【巨人】坂本&亀井、ガッツ魂継承 ライアンを一撃粉砕だ
巨人の坂本勇人内野手(26)が17日、一撃必殺のライアン撃ちを宣言した。18日のヤクルト戦(神宮)で激突する小川泰弘投手(25)とは通算31打数7安打ながら、4本塁打に2二塁打。長打か凡打のフルスイングで攻略する決意だ。また、小川と好相性の亀井善行外野手(33)はこの日、現役引退を表明した中日・小笠原道大内野手(41)の“ガッツ魂”継承を誓った。
坂本がライアンと相まみえるたび、スタンドには両軍の歓声と悲鳴が交錯する。18日のヤクルト先発・小川とは3年間で、通算31打数7安打。打率は2割2分6厘ながら、ヒットの内訳は4本塁打、2二塁打、1単打。凡打でなければ「狙ってないですし、理由は分からないです」と不思議と長打が飛び出す。2ゲーム差で追う首位のツバメに再び、大ダメージを与える決意だ。
今季も節目のアーチをかけてきた。5月15日、小川から東京Dの左中間に1号2ランを突き刺した。記憶に新しい今月2日、金沢の地で放った左越え10号2ラン。プロ3年目となる2009年から7年連続2ケタ本塁打をマークしたのもライアンからだった。「2本目は風が強かったので」と本人は冷静だが、オール・オア・ナッシングの精神で一発を放つつもりだ。
キャプテンとともに打線のカギを握るのが、正真正銘のライアンキラー・亀井だ。今季、14打数5安打の打率3割5分7厘とハイアベレージを誇る。「あまり考えすぎるのも良くないけど、相性をプラスの材料にしたいです」。チャンスメイクに、ポイントゲッターの役割も担う背番号9がバットでチームを勝利に導いていく。
三振かホームランのフルスイングと言えば、中日・小笠原道大の打席がフラッシュバックする。この日、今季限りでの現役引退を表明。07~13年の巨人在籍時、坂本も大きな影響を受けた。「自分が試合に出だした頃に、練習に対する姿勢を一番学んだ人。ご自宅にご飯を招待してもらったり、野球の話をしてもらったり感謝しています」。亀井は「どんな時も、同じ練習を貫いてやられていたことが印象に残っています」。一撃必殺の“ガッツ魂”でヤクルトを倒す。
この日はG球場の室内で全体練習。各自がテーマを持ち、フリー打撃などで汗を流した。今季、ヤクルトとは10勝10敗。坂本は「緊張感を持ってやっていきたいです」と気合十分。チーム打率は12球団ワーストの2割4分3厘でなかなか浮上のきっかけをつかめないが、残りは13試合で考えている暇はない。主将の一振りから、逆転優勝の扉をこじ開ける。(中村 大悟)