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かくいう私も青二才でね

知ってるか?30まで青二才でいると魔法が使えるようになるんだぜ?

「引き寄せの法則」とはプラス思考になるための自己洗脳である!

読書日記


近所の古本屋で100円で売っているのを見つけないと決して買うことのない「笑い話」としてこの本を購入した。

 引き寄せの法則 (講談社文庫)

引き寄せの法則関係の本でAmazonだと2番目に人気の本。(1番はザ・シークレット

 

引き寄せの法則自体に胡散臭いというイメージがあったが、思いの外面白かったから、本の中身である「引き寄せの法則」について話す。

そもそも、引き寄せの法則とはなんぞ?

まず、根底として

「いいものも悪いものも人は自分が思ったことや発したものを引き寄せてしまう」

という原理のことを引き寄せの法則という。

 

その原理が働いているため、自分が本当に望んでいることを叶えたい時にはそれを否定したり、それをしている・結果が与えられる事自体を疑うことで「望まない結果を引き寄せず、望んだ結果をキッチリと引き寄せる自分になろう」というのが引き寄せの法則で説かれるお話である。

 

 引き寄せの法則自体は日本語で言うと「因果応報」「自業自得」という言葉で説明ができる法則だが、引き寄せの法則について書いた書物ではどちらかと言うと「笑う門には福来たる」という内容が語られる。

 

でも、実際は笑ってる奴にもいいやつと悪いやつがいる。

 心の底から人の幸せとか、自分が得たものを感謝する楽しそうな笑いを浮かべる人もいれば、笑ってるだけで殴りたくなるほど不謹慎であったり、空気が読めなくて「こんな奴のために何かしてやるのは絶対に嫌だ。そもそも関わりたくもない」という人もいる。

 

 日本語的な言葉で言えば、「いい笑い方」「福が来るような笑い方」「気分的にも状況的にも笑いたくない時でも笑えるためのプラス思考」が引き寄せの法則の本に書いてあると思ってもらえるとわかりやすいだろう…。

 

この本はそれらを実践的なマニュアルや習慣として、「いいものを引き寄せられる自分」(笑いたくない時でもいい笑いができて福が来る自分)になるためにやるべきことが書いてある。

 

本の内容を全部細かく書くと200ページ以上の本が短くならないので、ざっくりと自分の周りの話をつかって話していこう。

 

望んでいるものを引き寄せるための3ステップ

ステップ1:嫌なことではなく、自分が望んでいることを発する。

引き寄せの法則によれば、「○○は嫌だ」というとその嫌なものを引き寄せてしまうそうだ。

・悪口を書く人にブログを読んでほしくない。

・ブサイクで性格の悪い女と過ごすなんてまっぴらごめんだ!

・貧乏は辛い、IHコンロ1つと狭い洗い場じゃろくな料理が作れない。

などと言っていると、本当に自分が嫌がっているものを近づける。

 

否定語や嫌だと思ったことを口にするとそれを引き寄せてしまう。

だが、「嫌だ」という気持ちは同時に「こうだったらよかったのに」というものと違うから嫌だと思う。だから、嫌だと思うことや日頃嫌いだと思っている悩みに直面した時に「じゃあ、何が良かったの?何を望んでるの?」と問いかけて否定語から肯定的なものに置き換えるようにする。

 

さっきの例で言えば、

・いい情報や応援メッセージ、お仕事やオフ会のお誘いなど自分にとってプラスなことを持ってくる人に僕のブログを読んで欲しい 

 ・どうせ女の子と一緒に過ごすなら話が弾んで、できればかわいい子と過ごしたほうが楽しい。

 ・生活に余裕が持てるお金が欲しい。魚焼きグリルもあって、食器洗い機も置けるぐらいキッチンが広い家に住みたい。

 

自分が「嫌だな」と思うのはしょうがない。

ただ、嫌なことをウジウジ言わず、「僕のブログを読んで欲しい人はね」とか「僕が1日楽しく過ごしている時に、一緒にいて欲しい女の子はね」と言いかえる習慣をつける。

 

「ブスが嫌だ」と言ってる人よりは「かわいい子とお近づきになりたい」と言ってる人のほうが生産的な行動を考えるだろう。あわよくば「友達紹介しようか」とか「女テニの一条さんとかいいよね」と何かしら入ってくる・始まるかもしれない…。(ブスが嫌だと言う人はどこまで行ってもブス談義にしかならない)

 

美人ブス問題は神経質だね。

でも例えば、「ズボンがキツく感じるほどお腹がたるんでるのは嫌だ」を「洋服選びを楽しみたいから痩せたい」と言ったほうが同じデブの発言であっても、後者の方がずっとポジティブに聞こえるだろう。

 

それらを言葉に出して、意識するようにする。

したくない方ではなく、自分が望んでいることを明確にし、意識する。

 

これが引き寄せの法則の第一段階だ。

ステップ2:結論を急がない・進歩を認める

だけど、ずっとポジティブなことばかり言ってる人でも言うほど幸せそうに見えなかったり、どう見てもやせ我慢でウソをついているように見える…という人がいる。

 

・私のブログの読者はいい情報ばかりくれる

→わけではないです。誹謗中傷やいたずらの問い合わせもあります。

・おしゃれの幅を広げるために痩せたい

→でも、痩せてないです。太ってるからおしゃれができてない。

・かわいい子とお近づきになりたい

→けど、今はしょっちゅう会うような女の子の友達もいません。

 

…さぁ、ネガティブに戻ってしまった。嘘のないようにポジティブになるにはどうしたらいいだろう?

