ニュース 2015.09.12


こんにちは、正午のニュースです。
きょう午前11時45分ごろ茨城県で震度3の揺れを観測する地震がありました。
この地震による津波の心配はありません。
震度3の揺れを観測したのは茨城県日立市で、このほか震度2や1の揺れを関東や東北南部の各地で観測しました。
気象庁の観測によりますと、震源地は茨城県沖で震源の深さは40キロ、地震の規模を示すマグニチュードは4.6と推定されています。
この地震による津波の心配はありません。
関東から東北にかけての記録的な大雨ではこれまでに3人が死亡し16人が行方不明になっています。
このうち広い範囲で浸水が続いている茨城県常総市では、15人の行方が分からなくなっており警察と消防、それに自衛隊が捜索を行うとともに取り残された住民の救助を進めています。
鬼怒川の堤防が決壊した現場上空からお伝えします。
常総市の上空です。
画面中央に見えてきたのが、決壊した堤防です。
きのうの夜から堤防の修復作業が始まりました。
現場付近には作業員の姿や重機が見えています。
決壊した部分、およそ140メートルの場所に2メートル四方のコンクリート製のブロックを設置する予定です。
水が流れ込んだ住宅を見てみます。
2日たちましたがまだ家の近くまで水が残っています。
南側、まだ広い範囲で水が残っています。
上空からお伝えしました。
鬼怒川の堤防決壊から3日目。
常総市では、午前9時現在15人の行方が分からなくなっています。
警察と消防、それに自衛隊では2000人以上の態勢で捜索を行っています。
救助活動も続いています。
ボートを準備する警察官たち。
お年寄りの夫婦から自宅に残った息子と連絡が取れなくなったと知らされ救助に向かいました。
およそ30分後。
警察のボートが男性を乗せて戻ってきました。
この男性は、停電で携帯電話のバッテリーが切れた状態で、救助を待っていたということです。
救助が急がれるのが、病気で寝たきりの人などヘリコプターでの救助が難しい人たちですが、県によりますと、市内の水海道さくら病院にはまた患者やスタッフ88人が取り残されているということです。
体調不良を訴える人もいるということで自衛隊などはボートを出して、きょう中には全員を周辺の病院に移すことにしています。
続いて、排水作業が続けられていた常総市小貝川の堤防から中継です。
常総市南部、小貝川の川沿いの道路、ポンプ車が数台止まっています。
この辺りではきのうの午後1時過ぎからポンプ車による排水作業が夜通し行われていました。
その作業も1時間ほど前に終了しています。
住宅の庭、見てみますと、きのうの段階では、乗用車の屋根の上の辺りまで水がきていました。
その水が現在は引いています、地面が見えています。
その地面も乾き始めているところもあります。
水が引いたことによって、家の片づけに来る人の姿も多く見られるようになってきました。
ただ、この場所以外のところ例えば、この奥の辺り、まだ水が引いていません。
残っています。
このあとも場所によってはポンプ車による排水作業が続けられる見通しです。
以上、常総市から中継でお伝えしました。
川の水が堤防を乗り越えた若宮戸地区です。
ドアには人の肩の辺りまで水がきた跡が残っています。
避難所からいったん自宅に戻った住民は、水につかった家具や衣類を外に出す作業に追われていました。
一方、決壊した堤防の近くでは、大きく傾いた自宅の様子を住民が見に来ていました。
周辺の道路が水没していた市役所では、けさ、水が引き市役所に避難していた300人以上の住民も車や徒歩で行き来できるようになりました。
しかし、まだ自宅に戻れるめどが立たない人もいます。
停電も続いています。
市役所の前では、発電機を使って携帯電話を充電していました。
ボランティアの支援も始まりました。
避難所になっている体育館では、水などの物資が運び込まれました。
常総市は、きょうから災害ボランティアの受け入れを始めますが被害状況の把握が難しいことなどから受け入れには人数などに一定の制限を設けています。
ボランティアセンターは、16日をめどに開設される予定です。
常総市を視察した安倍総理大臣は、行方不明者の捜索、救助に全力を挙げるとともに、被災者の生活再建に向けた支援に万全を期す考えを示しました。
