取れ、無事が確認されたということです。
夏休みみんな楽しかったか?今年の夏21人の子どもたちが7泊8日のあるキャンプに参加したんや。
イエ〜イ。
大自然の中でのキャンプ。
めっちゃ楽しそうやな!でもこれ実は楽しかったんはほんの一部やったんや。
時には激流の中を突き進み…。
照りつける太陽の下毎日10キロもの長距離を歩かなければならない。
そうこのキャンプは…サバイバルキャンプなんや!いろいろと厳しいキャンプ生活。
しかし参加した子どもたちには…それは…親に一人前と認めてもらいたい男の子。
自分の意見を人に伝えられるようになりたい女の子。
でもサバイバルはそんなに甘くはない。
子どもたちの前に立ちはだかる多くの困難。
家族から離れて送る独りでの生活は超寂しい!これは夏休みサバイバルキャンプに挑戦した21人の子どもたちの物語や!夏休みに入る前の7月4日。
関西各地から集まってきたのは小学4年生から6年生までの21人。
今回彼らと冒険を共にするのは「とったど〜!」なんて言いながら無人島でサバイバルしているよゐこの濱口です。
(一同)おはようございます。
え〜っと今日は練習キャンプという事でいよいよ始まりますが今日は練習です。
これは本番の2週間前に2日間だけ行われる…サバイバルに必要なテントの建て方やご飯の炊き方を学ぶんや!何事も基本が大事やねん。
指導するのはリーダーと呼ばれるキャンプ経験が豊富な大人たち。
子どもたちの成長に役立ちたいとボランティアで参加してくれてはんねん。
このキャンプで一番大事な事を教えてくれた。
サバイバルのルールここのサバイバルは自分の事は自分でします。
ここは1人で1人の力でどこまでできるか。
1人でできる事は1人でする。
だから自分の事は最後まで自分でする。
どうしてええか分からへんかったらリーダーに聞きなさい。
ご飯を作るのも自分一人の力でやり抜かなあかん。
ふだんはお手伝いぐらいしかした事のない子どもたちにとっては厳しいルールや。
実はこのキャンプ地元豊岡出身の有名な冒険家の志を引き継いで17年前に始まったんや。
それは国民栄誉賞にも輝いた植村直己さん。
植村さんはエベレストやマッキンリーなど世界の名高い5つの山を全て制覇。
更にたった一人で世界で初めて北極点に到達した人なんや。
その植村さんのモットーは…自分の力で未来を切り開く強さを養ってほしい。
そんな思いがこのキャンプには込められてるんや。
明日の朝は自分で起きなあかんで。
翌朝は6時半から散歩に出発。
あれ?みんなが出発したあとに起きだした子がおったで!あちゃ〜!いきなりやらかしよった!啓くん家ではいつもお母さんに起こしてもらっとるんやって。
はいじゃあこれで練習キャンプ終わります。
じゃあ解散します。
ありがとうございました。
(一同)ありがとうございました。
じゃあ本番頑張って来て下さい。
啓くんがサバイバルキャンプに参加した理由はお父さんとの関係にあるらしい。
練習キャンプのあとはんごうでご飯を炊く練習をしている時。
声をかけてきたのはお父さん。
啓くんせっかく1人で練習しようとしてたのにな〜。
啓くんはお父さんに啓ちゃんマンって呼ばれとる。
幼稚園の頃に付けられたあだ名らしいで。
もう啓ちゃんマンって呼ばないでほしい。
そのために啓くんはキャンプに参加して1人で何でもできるところを見せたいんや。
啓くんキャンプで頑張ってお父さん見返したろな!いよいよ夏休み。
今日からサバイバルキャンプ本番や!これから1週間お父さんお母さんには会われへんのやで!今から出発します。
7泊8日間頑張って行ってきます!
(一同)行ってきます。
はいやり直し!もう一回いこう。
7泊8日間行ってきます!
