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【プロ野球】

マイコ11勝、投打に活躍 巨人、ヤクルトに1差接近

2015年9月19日 紙面から

6回表2死満塁、2点打を決めたマイコラス(右)は大西コーチとタッチを交わす=神宮球場で(七森祐也撮影)

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◇巨人6−3ヤクルト

 巨人が首位とのゲーム差を1に縮めた。マイコラスが6イニング3失点で自身9連勝となる11勝目。継投も決まった。打線は同点の5回に立岡の2点二塁打で勝ち越し。6回はマイコラスの2点打などで加点。ヤクルトは小川が粘れなかった。

 頼れる助っ人右腕が、再びツバメ封じだ。巨人・マイコラスが、6イニングを7安打3失点にまとめて11勝目。球団の外国人最多タイとなる9連勝を飾り、首位ヤクルトとのゲーム差を1に縮めた。

 自慢の真っすぐが球速150キロに届かず、調子は決して良くはなかった。「それぞれの球種が納得いくできではなかったが、自分の持っているものの中で最低限の結果を残せた」。光ったのはピンチでの粘り強さ。連打で無死一、三塁とされた3回は丁寧に後続を断つ。4回1死一、二塁から雄平に同点の中前適時打を浴びた後も、勝ち越しは許さなかった。

 5点リードの6回1死一塁でバレンティンに一発を浴びたが、「失投はその1球だけ」。リーグ打率1、2位の川端、山田をともに3タコに封じ込め、ツバメ打線の爆発力を抑えた。

 それだけじゃない。バットでも魅せた。2点リードの6回2死満塁で三遊間をゴロで抜く2点適時打。「最初はショートに捕られるかと思った。抜けてくれてうれしかった」。勝利を決定付ける一打に、原監督も「ナイスバッティング!!」と最敬礼だ。

 前の打者の小林はフルカウントから空振り三振に倒れたように見えたが、球審のファウル判定に救われて結局は四球。「打席が回ってくることを願っていた」という右腕の執念が、幸運な判定をも呼び込んだ。

 これでヤクルト戦は3戦3勝。「打球が野手の正面を突いたり、運も良かった。でも、クライマックスシリーズ(CS)で対戦する可能性のあるチームに好成績でうれしいよ」。投打に躍動し、ツバメをカモにする右腕の存在は、この上なく大きい。 (小林孝一郎)

 

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