【ワシントン=川合智之】16日に開かれた2016年米大統領選に向けた第2回共和党テレビ討論会で、米メディアの多くはヒューレット・パッカード(HP)の元最高経営責任者(CEO)カーリー・フィオリーナ氏(61)を勝者にあげ、不動産王ドナルド・トランプ氏(69)を敗者とした。討論会の視聴者数はピーク時で2290万人。過去最大だった8月の第1回は2680万人だった。
フィオリーナ氏はトランプ氏に容姿を侮辱されたことを問題視し「全米の女性がトランプ氏の発言をはっきり聞いた」と切り返した。ニューヨーク・タイムズは同氏を「共和党の女性票開拓に貢献した」とした。
支持率首位のトランプ氏は候補者の中で最も長い、合計16分発言したが「全方位から攻撃を受けた」(ワシントン・ポスト)。ウォール・ストリート・ジャーナルは「世論調査の支持率ランキングを再び入れ替えることになるかもしれない」と指摘した。
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