(一同)行ってきます!
(拍手)サバイバルキャンプが…始まったど〜!という訳で7泊8日のコースを紹介するで。
初日は10キロ歩いて神鍋高原で1泊。
それ以降は険しい山道を進み次の目的地に移動していく。
4日目にはサバイバルで一番しんどいともいわれる矢田川の急流に挑戦。
6日目にはあの植村直己さんも登った事がある蘇武岳の頂上を目指す!8日間の移動距離は合計70キロ。
大人でもきつそうな行程や。
夕方この日のキャンプ地に着いた。
早速飯の準備や。
今日から毎日自炊していかなあかん。
夕食のメニューはインスタントラーメン。
まずは簡単な料理で肩慣らしっちゅうこっちゃな。
お湯を沸かして麺をゆでてスープを入れるだけ。
でもそんな料理でもつまずいてる子がおるぞ。
ラーメンがおいしくなくて泣いてたんや。
水の分量間違うてえらいしょっぱいラーメンになったみたいやで。
残さんと全部食べなあかん決まりやからな〜。
更に涙が出てくんな。
飯のあとはお風呂。
肩までつかれ!
(一同)ギャ〜!でも温かいお風呂やシャワーなんてもちろんない。
123…120やろう。
(一同)5678…。
冷た〜い川の水で汗を流す。
それがサバイバルや。
(一同)119120!わあ〜!川でさっぱりしたあとはつかの間の自由時間。
あれ?独りぼっちの子がおるぞ。
さっき泣いとった清兵衛くんやないか。
いつもならお母さんがおいしいご飯を作ってくれる時間。
辺りはだんだん暗くなってきた。
清兵衛くん大丈夫か?まだキャンプは始まったばっかりや。
これから1週間頑張れよ!清兵衛!キャンプ2日目の朝。
はい行きます。
さあ次の目的地を目指して出発。
今日は神鍋高原から目の前にある山を越えて御殿山公園まで10キロの道のりを歩く。
学年や性別が違う21人。
それぞれ全力を出して歩ききる事が大事なんやで。
歩き始めて1時間。
徐々に遅れだす子どもが出てきた。
花奈ちゃんは今回のキャンプにある決意を持って参加していた。
これはキャンプ前両親とサンダルを買いに行った時の出来事。
花奈ちゃん実はこの時ピンクのサンダルが欲しいと思っていた。
うん。
花奈ちゃんは自分の気持ちを相手に伝える事が苦手なんや。
キャンプをやり遂げたらそれは大きな自信になる。
そしたら自分の気持ちを言えるようになるかもしれんな。
そんな花奈ちゃんを見守っとる大人がおった。
花奈ちゃん「小さな事からこつこつと」やで。
先頭の子に遅れる事30分。
ようやくゴールや。
花奈ちゃんよう頑張ったな!目黒さん自身…この日夕食の準備中に事件が起きた。
お父さんに啓ちゃんマンと呼ぶのをやめてほしい岡田啓くん。
指から血出てるやん!どうやら皮むき器で指を切ってしもうたみたいや。
一人で何でもやれるところを見せたい啓くん。
失敗を知られたくなくて黙ってるんやな。
西岡さんが気付いた。
何か怒ってはるぞ。
啓くんどうすんの?自分の力だけでどうにもならん時は人に助けを求める。
そんな勇気を持つ事も大事なんやで啓くん。
夕食のあとみんなが遊んでる中まだ食べてる子がおった。
昨日作ったラーメンがおいしくないと泣いていた清兵衛くんや。
今度はご飯を炊くのに失敗したみたいや。
でも最後まで食べきろうと必死!偉いぞ!キャンプ3日目。
そろそろ疲れがたまってきた頃や。
おまけにこの日は自分の背丈ほどの草むらの中を行く10キロのコース。
道なき道をひたすら歩く。
しかしその先に待っていたのは…。
夏休みの定番川遊び〜!清兵衛くんも元気いっぱいや!さ〜ん!さ〜ん!でも楽しいのはここまで。
ここからは川上りの訓練の始まりや。
実は明日子どもたちはサバイバルの目玉とも言える矢田川2.4キロの急流上りに挑む。
行け!そうそうそうそう。
リーダーたちが見守る中ロープだけを使って川を上っていく。
みんなが着々と渡りきる中苦戦していたのが啓くん。
前で手手を手を!参加者の中でも体が小さく腕力が弱い。
あ〜手離してもうた。
そうそうそう!そこからそこから!実は啓くんこの日は朝から絶不調やったんや。
キャンプでは毎朝みんなでゴミ拾いをするのが決まり。
この時啓くんはポツンと独りぼっちでおった。
いろんな事がうまくいかずくじけそうになってたんや。
いや〜ほんま人生は山あり谷ありやで。
ついに矢田川の急流上りに挑戦やで!頑張っていくぞ!
