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子宮頸がんワクチン 患者6人に初救済9月19日 4時07分
子宮頸がんワクチンを接種したあと、原因不明の体の痛みなどを訴える患者が相次いでいる問題で、厚生労働省は審査の結果、接種当時、10代だった6人について、医療費などを給付することを決めました。この問題での救済は初めてで、ほかに救済を求めている80人余りについても、順次、審査を行うことにしています。
子宮頸がんワクチンは若い女性のがんの中で最も多い子宮頸がんを予防する効果が期待されるとして、国内では6年前から接種が始まり、おととしには小学6年生から高校1年生までの女子を対象に国と自治体が費用を負担する定期接種に追加されました。しかし接種後に原因不明の体の痛みなどを訴える患者が相次ぎ、厚生労働省は積極的な接種の呼びかけを中止し、症状が出た人を対象に追跡調査を行うなど実態の把握に努めてきました。
この問題でこれまでに救済を求める申請が出された88人のうち、厚生労働省は、18日夜、専門家による会議を開いて、接種当時、いずれも10代だった7人について審査を始めました。
7人は全身の痛みや体を動かしにくいなどの症状が出ていたということで、医療機関の診断書や症状の経過などを踏まえ、厚生労働省はこのうちの6人について「ワクチン接種と症状との因果関係が否定できない」として、この問題で初めて、医療費や医療手当を給付することを決めました。残る1人は継続審査となりました。
厚生労働省はほかの81人についても順次、審査を行うことにしています。
この問題でこれまでに救済を求める申請が出された88人のうち、厚生労働省は、18日夜、専門家による会議を開いて、接種当時、いずれも10代だった7人について審査を始めました。
7人は全身の痛みや体を動かしにくいなどの症状が出ていたということで、医療機関の診断書や症状の経過などを踏まえ、厚生労働省はこのうちの6人について「ワクチン接種と症状との因果関係が否定できない」として、この問題で初めて、医療費や医療手当を給付することを決めました。残る1人は継続審査となりました。
厚生労働省はほかの81人についても順次、審査を行うことにしています。