東郷隆
2015年9月19日12時44分
JR東日本など鉄道37事業者は17日、混雑時を除いて、10月から優先席で携帯電話を使えるように変更すると発表した。携帯の電波が心臓ペースメーカーに与える影響は「非常に低い」とする総務省の指針を受けた。
変更するのはJR東や首都圏の私鉄、仙台市交通局、青森県の青い森鉄道など東日本の鉄道各社。これまでは優先席付近で携帯電話の電源を切るよう呼びかけてきたが、電源オフを求めるのは「体が触れあう程度」の混雑時に限るという。車内放送や駅のポスターで周知する。
総務省は一昨年、携帯とペースメーカーなどの医療機器との安全な距離を15センチ以上と規定。機器の対策が進むなどし、同省の実験で影響が出たのは最大3センチで、日常生活ではあり得ない条件下だった。有識者会議は「距離の規定が逆に患者の不安をあおっている」とし、同省は8月に出した指針で「悪影響が出る可能性は非常に低い」と示した。
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朝日新聞社会部
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