(一同)オ〜!まずは腰ぐらいの深さの所を行く。
みんな頑張ってんな〜。
男啓くんここがふんばりどころやぞ!スタート地点から1キロ。
今度は水深が6メートルの所にやって来た。
足は届かへんし流れも結構きつい。
頑張れ啓くん!岸まであと少しや!よっしゃ着いたで!ここまでにかかった時間は3時間。
みんな疲労困ぱいや。
でもな啓くんこれで終わりやないで。
最後の難関超激流や!どんだけ流れがきついかというと…。
運動神経抜群な晃平くんでさえ流されてしまうくらいや。
さあ啓くんの番。
啓くんにはこの時ある思いがあった。
ふんばって一歩前に踏み出すんや。
駄目!足で立って足で!足で来い足で来い!あっ!足で来い!あ〜!流されてもうた〜!でも今日の啓くんは一味違う。
靴流された!啓ちゃんマンって呼ばれたくないんやろ?頑張れ頑張るんや!上りきったど〜!啓くんよう頑張った!その小さい手で何や大きいもんつかみ取ったんちゃうか?もう一人一歩前進した子がおった。
清兵衛くんや。
めっちゃおいしそうに食べてる。
清兵衛くん最初の頃の涙とは随分違ってるぞ。
毎日の10キロの移動。
そこでも頑張ってる子がおった。
自分の気持ちを人に伝えられるようになりたい花奈ちゃん。
足取りも随分しっかりしてきたな。
前回はみんなと30分差のゴールやったけど今日は5分しか遅れへんかった。
花奈ちゃんにリーダーの西岡さんが声をかけた。
自分の頑張りが認めてもらえるとうれしいよな。
この日の午後花奈ちゃんが一番苦手にしているイベントに挑む事になった。
そう。
オリエンテーリングで大事なのはみんなで意見を出し合う事。
4人1組になって最初のチェックポイントを目指して出発や。
上がったら必ず…。
でも専ら意見を言うのは仲間の志穂ちゃんと菜月ちゃん。
でその上を林内歩道っていうのが出てるんだよ。
花奈ちゃんは聞くばっかり。
お〜いそんな事でええんか?くっついて歩いてるだけやないか。
あっ橋あれ…あれあった!あったあった!花奈ちゃん目立つ事なく最初のチェックポイントに到着。
ところが次のチェックポイントに向かう途中志穂ちゃんと菜月ちゃんで意見が分かれた。
じゃあまずさ菜月ちゃんの意見を言って。
左かもしれないよ。
だってこっちが水門になるんだから。
まっすぐ行くか左に曲がるか。
地図の向きがおかしかったら言ってる事もおかしくなっちゃうよ。
今…。
2人の意見がまとまらへん。
その時や!うお〜!花奈ちゃん自分の意見言えたやないか!しかもみんなを引っ張ってる。
やっぱり昼間の移動で自信をつけたのが大きかったんやな。
はい全員で記念撮影!花奈ちゃんいつの間にかみんなのリーダー役になっとった。
いろんな事があったサバイバルキャンプも残すはあと少し。
この日は標高1,074メートルの蘇武岳の頂上を目指す。
さあさあ頑張った頑張った。
蘇武岳登頂!あの大自然の中をみんな歩いてきたんやで。
清兵衛くんもご飯作りだいぶうまなったなあ。
実はこの蘇武岳植村直己さんが10代の頃に登った山。
冒険家人生の原点になったともいわれてる。
そんな植村さんが子どもたちに贈ったメッセージがある。
7日目。
今日は初日からの成長を確かめるキャンプ最後のイベントが行われる。
