NHKがツイッターで安保法案支持!? 「本気か?」などネット炎上で謝罪
NHKの報道番組「日曜討論」(日曜前9時)の担当者が、13日の放送について番組の公式ツイッターに書き込んだ内容が「印象操作を行っている」などとインターネット上で批判を受けていることが15日までに分かった。同局は、ツイッター上で謝罪した。番組は安全保障関連法案について是非を問うものだったが、同局ではスポーツ報知の取材に「言葉の使い方の問題で誤解を生んだ」とし、法案の賛否については言及していないとしている。
政治家や識者が出演し、持論を戦わせる「日曜討論」。13日の番組では「どうなる採決 安保法案 是非を問う」と題し、法案の賛成、反対派それぞれ2人の識者が出演した。
番組が始まる数分前、公式ツイッターに書かれたメッセージは「反対意見って理解しにくいのに、賛成意見はすごく頭に入やすい…。両耳でしっかり聞くぞー」(原文まま、以下同)。一見すると、法案に反対する意見は理解が難しく、賛成意見は理解しやすいと受け取れる。
この言葉に、インターネット上では「目を疑います。これが公共放送の公式アカウントの呟(つぶや)く事ですか?」「本気か?」などの言葉が。同局にも苦情が寄せられたという。
また、出演した首都大学東京の木村草太准教授の発言について「採決について『機は熟している』と言い切ったのが印象的でした」と書き込んだことにも批判が続出。木村准教授は法案反対派で、番組内では「意見は出し尽くされたという意味で」と前置きされた上で「機は熟している」という言葉を使い、「否決、廃案以外にない」と話したが、担当者はその部分には触れていなかった。
騒動となったことで、担当者は13日のうちに自らが書いた内容について釈明。「賛成」「反対」は安保法案に関してではなく、出演者各人の意見に対し、自分が賛成か反対かという意味とし、「自分の意見と違う人の意見は耳に入りにくく、同じ意見だと理解しやすいと言う意味で書いた」と誤解を生んだことを謝罪した。また、木村氏の発言についても、法案に反対していることを説明した。
NHKの広報局は「今後は、誤解などが生じないように努めていきたい」と話している。