その①で書いた通り、
私はこの日は高校の部にも関わらず、当日券を全く並ばないで購入する事が出来たのですけど、
ま・・・それは土曜日という事も多少あったのかもしれませんよね・・・・
当時の日本は、現在のような「完全週休二日制」は全く定着していませんでしたので、
学校関係は・・・当時は土曜日は普通に登校し、企業も土曜日はフルタイムかもしくは半ドン(午後14時であがり・・)という
事がむしろ一般的でしたね。
だから・・・私は当日券を並ばずに購入出来たのかもしれませんね。
うーーん、こんなところにも、当時と現在の「相違点」が浮かび上がるのかも・・・
高校の部の翌日10/28に中学の部が開催されましたけど、
この日は・・・一応当日券を購入する事は出来のですけど、結構な数の行列が出来ていて
普門館の会場に入れたのは演奏開始の5分前あたりだったかな・・
この時の雰囲気で
「さすがに来年以降は当日券はまずいな・・事前に予約をしておこう」と思ったものですけど、
この予感は的中し、
翌年以降からは当日券売り場は人・人・人で大混雑をする事になってしまい、
結果的に・・
吹連は当日券の発売を取りやめ、チケットは全て「チケットびあ」での販売のみという事に
なってしまいましたね・・
ちなみにですけど、ぴあでの販売以前は、「郵便振替」を利用しての前売り方式でしたけど、
この「郵便振替用紙」を使用しての販売方法というのも
なんかいかにも時代を反映していますね・・・
というか・・・
今の若い世代の人たちって「郵便振替」って知っているのかな・・・
ちなみにこれは「振込」ではありませんからね・・・
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2.高岡商業
C/バレエ組曲「ロメオとジュリエット」(プロコフィエフ)
私、土合先生時代の高岡商業の演奏ってみんな大好きなんですよね・・
ローマの祭り・ベルキス・展覧会の絵・セント・アンソニー・ヴァリエーションなどのように
とにかく豪快に気持ちよく鳴らしてくれる演奏も素晴らしいと思いますし、
海・三つの夜想曲・シンフォニエッタ・ペトルーシュカなとのように比較的しっとりと聴かせる知的な演奏も
大変魅力的に感じます。
そうですね・・・剛も柔もどちらも自由自在に対応できるという印象がありますし、
たとえば「シバの女王ベルキス」の演奏の時のように、ただむやみやたらにバリバリに鳴らせる演奏ではなくて
理性的にしっとりと聴かせる部分も音楽の中にきちんと描いてくれていて
音楽が自由に呼吸しているという印象があります。
この年の前年の1983年の「ローマの祭り」は、本当に圧巻の演奏でした!!
あくまで個人的な意見なのですけど、
この年のローマの祭りこそが高岡商業なのだとも感じてしまいます。
まさに・・・This is 高岡商業なのだとも思います。
ローマの祭りは、実は結構早い段階から吹奏楽コンクール全国大会で演奏をされていて、
駒澤大学とか東海大学とか兵庫高校あたりがその先駆けなのだと思います。
その演奏がきっかけとなって後年になって、「ローマの祭り」が吹奏楽コンクールでスタンダードになったかと言うと、
必ずしもそうとは言い切れない面があります。
その意味においては、1982年の弘前第三中の演奏がこの曲を世に知らしめ、
そして吹奏楽コンクールの定番中の定番の大人気自由曲になる決定的な流れを作る演奏をしたのが
まさにこの1983年の高岡商業なのだと思っています。
そのくらい、大変インパクトがある素晴らしい演奏でした!!
そうした流れの中でのこの年の演奏でしたけど、
意外とこの年は地味だったかな・・・?
この当時、「ロメオとジュリエット」というと富山商業の壮絶な演奏が大変印象的で、同じ北陸代表という事で
劇的緊張感に満ちた金管の悲壮感バリバリみたいな演奏になるのかな・・と予想はしていたのですけど、
課題曲も自由曲もオーソドックスな演奏・・
自由曲も確かに迫力は十分に感じましたが、前年のローマの祭りのように積極果敢にガンガン鳴らしてくる
演奏で、正直・・・少し意外に感じたものです。
ま・・・それだけ前年のインパクトがあまりにも強すぎたという事なのかな・・・??
あ・・・そうそう、この「ロメオとジュリエット」なのですけど、
それまでの演奏パターンと少し異なる箇所があり、その部分が大変強く印象に残っています。
「タイボルトの死」の部分ですけど、木管楽器の細かく激しい動きの後に
原曲においては、ティンバニと大太鼓がダン! ダン! と強打を低音金管と一緒に連発する部分がありますが、
これまでの吹奏楽コンクールのこの曲の演奏においては、この打楽器の強打連続の部分はカットされる傾向に
ありますが、
この年の高岡商業で、もしかして初めて・・・この部分をカットしないで演奏していたような感じがあります。
(正確かどうかは定かではありませんけどね・・)
ここの部分がカットされないだけでも、何か劇的な雰囲気が更にパワーアップしたような気もしますし
視覚的効果もかなりあったように思われます。
高岡商業は、タイポルトの死の部分で、富山商業と異なり、確か小太鼓も2台登場させ、
確か・・・・私の記憶では・・一台はスネアドラム、もう一台はテナードラムだったような記憶がありますけど、
さすがに、もう忘却の彼方ですね・・・(苦笑・・)
その小太鼓2台を重ねたタン・タタタタ・タン・タン・タンのリズムに乗っかる形の勇猛でもあり悲壮感漂う感じもある
金管の強奏は、やはり大変迫力があり、
後半かなり追い上げた感じもありましたけど、全体的に朝早い出番という不運もあり、必ずしも本調子ではない
不本意だったような感じの演奏という感じもなくはなかったのですけど、
結果的にこの年は銀賞におさまりました・・・・
(プログラム一番の天理高校があまりにも朝一番というハンデを全く感じさせない名演だったため
高岡市窯業にそのしわ寄せが来たような感じもありました・・・
その意味では・・・当時の天理は凄かったですね・・・・)
でも全体的には素晴らしいハイレヴェルの演奏だったのは間違いないと思います。
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ラストの速いテンポの部分をノーカットで演奏してくれてたのは今でも思い出します。(その分前半部分のカットに不自然さがあったのは残念ですが><)
あの演奏を聴いてアルメニアンやりたくなったのは内緒ですw