奈良部健
2015年9月19日00時08分
麻生太郎財務相は18日の閣議後会見で、米格付け会社のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が日本の国債格付けを1段階引き下げたことについて、「格下げで(長期)金利がどれだけ上がったか。市場は反応していない。格付け会社の影響力がなくなった」と述べた。
格下げ後、長期金利の指標となる満期10年物国債の流通利回りは下げており(国債価格は上昇)、麻生氏は「普通なら上がる。話題にするほどの意味がない」と語った。格下げされた国債は売られ、長期金利は上がることが多いが、日本銀行が大規模な金融緩和の一環で大量の国債を買い入れ、長期金利を低く抑え込んでいる。(奈良部健)
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