ご飯コンテスト。
誰が一番おいしいご飯を炊けるか競い合うんや。
この日一番気合いが入っていたのは清兵衛くんや。
誰よりもおいしいご飯を作ろうと静かに燃えとった。
これまでは水の量が少なくて焦げ付かせる事が多かった。
今日はいつもより多めに水を入れたみたいやな。
ご飯の炊け方…気になるなあ。
はい5時になりました。
コンテスト開始致します!出来上がった清兵衛くんのご飯は…ベチャベチャ。
水入れ過ぎたんちゃうか?炊けたご飯は西岡さんに点数をつけてもらう。
では得点は後で発表致します。
ありがとうございました。
いよいよ清兵衛くんの番。
17番の高橋清兵衛です。
お願いします。
よしっ!
(西岡)泣くなやここで!泣く理由…駄目だ。
(西岡)よし出ました。
はい得点を楽しみにしといて下さい。
(西岡)泣くな!今回は頑張ったからこその悔し涙やな。
仲間たちが声をかけてくれた。
清兵衛くんええ友達と出会ったな。
はいではただいまよりご飯コンテスト結果発表始めます!イエ〜イ!
(拍手)第1位中江くん!
(拍手)花奈ちゃんやるな〜!清兵衛くんこの時自分はビリやろうと思うとった。
はい!16位とったど〜!清兵衛くんはご飯一粒一粒をかみしめとった。
じゃあみんなで乾杯!さあ全員そろって目指すはゴールや。
はいええか?手をつなぐ。
せ〜の!
(子どもたち)帰りました!
(一同)お帰り〜!ゴール!
(拍手)1週間ぶりに会うお母さん。
清兵衛くん「僕1人でご飯作れるようになった」ってお母さんにちゃんと言うんやで。
花奈ちゃん「オリエンテーリングではリーダー役だった」って言ったらお父さん驚くかな?啓くん「もう啓ちゃんマンとは呼ばせない」って頑張ってきたな。
一回り大きくなった自分をアピールや。
激流の中で力を出し切った事忘れたらあかんで!啓さん。
キャンプを通して21人それぞれがつかんだ宝物。
新しい自分諦めない心。
君たちはやろうと思えば何でもできる。
2015/09/12(土) 10:05〜10:49
NHK総合1・神戸
ドラマチック関西「ぼくらの夏休みはサバイバル」[字][再]
ことしの夏休み、21人の子どもたちがサバイバルキャンプに挑戦したど〜!!真夏の炎天下を歩き通し激流の中を突き進む。困難を乗り越え成長していく子どもたちの物語。
詳細情報
番組内容
真夏の炎天下を毎日10キロ歩き、激流の川の中を突き進む。朝昼晩の食事はもちろん自分で飯ごう炊さん。この夏、こんな過酷な7泊8日のサバイバルキャンプに小学4年生から6年生までの男女21人が挑んだ。体験するのは初めてのことばかり。不安ととまどいから泣いてばかりだった子どもたちが、さまざまな困難を乗り越えるごとにどんどんたくましくなっていく。そんな子どもたちの成長を見つめたひと夏の冒険物語。
出演者
【出演】濱口優
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
趣味/教育 – 旅・釣り・アウトドア
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
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