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【群馬】

安保法案 参院特別委で可決 県内でも反対・疑問の声

前橋市内では17日昼、護憲団体のメンバーらが「戦争いらない」などと安保法案に反対するデモ行進をした

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 「戦争のできる国に踏み出した」「本当に必要なのかよくわからない」。安保法案が参院特別委員会で可決され、本会議に向け状況が緊迫の度が極まった十七日、県内では市民から反対や疑問の声が聞かれた。

◆桐生の主婦「本当に必要なのか」

 桐生駅前を歩いていた桐生市の主婦、星野恵子さん(51)は「この法案が本当に必要なのかどうかは正直なところ、よくわからない。でも、これだけ反対の声が上がっている中で今決めなきゃいけないのかと思う」と成立に強硬姿勢の安倍政権に疑問を呈した。

◆群馬大医学部生「民主主義を壊す」

 仲間と反対運動をしている前橋市の群馬大医学部五年、桑原蓮さん(23)は「委員会採決の場面を見ていたが、日本の民主主義の歴史を壊すような採決だったのではないか。多数派になってしまえば何でもできるという前例になってしまったのではと不安だ。反対の世論が高まっているのに届いていない」と憤った。

◆前橋のピアノ教師「みんなの声を無視」

 今年五月から国会周辺での安保関連法案の反対デモに参加している前橋市のピアノ教師秋本千晶さん(43)は十七日も国会周辺で声をからした。「みんないてもたってもいられずに集まっていた。これらの声が無視されるのは腹立たしい」と残念がる。

◆高崎の市民団体理事「群馬の反対大きく」

 JR高崎駅前で脱原発運動を続ける生活クラブ群馬理事の木村香織さん(53)=高崎市=は、与党側の国会運営について「法案を通すことが前提のよう。野党側の意見を聞き、修正するべきところはすべきなのにその姿勢が見えない。あきれ果てて腹が立つ」と憤る。「群馬でも反対のうねりは大きくなっている」と指摘した。

◆沼田の平和運動家「戦争できる国に」

 原水爆禁止利根沼田協議会の事務局長として平和運動に取り組んできた沼田市の中野智之さん(48)は「被爆国の日本が核兵器廃絶に消極的であることを情けなく思っていたが、戦争法案でついに戦争のできる国に踏み出した。憤りを感じる」と話した。

◆県内の主な政党の反応

 自民党県連の中曽根弘文会長 この法案は中国や北朝鮮が軍事力を増強し、わが国を取り巻く安全保障環境が緊迫し、脅威が増す現在、日米同盟を強化し、抑止力を高めて戦争を未然に防ぎ、国民の命を守るために速やかに成立させねばならない。

 公明党県本部の福重隆浩代表 法案はわが国の安全保障環境が厳しさを増す中、国民の生命と安全を守るため、隙間のない安保体制を整備することによって紛争を未然に防ぐものと理解している。決めるべき時には決めるというのが、国会のあるべき方向とも思っている。(与党は)今後も丁寧に対応し、国民の理解、定着へと全力で取り組んでもらいたい。

 民主党県連の黒沢孝行会長 国民の六割以上が「今国会で成立すべきではない」としている法案が強行採決されたことは、断じて許せない。憲法違反の集団的自衛権の行使を内閣で決めるという暴挙を、国民は決して許さない。粘り強く、国民に法案の危険性を訴え続け、来夏の参院選で民主党中心の野党が勝利し、安倍内閣を倒さねばならない。

 共産党県委員会の小菅啓司委員長 強く抗議する。法案は日本を海外で戦争できる国にするもので、国会論戦でも違憲性は鮮明だ。国会で多数でも憲法違反の法案強行は許されない。国民多数の反対を無視し、国民主権の大原則を踏みにじる暴挙だ。一日も早く安倍政権を打倒し立憲主義と民主主義、平和主義を貫く新しい政治を切り開くために全力を尽くしたい。

 

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