Charlotte(シャーロット) #12 2015.09.20


ピッピッピッピッ…
(医療機器の音)
(回想)ザシュ!
(乙坂有宇)はっ!はぁはぁはぁはぁ…。
あああ〜〜〜!!うわぁ〜〜!!
(七野)ふん!ピピピピッピピピピッ…ピッピッピッピッ…痛い…。
(七野)そりゃ痛いだろ。
手術からまだ2日しかたっていない。
2日?
(七野)そうだ。
なぜ動けない?知らないよ。
医者に聞いてくれ。

(目時)有宇君大丈夫?目時さん。
(目時)よかった。
作戦どおり崩壊は防げたんだね。
(七野)こんなのは作戦とは言わない。
ただの処置だ。
(目時)あんた処置って打ったあと何もしてないじゃない。
(七野)医者じゃないし。
あの…何が起きて…どうして僕はこんなことに…。
あっ友利は?友利は無事なのか?
(前泊)無事だよ。
この病院に入院してる。
熊耳のおかげでね。
そっか…よかった。
その熊耳さんは?えっ?まさか…。
(目時)ええ…。
はっ…。
お前が自分の能力で自らをかばってる間にな!いつまですねてるの!そもそもこの子のタイムリープ能力に懸けようって言ったのはあんた…。
そんな…熊耳さんが…。
ちっ!
(目時)向こうはあなたのタイムリープ能力は必要ないと判断したみたい。
崩壊の能力に対しても人質を盾に抑え込もうとした。
お互いの誤算の結果ね。
僕のせいだ。
(目時)自分を責めないで。
ねえ…。
(目時)ん?こんなことがこれからも続くのかな?
(目時)とりあえず今回の犯人たちは前泊の能力で記憶を消しておいたけど次いつ誰があなたを狙ってくるかは分からない。
でも無事に目覚めてよかったわ。
私たちが交代で見張ってたのよ。
(前泊)あの…時間だけど。
(七野)だな。
待って。
まだ聞きたいことがある。
(目時)何?なぜ兄さんがいない?
(七野)おい殴らせてくれ!
(前泊)いやいや落ち着いてよ!どういうこと?
(七野)放せよ!あなたのお兄さんにとって熊耳はいちばんの親友だったってことよ。
・コンコン
(ノック)はいどうぞ。
(歩未)あゆなのです…。
おお歩未。
久しぶり。
えっ!大丈夫なのでしょうか〜?ああ。
じっとしてればな。
でも右目はもう見えないって…。
死んでいたかもしれないような大事故だったらしい。
生きてるだけでもありがたく思わなくちゃな。
(歩未)でも…。
リハビリをすれば以前とほとんど変わらない生活が送れるらしい。
(歩未)だったらいいのですが…。
施設の生活はどうだ?みんな優しくしてくれるので大丈夫なのです〜。
でも隼お兄ちゃんはなんだかとっても元気がなくて心配なのです…。
(心の声)≪兄さんが…≫≪歩未を僕は一度目の前で失っている≫≪熊耳さんも兄さんにとっては同じように…≫≪今回の事件でもし僕が死んでいたら歩未はどうなっていたんだろう≫・コンコンはいどうぞ。
(高城)ご無沙汰しております。
高城。
確かにすごく久しぶりな気がするな。
思った以上に痛々しいお姿。
ああ。
なんてザマだ。
そんな乙坂さんにこんな差し入れを持ってきました。
なんだよこれ?保温機能付き弁当箱です。
さて中身は…。

