ザハ氏、新国立コンペ参加見送り 18日申請締め切り

2015年9月18日6時0分  スポーツ報知

 2020年東京五輪・パラリンピックのメイン会場となる新国立競技場の国際コンペをめぐり、旧計画でデザイン監修者となった建築家のザハ・ハディド氏(64)が参加を断念したことが17日、分かった。

 ザハ氏の建築事務所は17日に公表したコメントで、設計・施工一体で受け付ける新公募のルールについて「参加を望んでいる多くの建築家を制限している」と批判。「スタジアムの建設ができる施工業者が限られており、今の(われわれの)デザインチームには、公募の参加機会が閉ざされるだろう」とし、18日午後5時の公募の締め切り期限までに新たな案の提出は難しいとの見方を示した。

 同氏事務所と日建設計は7日、新計画の公募に向けて設計チームを組んだと発表。締め切りに向け、施工業者を選定中だった。

 一方、前回のコンペに参加して最終選考に残った建築家の伊東豊雄氏(74)と初参加となる隈研吾氏(61)の“参戦”が決定的となった。伊東氏は日本設計と組み、施工業者は竹中工務店、清水建設、大林組による合同企業体となる見込み。また、隈氏は梓設計、大成建設と組む方針。スーパーゼネコン5社以外の参加は困難とみられており、残る鹿島建設は参加を見送る。

 また、先鋭的なデザインが特徴的な設計事務所も参加を検討していたが、この日までに不参加を決めた。

 新計画の公募条件は総工費1550億円以下で、20年4月までに完成することが条件。事業主体の日本スポーツ振興センター(JSC)は「入札件数などの詳細は規定により、発表しない方針です」と話している。

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