 

本の中では「最中」という言葉を使ってマイナスな気持ちや自分の発言を否定するところに押し込まれないようにするといいとあります

・私の望むような読者に愛されるブログを作っている最中だ

・私はおしゃれの幅を広げるために痩せている最中だ。

・私はかわいい女の子とお近づきなるために、しょっちゅう会える女友達を作っている最中だ。

少なくとも嘘は言ってない。ネガティブな発言にはなってないし、虚勢を張るようなウソでもない。そのためにがんばってるんだからいいじゃないですか!

 

3:疑う気持ちを減らして、うまく行ってる実感を積み重ねる。

プラス思考に発言し、お願いごとをしているのに叶わない人は大勢いる。

その理由は本によると「疑う力」と相殺してしまうから叶わないのだという。

 

「何か自分が望んでいることを持っても本気になっている自分、やりたいことを持ってる自分や自分がそこに向かって歩いて行く現実が受け入れきれてないから引き寄せたいものが引き寄せられない」だそうな…。

 

先ほどの「最中」という言葉も、よく考えて見れば疑わしい言葉だ。

 

いつまでもメジャーデビューしない、作品を仕上げないバンドマンや小説家を見たら

「いつまで最中なんですか?」

とも言いたくなるだろうし、最中という言葉を自分に使った途端に「そもそも【最中】のまま終わってしまうのではないか」少なからず思うこともあると思う。

 

そんな時に「疑う力」を半減させる方法としては、「それができた人なんか世の中にいっぱいいるじゃない。」ということ。(だから、自分でやれ・根性を出せということではなく、「できない」という思い込みとか、マイナス思考から離れるのが目的)

 

・おしゃれのために痩せたいけど、僕は痩せられるか

→ダイエットの成功した人の話も、僕が着たい服を着ている人もたくさんいるのだから、僕だってできるよ!

・かわいい子と近づきになりたいけど、貧乏で太ってるし…

→町でかわいいと思った女の子の横にいる男を見てみろ!言うほどかっこいいわけでもいい服を着ているわけでもないから、俺にだってできるさ。

 

…と「自分にはムリだ」を薄めていく。その後に「僕にはできる」「確実に進んでる」という気持ちを足していく。

 

10個ほどツールが紹介されているが、その中から特に好きだったものを2つ紹介。

 

1つは、うまく行った時のことを書き留めておくこと。できれば、1日毎にメモ書き日記をつけていくこと。

・1年前に一緒に食事をした人からPR記事を書いて欲しいという依頼が届いた(仕事については鳴かず飛ばずだったところに大きな一歩!)

・最近、痩せたからズボンのウエストが小さくなった。(他人から見れば相変わらずデブだけど、僕から見たら大きな進歩)

 

…で、もう1つがとても重要で「手段も引き寄せてしまう」と言うもの。

したいことがあっても「どうやるかわからない」「今の自分には達成できない」と諦めてしまいがちだが、望んでいると方法を持ってきてくれることがある。

 

最近入ったPR記事を依頼した人は「君のブログはもっとこうしたら儲かるかも」というアイデアをくれた。まだ結果を出してる最中だが、自分には思いつかなかったアイデアをもらったので、すぐにブログを改造した。

 

こういう「当初は考えてなかったけど、やりたいと言ってたら人や偶然がそちらに自分を運んでくれた」というケースは意外とある。

・面白いゲームやスポット紹介がしていたら、ネットで教えてくれる人がいたり、

・外食に飽き始めたら、ヘルシーな自炊をするようになり、節約と痩せが同時に進んだり、

・話が盛り上がりそうな女の子と偶然にもはちあわせたり…

 

色々と「自分に運が来てる」と思える瞬間であり、「どうやるかなんか考えてなかったけど、周りの人や偶然で自分の望んだ結果や進歩が来る」ということがあるから、ムリだと思う前に「できた人はいるよ」「まぁ、なんとかなるっしょ。」と言えるのは大事な資質だろう。

 

幸せであることは客観的であることより、自分が信じられるか

これを読んで「自分がうまく行ってると思い込んでるだけで、客観的にはそうじゃないこと、実は自分の不幸なこと・ダメなことを見落としてるだけじゃないか?」と思った人もいるだろう。かくいう私がそう思ってるのだから、絶対いるはずだ。

 

それは正しい。正論だ。

だが、自分が幸せかどうか、自分の望みが叶うかどうかに客観的であることや論理的であること必要かと言われたら、違う!

 

毎日が楽しそうな奴・お金を持ってる奴がみんな論理的で客観的かというとそんなことはない。むしろ発言がふわふわしてたり、人の気持ちを踏みにじってるとさえ思うほど鈍かったり、正直言うと無能だったりすることだってある。

 

だが、最初のほうで「笑う門には福来たる」という言葉に触れた通り、楽しそうな奴には楽しそうなことが入ってきたり、嫌なことでもうまく言い換えたり、自分の幸せのために切り替えられたりできる。

 

「そんなの、自分を洗脳している欺瞞ではないか」

そうかもしれないし、僕もそう思った!自分をプラス思考に、あるいは嫌なこと、折れそうな心が目に入らない、気にしないように盲目になるような洗脳を自分でかけることが引き寄せの法則の正体だと僕も思う。

 

それが悪いことだとは思わないけど、「こんなの」と思う人の気持ちもわかる。

 

だけど、それを踏まえても

・ここ一番で、不安やプレッシャーに押しつぶされそうな人

・理屈っぽくて、いつも自分に不利な情報ばかり気にかけてしまう

・親や先生に長所よりも短所ばかり指摘され、自分にも他人にも悲観的なことばかり言ってしまう自分が嫌いだ。

という人にはこの理論は使えるのではないだろうか…。

 

 

 

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