(ドラムロール)この匂い…まさか!
(高城)そうです!二人の思い出牛たんカレーです!うお〜!こんな所で再会できるとは。
食べさせてさしあげます。
頼む!
(高城)はいあ〜ん。
あ〜ん!うま〜い!学園生活を思い出すよ。
そう!まさに我々の青春の味です。
もうひと口頼む。
まだまだたっぷりあるので飽きるまでどうぞ。
はむっ!はい!はい!はい!はむっ!はむっ!はむっ!ジャーー
(水を流す音)シュッシュッ…
(食器を洗う音)なあ友利の様子は?あなたよりずっと軽傷なのでもうすぐ退院できるでしょう。
それはよかった。
キュッ
(蛇口を締める音)
(高城)いろいろ大変だったみたいですね。
まあな…。
早く友利さんと一緒に生徒会に戻ってきてください。
今のゆさりんと二人だけの生徒会もすばらしいですが。
ふっ。
・コンコンはいどうぞ。
(柚咲)お見舞いに来ました〜!って…うわぁ〜!っと…。
黒羽か。
よう。
あの〜こんなものを作ってきたのですが…。
えっと…もしかしてクリームシチューか?すごいです。
正解です!
(柚咲)ゆさりんの手作りクリームシチューは元気の源として黒羽家では重宝されているのです。
病にもケガにも効果てきめんなんです。
≪そんな意味があってあの日クリームシチューを作ってきてくれたのか≫ありがと。
はい!じゃあ〜んしてください。
えっ?あ…あ〜ん。
あ〜ん!どうでしょうか?うんうまい。
元気が出てきた気がするよ。
わあ〜よかったぁ。
≪こんなところ高城には見せられないな≫シュッシュッシュッ…美砂いるか?ん?ほえ?
(美砂)ふん死人になんの用だい?なあ人は死んだらどこへ行く?さあな。
私はまだここにいる。
柚咲が手に持つ風船のような存在さ。
柚咲の能力が消えたら私という風船は簡単にどこかに飛んでいっちまう。
そうか。
だったら今のうちに大切な人に会いに行くべきなんじゃないか?ああ?急になんだよ。
僕は死にかけるような体験をした。
いつ自分がいなくなるかもしれないんだ。
会いに行けるときに会いに行くべきだ。
そいつは…私も一度死んでるし分からなくもねぇが…。
そういやそれよく食べてたな。
元はおふくろの得意メニューだったんだがそれを柚咲がまねてよく作ってくれたんだ。
≪うちと同じだ≫私は柚咲と違って親不孝者だ。
まあ死んじまったのがいちばんの親不孝だけどな。
なら親に会いに行けよその力が失われる前に。
ふ〜ん…。
まあその意見は参考にさせてもらうよ。
(柚咲)はっ!また寝てましたか?いや大丈夫。
一つ質問だけどお前の両親は何してるんだ?あっはい。
長野県の山奥で蕎麦を打って提供しています。
そっか。
なら近いうちに会うことをお勧めするよ。
ほえ?いや時間がなさすぎる。
すぐに行け!は…はい!マネージャーさんと相談しておきます!はいはいはいはい…。
≪確かにこれは慣れが必要だな≫そこそこ最後の晩餐略して「そこばん」!最後の晩餐ではないけれど…。
こんなレギュラー番組を持っていたのか。
(柚咲)芸能人のお気に入りグルメを紹介する番組で〜す。
本日はなんと!ゆさりんこと私のそこばんを紹介しま〜す。
あちらのお店です!
(ナレーション)実はこのお店ゆさりんのご両親が営む…。
≪あいつ仕事として両親に会いに行ったのか≫≪やるなぁ≫
(ナレーション)ご機嫌のご様子。
(柚咲)わあ〜!ふふっ!こちらが手打ち蕎麦に山菜の天ぷら定食です。
まずはお蕎麦を頂きま〜す。
薬味をたっぷり入れたおつゆにどぼん!おいしい〜!次はよもぎの天ぷらを頂きます。
これもおいしい〜!≪その語彙の少なさでよく食レポ番組のMCに抜擢されたな≫
(美砂)でもぶっちゃけ普通の味。
えっ?
(美砂)平凡すぎてコンビニでも食えるレベル。
えっ美砂?何を言いだすんだ。
でも両親の愛…その隠し味で絶品な料理になってる。
だから…ここまでおいしい。
すごくおいしいです。
うぅ…ううっうっ…。
うぅうっ…。
ごちそうさまでした。
ごめんなさい…なんだか美砂を思い出して…。
ああ。
あいつは口も素行も悪かったけど根はいい子だったんだ。
いい親孝行になったな。
・コンコンはいどうぞ。
おはようなのです〜。
ああおはよう。
ジャジャ〜ン!ん?
(歩未)お誕生日おめでとうなのです〜!えっ?本日は有宇お兄ちゃんの16歳のお誕生日なのです〜!そうだっけ?このあゆが忘れるわけないのでござる。
なので久々に腕を振るったのです〜!
(歩未)あの…食べてもらえるでしょうか?あ…ああ。
