「セクハラやめろ」ピンク鉢巻き野党議員団が鴻池参院委員長を“監禁”
スポーツ報知 9月17日(木)11時22分配信
参院の平和安全法制特別委員会は16日夜、同法案の締めくくり総括質疑を行うための理事会を断続的に開いた。
委員会は同日午後6時開始予定だったが、少しでも時間を引き延ばしたい野党は、民主党を中心とした多くの議員らが、理事会室の前に立ちはだかり、鴻池祥肇委員長を室内に“監禁”した。「廃案! 廃案!」「参院の良心を見せろー」などのコールと怒号が飛び交い、理事会室周辺は殺伐とした空気と熱気に包まれた。
反対の声を上げる野党議員の中でも、ひときわ異彩を放っていたのが、ピンクの鉢巻きをした女性議員たち。議員らは“女の壁”となり鴻池委員長を室内に閉じこめた。社民党の福島瑞穂前党首や民主党の辻元清美議員の姿もあった。
「怒れる女性議員の会」と記されたピンクの鉢巻きを巻いた女性議員らは「女性の声を聞けー」と悲鳴にも似た声で何度も連呼。理事会室の前から、排除しようと近寄った与党の男性議員に対し、女性議員は「触ったな! セクハラはやめろ」と大声で非難。他の女性議員が「セクハラするなら散会だ」「懲罰委員会を開け」と続き、「散会」コールが巻き起こった。
日付が変わり、17日未明にわたり6時間以上抗議を続けた民主党の相原久美子議員は「国会の外では大雨の中、多くの人が反対運動している。これぐらいたいしたことない」と悲壮な表情でピンクの鉢巻きを締め直した。
相原議員によると、今回の「ピンク鉢巻き抗議」は、民主党の神本美恵子議員の呼び掛けで、超党派で結集し、女性議員18人が賛同したという。
理事室前の廊下では、与野党の議員、衛視、報道陣がそれぞれ100人以上集まり、所狭しと入り乱れ、もみあいになった。「お前、黙ってろ」という野党議員の声に、自民党の堀内恒夫議員が「お前はないだろう。失礼じゃないか」と憤慨し、野党議員に向かっていこうとするところを同僚議員にいさめられる一幕もあった。
この異常事態を遠目から見ていた与党の中堅議員は、「こういう野党のパフォーマンスはやめてほしい。時間の無駄だ」とあきれていた。
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