【陸上】競歩・鈴木がリオへ暗雲 恥骨の痛みも原因不明
2015年9月17日6時0分 スポーツ報知
2月選手権厳し3月全日本微妙 成績優秀者に贈られる「上月スポーツ賞」の表彰式が16日、都内で行われた。陸上男子20キロ競歩の世界記録保持者で8月の世界選手権を恥骨炎で途中棄権した鈴木雄介(27)=富士通=は、長引く痛みにリオ五輪出場への不安を示した。
MRI(磁気共鳴画像)検査でも痛みの原因は不明。「炎症」という漠然とした結果に、鈴木の表情は暗い。「痛みが引いてから、大会に持っていくのに3か月必要。ベストの状態へ持っていくにはそれ以上かかる。2月の選考会は厳しい」。来年2月の日本選手権(21日・兵庫)は回避が濃厚。3月の全日本競歩能美大会(20日・石川)も微妙だ。
現在は競歩の動きでは激痛が走り、1キロ6分のスローペースで10キロをジョギングするのがやっと。「わらにもすがる思い」で超音波、針、整体治療を試している。本格的な練習再開のめどさえ立たず「フラストレーションがたまる」。3枠の代表は2つの選考会で決まる。優勝なら内定、最低でも3位以内に入る必要がある。(高木 恵)