もちろん。
ははっ!ではお口を開けてくだされ。
自分で食べるって。
リハビリ中の人には無理させられません。
あぁ…。
あ〜ん。
あ〜ん。
≪あれ?甘いのにうまい≫
(歩未)はい。
≪同じ味なのに…≫≪あっこれが美砂の言う隠し味のせいかな≫どうでしょうか?うまい。
やったのです〜!はい次。
うんうまい。
(歩未)はい次次!≪こんな感想しか言えないなんて人のことは言えないな≫
(拍手)回復おめでとう。
まだ完全じゃないけど。
あなたに頼みたいことがあるの。
ん?・兄さんずっとここにいるんだってね。
なんかしゃべってよ。
(隼翼)この病院は大丈夫だ。
警察沙汰にはならない。
そんなことより…あっ。
≪あのときの僕と同じだ≫
(隼翼)海外ではテロ集団が一斉蜂起しすぐ日本も巻き込まれるだろう。
えっ?
(隼翼)熊耳もいなくなってしまった。
俺たちもこれからどうなることやら…。
(友利奈緒)おひさっす。
ん?えっ友利!?何そんなに驚いてるんすか?えっ?いや…唐突だったから。
私はひと足先に退院できたのであなたと話をしようかと。
お兄さんから何か聞きましたか?すぐ日本も海外のテロ活動に巻き込まれるって。
そうですか。
兄さんがまるで別人のようにふぬけになってしまった。
僕を狙って危ないヤツらがこれからも来るかもしれない。
もう誰も失ったり不幸にしたくない。
僕の力でなんとかできるならしたいけど方法が分からない。
友利…僕はどうしたらいい?一つだけ方法があります。
なんだ?聞かせてくれ。
お兄さんの研究施設では次の彗星が来たときに能力者が生まれないためのワクチンを完成させているんですよね?ああ。
だったらあなたが今現存する全世界の能力者の力とこれから発症する力全てを奪えば終わります。
はっ?もちろんリスクもあります。
何千何万という特殊能力を得たあなたがどうなるか。
どうなるんだ?全人類を滅ぼしかねないくらいの化け物にもなりえます。
そうしてなお正気で己を抑え続けられるか…。
ぶっちゃけ力業です。
でもそれはあなたにしかできない。
私の考えられる能力者たちを救う唯一の策です。
実はこの話をするつもりはなかったんです。
でもあなたは歩未ちゃんを救うために未来から帰って来たり私や熊耳さんを助けに来てくれた。
ただのカンニング魔だと思っていましたが今のあなたなら信じられます。
えらい評価が変わったな。
まあ私の策にしては無謀が過ぎました。
忘れてください。
じゃあ今日はこれくらいで失礼します。
お大事に。
待ってくれ。
ん?やってみる。
いやいや無謀ですって。
本気だ。
僕はお前に恩がある。
そのお前がそれしかないと言うならそうする。
動機が薄いっすね。
でもあんなことがまた起きるかもしれない。
今度は僕がお前を救いたい。
だから…。
なして?お前が好きだから。
はあ!?それはなんすか?恋とかでしょうか?ああ恋だ。
そんな真顔で言われても…。
好意を抱かれるようなことはなかった気がするんですが。
前にも言ったけど別の世界で自暴自棄になって落ちていった僕をお前がそばでずっと見守ってくれていた。
それはおそらくですが私なりの責任の取り方だったのではないですか?でも僕は救われた。
でそこからどう転べば恋に発展するのやら全く理解できませんが。
恋に理屈なんて必要あるか!んだと!?それを理由に挙げたのはそっちだろ!
(2人)んん〜!ほら私たち相性最悪っすよ。
でも好きなんだ。
それは奇特な方で。
なんとでも言ってくれ。
はぁ…。
だったら言いましょう待ってます…と。
えっ何を?全ての能力者を救ってもう一度会えることを。
そのとき私たちは恋人同士になりましょう。
僕を買いかぶり過ぎじゃないか?だからこそですよ。
本当にやり遂げたら無条件で私は乙坂有宇という存在をいとおしく思うでしょう。
ふっそれはすごくいいな。
モチベーションが高まりましたか?ああ俄然。
では約束。
帰って来ること。
もう一度会いましょう。
絶対です。
ああ。
必ず戻ってくる。
・うそついたら指詰めろ・指切った!怖い約束だな。
針千本よりはましかと。
ふっだな。
はい。
では私から。
えっ?片っ端から能力を奪い去るんでしょ?そうか僕がこれからやることはそういうことなんだな。
はいどうぞ。
すまない。
謝る必要なんてありません。
これでまっとうな人間に戻れるので。
ありがとうございます。
兄さん話を聞いてほしい。
僕が全世界の能力者の能力を奪い助けてみせる。
