昨日、一昨日の一般質問でニュースにもなってしまった図書館問題です。
http://www.huffingtonpost.jp/2015/09/18/ebinashi-library_n_8157396.html
に一通りまとめていただいています。
おおよそ書いている通りなので、こちらのブログを読んでもらえればとは思いますが、一応、補足です。
あくまでも、今回の問題は武雄市が先行し出てきているので、そこに併せて市でも調査はしていて問題点は把握していました。元々、武雄市でのT-pointカードでの個人情報保護問題などもあり、CCCだけだと図書館業務の公共性の部分で議会も不安を感じてました。当然、行政側自身、教育委員会自身が不安を感じてもいたようで、かなりやり取りをしていたようです。そういった中で、CCCだけではなく図書館流通センター(TRC)という全国で図書館の委託を行っているところのJVで指定管理をお願いしてリスクヘッジをしたわけです。
その中で、当然、そういった文化的要素の部分、図書館法に関わるような部分である選書の問題は想定されていたようでTRCから出ている館長を通さないと購入・配架することはできない。また、館長は教育長の同意を得ないとダメというような取り決めにはなっていたようです。この辺りは、私自身、指定管理の企画書はありましたが細かな契約書までは議決資料に入っていなかったこともあり、正直、確認はされていません。(こういったところを本来、一般質問で確認、追及してもらいたいものですが…)
そういった状態の中、CCCから選書予定?リストがやってきたようで、教育長がいったんストップをかけて確認作業を行っていた。そんなところに今回、一般質問を行った議員からリストの資料請求がやってきたということのようで、教育部の窓口の人はそういう状況を知ってか知らずか議員にリストの存在を伝え渡すことを約束してしまったことから、確認中だった予定リストが選書リストの確定版のように出回ってしまったということのようでした。
加えて、選書予定リストを確認しながら、確認が済んだものに関しては順次購入を進めていたのか?そこは、10月1日にはオープンすることを考えると購入を進めていたと考えるのが自然かなとも思います。購入したものとしておろし金付きの料理本が問題視されていましたが、これについては付録付きの本ということで、実はこれまでも図書館で同様のものは購入されていたとも言っていますので、これが問題視されるなら、今までも問題視されるべきだったという気もします。(この辺りは法律解釈や図書館の役割を調査した確認が必要だった部分でしょう。)
もちろん当事者のいうことを全てそのまま信じて良いかどうか、特に議会の場だけでなく立ち話レベルの話まで入っているのと私自身の解釈の問題もあるでしょうからこれがすべて真実とは言いませんが、今の段階での私の認識です。
ただ、少なくとも事前に武雄市の問題が出ていたのに、それに対応しないなんてリスクはさすがに侵さないだろうと想像しますし、特に市長にとっては選挙前の大切な時期でもあります。そう考えれば、教育長などが選書予定リストを再チェックしていたというのは間違いないだろうと思います。と同時に、CCCの動き方としてはおそらく武雄市と同じようなことを進めようとしてしまっていたということだろうと思います。幸い、海老名市ではそれを未然に防ぐような安全弁が功を奏したといった見方もできるわけです。
ただ、それと同時にCCCを行政が指定管理という契約形態でコントロールする部分の難しさを露呈したともいえます。そこは今後の反省や課題としてやっていくことが大切ではないかなと思います。
このあと、決算委員会が控えてもいます。ここでは図書館を所管する文教常任委員会が29日にあります。昨年度の決算に対しての質疑の場ではありますから、そこで再度、図書館に対する質疑が行われるかもしれません。
加えて、今回から委員会のネット中継が試行されます。ある意味では良い機会です。
興味のある方は、ぜひご視聴ください!