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【大リーグ】

岩隈8勝 見えた!!日本人4人目の3年連続2桁勝利

2015年9月18日 紙面から

◇マリナーズ3−1エンゼルス

 【シアトル秋野未知】3年連続2桁勝利見えた! マリナーズの岩隈久志投手(34)は16日(日本時間17日)、地元シアトルでのエンゼルス戦で今季最多の9奪三振など6イニングを4安打1失点と好投し、8勝目(4敗)をマーク。今季の先発登板は残り2〜3試合と目される中、メジャー3年連続2桁勝利にあと「2」とした。エ軍が誇る大砲コンビ、3番のマイク・トラウト外野手(24)と4番の指名打者アルバート・プホルス(35)も、ともに3打数無安打にピシャリ。3−1で勝ったマ軍は、ここ15試合で10勝目を挙げた。

 試合後の岩隈は笑顔、笑顔−。いつも以上に明るい表情で、アップビートだった。「いいボールを投げられた。しっかり腕を振れていたし、スプリットをしっかり落とせたのが良かった」

 今季最多9奪三振のうち、6つは宝刀スプリット、2つはつり球の高め直球で奪った。この2球種の切れが抜群だったため、スライダーをほぼ封印した背番号18は「スプリットは肘の高いところで投げられている。あとは真っすぐの切れがある分、スプリットがうまく落ちて振って(空振りして)くれているのかな」と分析した。

 「いいバッターが多く、すごく力がいる」と警戒したメジャー屈指の3、4番コンビも完全に封じた。トラウトは昨季MVPで、今季36本塁打はリーグ5位。プホルスは同6位の35本塁打。この2人をともに3打数無安打と相手にせず、計3三振も奪った。

 これでメジャー3年連続2桁勝利までマジック2。到達すれば、野茂英雄(元ドジャース)、黒田博樹(元ヤンキース、現広島)、ダルビッシュ有(レンジャーズ)に続き、日本出身の投手では4人目の快挙だ。これを達成することは、岩隈にとっても大きな意味を持つのだろうか。「ええ、そりゃあ。見えてきたので何とか頑張りたい。何とかあと2つ勝てるように自分のピッチングを心掛けて頑張りたい」

 今季は右広背筋を痛め、7月6日まで約2カ月半も離脱。登板はまだ17試合だが、それでもキリ番の勝利を狙えるところまで来た。チームはV戦線から離脱しても、プロ16年目のベテラン右腕は最後まで全力疾走する。

 

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