じるだけの自信がありません。

何故かと言うと、御社の重要なフランチャイズに関わってきたクリエイターが何人も退社していると聞いてますし、あのメタルギアシリーズの制作者である小島秀夫氏も、「金を使いすぎる」などという理由で、今後は御社を去るという話を聞いたからです。

御社はハドソンを買収した後、そのハドソンの制作していたゲームは何一つりりーすることはなく、ハドソンそのものを消滅させてしまいました。何故、このような意味のないことをなさるのか、一介の会社員である私にはまるで理解できません。

ハドソンの最重要フランチャイズであった、桃太郎電鉄シリーズの作者であるさくまあきら氏も、御社で続編を作ることはもうないと公言しておりますし、さくま氏によれば、もう御社にはゲームを作れる人間が残っていないという話でした。

何度でもいいますが、日本を代表するゲーム会社である御社が、このような事になってしまっているという事実が悲しくてなりません。

私は、本当に御社の作るゲームたちを愛していました。ゲームだけでなく矩形波倶楽部の作る音楽も大好きで、サントラCDなども沢山購入しました。それだけに、御社の下したという決断がとてもとても残念です。

もし、今後大作ソフトを手掛けるつもりが本当にないのであれば、せめて既存のフランチャイズをどこか他のメーカーが作れるように譲渡するなどして、その灯を絶やさないようにしてはいただけないでしょうか?

作る気がないのに権利だけ持っていても、何の意味もありません。それならば、それを活かしてくれる意欲のある第三者に、積極的に権利を売却して欲しいのです。

昔と違って、今ではKickStarterのようなシステムがあり、大メーカーでなくてもゲームを作ることが出来る環境が整っています。ですから、是非作りもしないゲームの権利を握り続けるなどという無駄なことはせず、どんどん解放してほしいのです。

最後になりますが、私は本当に御社のゲームが大好きでした。ですから、今回の事は本当に残念に思います。一人のゲームファンとして、悔しい思いもあります。ですので、かつては偉大なゲームメーカーであった御社の遺産が、未来に何らかの形で活かされることを切に願います。

私個人としましては、誠に残念ではありますが、「メタルギアソリッドV ファントムペイン」をもちまして、御社のゲームソフトの購入は最後とさせていただきます。

それでは、甚だ勝手ではございますが、略儀ながら書中をもちましてご挨拶申し上げます。

敬具