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【ゴルフ】

みなみ、キレッキレ3位発進 後半イッキの4バーディー

2015年9月19日 紙面から

◇マンシングウェアL東海クラシック<第1日>

18番でバーディーを決めガッツポーズの勝みなみ=新南愛知CC美浜コースで(野村和宏撮影)

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▽18日、愛知県知多郡美浜町・新南愛知CC(6374ヤード、パー72)▽晴れ、気温24・8度、風速3・2メートル▽賞金総額8000万円、優勝1440万円▽108選手(うちアマ6人)▽観衆3834人

 17歳のアマチュアゴルファー、勝みなみ(鹿児島高2年)が5バーディー、1ボギーの4アンダーで、首位と2打差の3位タイにつけた。前半イーブンから、後半のインで一気に4バーディーを奪取した。首位に躍り出たのは松森彩夏(21)=スターツ=で7バーディー、1ボギーの6アンダー。前日17日にパ・リーグを制したソフトバンク・工藤公康監督の長女、工藤遥加(22)は2アンダーの14位スタート。

 ドライバーで組み立てるのが勝のゴルフスタイル。「ティーショットがフェアウエーにいかないと、気持ちが全然乗っていかない」と言い切る。ところがこの日は、アイアンショットのキレ味が抜群。ラフからでもフェアウエーからでも勝負ができた。

 「パー4なら2打目、パー5なら3打目がグリーンに乗るイメージしか湧かなかった」。ショットからリズムが生まれ、長いパットまで入りはじめた。後半取った4つのバーディーのうち、3つが4メートル以上の長いパットを入れてのもの。圧巻だったのが17番パー4。ティーショットの3番ウッドを左に引っかけて池に入れてしまった。ボギーを覚悟した3打目はピンまで120ヤード。9番アイアンでピン横6メートルにオン。それを1パットでねじこんでパーにした。

 武器だったドライバーに課題を残しつつも、首位と2打差の3位につけた。すべてはアイアンショットと、後半のパットのおかげ。

 高校に入学した2014年4月のバンテリンレディスで15歳293日という史上最年少でツアー優勝した。以来、一挙手一投足に注目が集まった。無我夢中でプレーしているうちはよかった。いつしか「出させてもらっている限りは、絶対に予選は通過しないといけない」と思うようになったという。気負いが知らず知らずに微妙な影を落とし、そのうち微妙に残った2〜3メートルのパットが怖くて打てなくなってしまった。

 「きょうは気持ちがよかった。こんなに気持ちよく回ったのは65を出した昨年のワールドレディスサロンパスの2日目以来です」。NECレディス(8月14〜16日)からドライバーをスリクソンからホンマに換えた。スイングのタイミングが合わず、まだ左右に散らかる。これが修整できた時、「2勝目を挙げたらプロ入り」という宣言が、現実になる。 (青山卓司)

 

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