時代の正体〈88〉知らんぷりできない

辺野古新基地建設考(4)

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米軍普天間飛行場に代わる新基地建設反対を訴える山城博治さん=4月17日、沖縄県名護市

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興味

 沖縄に興味があったのは「南国が好きだから」。戦争や基地のことは高校の修学旅行や大学の授業で触れた程度だった。

 辺野古で座り込みがあることは知っていた。1年前、ゼミのイベントとして沖縄キリスト教学院大の学習会に参加した際、ゲート前を車で通りかかり、目にしていた。

 「高齢の人が多いように見えたから、大丈夫なのかとは気になったけど」

 「助けたい」という感情が起こったのは今年1月上旬。高校時代の友人とLINEで会話をしているとき、辺野古で基地建設工事が強行されそうだと知った。友人の「いま行かないと駄目でしょ」の言葉に座り込みをしていた人たちの姿を思い出した。

 「若い自分が行けば少しは役に立つ。ゲート前に人を集めて、体を張ってでも止めないといけない」。短絡をいさめる友人もいたが、一緒に行くメンバーを探し、飛行機に乗った。もっとも、「いま思えば、きっかけがほしかったのかもしれない。大学も春休みだったし」。

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