(隼翼)無理だやめておけ。
だって僕は最強の能力者なんでしょ?僕は熊耳さんの命を無駄にしたくない。
そんなのは俺だって同じだ!あっ。
くそっ…くそっ!あいつがそばにいてくれてどれだけ救われたか。
なのに俺は礼も言えずじまいで…。
だから僕は行くんだよ。
あっ…。
これ以上大事な人を不幸にしないために。
それは熊耳さんを失った兄さんも同じでしょ?本気で言ってるのか?もちろん。
すでに友利の能力を奪った。
あっ…奪った?もう始まってるんだよ。
僕は引き返さない。
(七野)すごい決断だな。
(目時)でもどうやって能力者を探せば…。
組織のリーダーの近くには必ず熊耳と似た能力の持ち主がいるはず。
でないと短期間にそこまでの能力者を集めきれない。
有宇海外へ飛べ。
日本は俺たちに任せろ。
熊耳を失ったがこちらも能力者を束ねる大組織だ。
能力が消えるまで抑え込んでおく。
それぐらいできないとあいつに顔向けできないからな。
有宇お前は今16歳だったな?うん。
あまり時間がない。
能力を失うまでに頼むぞ。
ああ。
(高城)乙坂さん。
ん?あれ?どうした?
(高城)友利さんから話は聞きました。
(美砂)私らの能力も持っていきな。
少しでも力になれるかもしんねぇ。
妹の分もな。
それは…つまりもうお前とは…。
(美砂)まあそういうこった。
ここらがセンスのいい引き際だぜ。
(美砂)おいおいお前が躊躇してどうすんだよ。
(高城)そうですよ乙坂さん。
さあどうぞ。
分かった。
三人の能力をもらう。
よし。
じゃあな。
はい。
(柚咲)ほあっ?え〜っと…何があったんでしたっけ?柚咲さん…実はお姉さんから手紙を預かっています。
えっ?「柚咲へ。
最高に楽しかった。
生徒会のあいつらとつるんでるのが楽しかった。
いつまでも一緒にいたいと思った。
でもただ一つ辛かったのは」…。
(美砂の声)「辛かったのは柚咲お前とずっと一緒に居たのに、ずっとすれ違いだったことだ。
最高に愛してる。
では死人は死人らしく、ここらでおさらばだ。
美砂より」。
(柚咲)うぅ…姉はいつも…皆さんと一緒にいたんですね。
ああ。
僕たちも楽しかったよ。
(高城)ですね。
それなら…よかった。
(高城)乙坂さん絶対に戻ってきてくださいね。
ああ。
(高城)なんてったって私たちは同じ病を持ち苦しみながらも共に高校生活を過ごした友達なのですから。
だな!
(柚咲)はい!パチッ
(スイッチ音)待っていました。
これを持っていってください。
今の私にできるのはこれぐらいです。
なんだ?それを見て話せば最低限やっていけると思います。
ひと晩で作ってくれたのか。
あなたの偏差値は分かってますから。
ふっ…ああ。
ただのカンニング魔だからな僕は。
じゃあ代わりにこれを預かっておいてくれ。
はい分かりました。
しばらく預かっておきます。
≪不安だ…不安だらけだ≫≪でもやるしかないんだ≫≪僕にしかなせないことなんだから≫じゃあいってきます。
はいいってらっしゃいませ。
2015/09/20(日) 01:58〜02:28
MBS毎日放送
Charlotte(シャーロット) #12[字]

「約束」▽惑い、巡り、繰り返す。青春と能力の日々を。▽「Angel Beats!」から5年ーー麻枝 准は次なる新境地へ!

詳細情報
番組内容
 
声の出演
(乙坂有宇)内山昂輝
(友利奈緒)佐倉綾音
(高城丈士朗)水島大宙
(西森柚咲・美砂)内田真礼
(乙坂歩未)麻倉もも
ほか
スタッフ
【原作・脚本】
麻枝 准
【キャラクター原案】
Na−Ga

【監督】
浅井義之
【キャラクターデザイン】
関口可奈味
音楽
【オープニングテーマ】
Lia「Bravely You」
【エンディングテーマ】
多田葵「灼け落ちない翼」

【音楽】
ANANT-GARDE EYES・麻枝 准・光収容
制作
【アニメーション制作】P.A.WORKS
公式HP
【番組HP】
http://charlotte-anime.jp/
【Twitter】@Charlotte_AB_
https://twitter.com/Charlotte_AB_

ジャンル :
アニメ/特撮 – 国内アニメ
福祉 – 文字(字幕)

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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