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【東日本豪雨】
茨城・常総市の不明14人の無事を確認 1人は虚偽通報、捜索は継続
茨城県は15日、東日本豪雨で常総市が連絡が取れないとしていた行方不明者15人のうち14人の無事を確認し、残る1人は虚偽通報だったと発表した。行方不明者はゼロとなったが、被害の全容が把握できていないため、戸別訪問などを通じて捜索は継続する。
市は鬼怒川の堤防決壊から2日後の12日、連絡が取れない人数を「15人」と発表。以降、人数を変更してこなかった。県災害対策本部は「水が引き自宅に戻る避難者が増え、電話回線の復旧や携帯電話の電波状況の改善が進んだことなどから、確認作業が一気に進んだ」と説明している。
県は14日午後7時までに14人分の安否を確認していたが、翌15日午前の災害対策本部の会議まで発表せず、常総市には会議終了後に伝えられた。対策本部は「不幸な話ならすぐ表に出さなければならないが、いい話なので対策本部で発表してから伝えればいいと考えた」と説明している。
一方、太田昭宏国土交通相は15日の会見で、鬼怒川の堤防決壊部分を塞ぐ作業と、浸水地域の排水について「今週末に完了させることを目標としている」と述べた。宮城県・渋井川の堤防決壊部分では、川を管理する県に代わり国が工事をし、応急処置と排水は完了したと明らかにした。