塩釜市議会が3人告発 震災がれき不適切処理
塩釜市内の民間業者で構成する市災害復旧連絡協議会(2013年に解散)が市から請け負ったがれき処理業務などで不適切な事務処理があったとされる問題で、市議会は4日、東日本大震災復旧・復興調査特別委員会(百条委員会)が求めた関係資料の提出を拒んだのは地方自治法に違反するとして、元連絡協会長と2社の社長の計3人を告発することを賛成多数で可決した。
佐藤英治議長は同日、塩釜署に告発状を提出した。同署は内容を精査し、受理するかどうか判断する。
百条委は、処理業務に携わった業者に対し、重機や人件費などの内訳を記した明細書の提出を求めたが、連絡協と2社に関しては「正当な理由なく拒否した」と判断、本会議に諮った。
本会議の質疑では、3会派の議員から「慎重に審議すべきだ」「書類の不提出という形式的な不備で告発するのは反対だ」との意見も出た。
本会議後、特別委員会の志賀勝利委員長は「議会としては調べ尽くしており、百条委の調査に必要な資料が提出されない以上、告発せざるを得ない」と語った。
2015年06月05日金曜日