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除染作業員5人 増水で川近くに取り残される
9月17日 22時08分

17日夕方、福島県飯舘村の山の中で、除染に関わる仕事をしていた作業員5人が増水した川の近くに取り残されました。現場から脱出した別の作業員によりますと、全員、命に別状がある状態ではなかったということで、警察と消防が18日早朝から救助に向かうことにしています。
17日午後6時ごろ、飯舘村八木沢の山の中で男性の作業員5人が増水した川の近くに取り残されたと、現場から脱出した仲間の作業員2人から消防に通報がありました。
警察と消防が脱出した作業員から聞き取ったところによりますと、取り残された作業員のうち1人は足にけがをして山を歩けないということですが、5人とも命に別状がある状態ではなかったということです。
5人が取り残された場所は携帯電話の電波が届かず、警察と消防が捜索に当たりましたが、17日は5人と接触できず、18日早朝から救助に向かうことにしています。
環境省によりますと、5人は、先週の豪雨で流された、除染で出た草などを入れた袋の回収作業に当たっていて、堰場川という川の近くで取り残されたということです。
福島県飯舘村などでは今月11日以降、除染作業で発生し仮置き場に運ぶまでの間、川沿いの農地に置かれていた放射性物質を含む草や木などが入った袋が、豪雨の影響で川に流れ出しているのが相次いで見つかり、環境省が除染を請け負う建設会社に委託して回収作業を進めていました。
環境省によりますと、これまでに飯舘村で428袋、隣接する南相馬市で5袋の合わせて433袋が見つかり、17日午後6時現在、このうち319袋が回収されています。環境省は、回収されていない残り114の袋について速やかに回収したいとしていました。
環境省は「安全を確保したうえで回収作業を進めていたが、現在、詳しい状況を確認している」としています。

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