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【大相撲】栃煌山 5連勝 稀勢との無敗対決制した2015年9月18日 紙面から ◇秋場所<5日目>
(17日・両国国技館) 関脇栃煌山(28)=春日野=が注目の一戦を制し全勝を守った。大関稀勢の里と日本人同士の無敗対決を、寄り切りで制し初日から5連勝。同学年でライバル心を燃やす大関を圧倒した。佐田の海を難なく寄り切った大関照ノ富士も5連勝とした。一人横綱の鶴竜は初顔合わせの佐田の富士をはたき込んで1敗を守った。 栃煌山の低く鋭い立ち合いに、稀勢の里が思わず引いた。その機を逃さず前へ、前へ。 日本出身力士の優勝は2006年初場所の栃東を最後に、56場所も遠ざかっている。嫌でも注目を浴びる日本人の全勝対決を、関脇の栃煌山が圧倒してみせた。 「きょうは良かったっすねぇ。自分の方が低くて、足がしっかり出てたんで」。納得の相撲かと聞かれると、「そうっすね」と即答した。 入門は稀勢の里の方が早いが、同学年。大関にいる稀勢の里を「尊敬できる」と言うが、「絶対負けたくないし」と付け加える。 中学2年生のとき、身長はすでに187センチもあった。だが、体重は80キロのやせ形。身長の伸びが止まってから中学3年生までの1年間で、体重が40キロも増加。中学横綱を獲得するほど急激な成長を遂げた。 初日から5連勝は3度目だが、過去の2度は6年以上も前のことで、いずれも幕内下位。この番付での5連勝は大きな成長を感じさせる。3月で28歳になった今も進化を続けている。 名古屋場所から、にじり寄るようにしていた仕切りをやめた。「シンプルに。重心を前に置くつもりで、その重心で足を運ぶイメージです。このへん(おへその前)に丸いものがあって、それを追いかける感覚」。それも身につきつつある。 名古屋場所では関脇で10勝したのに、「おめでとうとは誰にも言われなかったですね。あそこまで言われないのは珍しいです」と苦笑いした。 それだけ、周囲の期待は大きいということ。今場所の5連勝にも「まだ、5日目ですからね」。そして「でも、一番も負けたくないっすね」。中途半端な目標など持っていない。 (岸本隆) PR情報
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