関東では常総市以外にも、大雨の被害の復旧作業が続いています。
1200棟以上が浸水した栃木県栃木市では、害虫の発生などを防ぐための消毒作業が始まりました。
一方、宮城県でも1人が行方不明になっていて捜索が続いています。
また浸水した地域では復旧作業が始まっています。
宮城県栗原市ではきのう、川の水があふれて車ごと流されたとみられる62歳の男性の行方が分からなくなっています。
警察と消防は、けさおよそ120人の態勢で捜索を再開しました。
そして、午前6時ごろ男性が流されたとみられる現場から、およそ500メートル下流の川で男性が乗っていたとみられる軽トラックが見つかりました。
警察と消防は、この周辺を中心に捜索を続けています。
一方、渋井川の決壊から一夜明けた宮城県大崎市。
救助された人たちなど180人余りが避難所で一夜を過ごしました。
避難していた人たちは、朝から次々と自宅の様子を見に向かいました。
このうち1人暮らしをしている70代の女性は、被害の状況を確認し早速、汚れた家財の掃除に取りかかっていました。
まいったね。
また、宮城県大和町では町の職員が浸水の被害状況を調査しています。
職員たちは、特に被害が大きかった地域の住宅などを訪ね、住民から当時の状況を聞き取るなどしていました。
記録的な大雨となった関東北部と東北南部。
このうち関東北部では夕方から気圧の谷の影響で局地的に雨が降ると予想されています。
また、あすは前線が通過するため午後から関東や東北の広い範囲で、雨が降る見込みで気象庁は引き続き、川の氾濫や土砂災害に十分注意するよう呼びかけています。
次です。
けさ早く、東京都内で震度5弱の地震があり2人が骨を折るけがをしました。
気象庁は今後2、3日程度は余震に注意するよう呼びかけています。
地震発生時の様子です。
この地震で東京調布市で震度5弱、埼玉県や千葉県、神奈川県で震度4の揺れを観測しました。
地震の規模を示すマグニチュードは5.2と推定されています。
東京世田谷区では、マンションの4階部分の外壁が剥がれ落ちました。
この現場では、けが人はいませんでしたが今回の地震で中野区で83歳の女性がベッドから転落して、足の骨を折る大けがをしたほか、千葉県松戸市でも69歳の女性が腕の骨を折るけがをしました。
神奈川県で、水道管の工事が行われていた場所で水があふれたほか都内で水道管の破裂が4件確認されているということです。
またエレベーターに閉じ込められたという通報も相次ぎました。
気象庁は、南関東では今後2、3日は最大で震度4程度の余震が起きるおそれがあるとしています。
一方、専門家は。
今月4日、埼玉県朝霞市の住宅で58歳の男性が首を絞められて殺害されているのが見つかった事件で、埼玉県警の31歳の巡査部長が殺人などの疑いで逮捕されました。
巡査部長は、ことし3月まで地元の警察署の刑事課に勤務し公務で男性の家を訪れたことがあったということで、警察が、男性との接点や事件のいきさつなどを詳しく調べています。
逮捕されたのは、埼玉県の浦和警察署地域課に勤務する巡査部長、中野翔太容疑者です。
今月4日、朝霞市の住宅でこの家に住む寺尾俊治さんが、首を絞められて殺害されているのが見つかったものです。
金庫の扉が開いたままで、中には何も入っていませんでした。
警察によりますと前日の3日寺尾さんの自宅のインターホンのカメラに中野巡査部長とよく似た男が写っていて、警察が捜査を進めたところ、現場の遺留物のDNAの型が中野巡査部長と一致したことなどから、きょう未明、殺人と住居侵入の疑いで逮捕しました。
調べに対して、首をロープで絞めたのは間違いないと供述する一方、殺意については否認しているということです。
中野巡査部長は、ことし3月まで地元の朝霞警察署の刑事課に勤務していて、去年10月、寺尾さんの父親が死亡した際警察として状況を確認するため自宅を訪れたことがあったということで、警察は、寺尾さんとの接点や事件のいきさつなどを詳しく調べています。
お伝えしていますように、堤防が決壊し広い範囲で浸水が続いている茨城県常総市では、行方が分からなくなっている15人の捜索が続いています。
茨城県常総市内では当初、22人の行方が分からなくなっていましたが、警察が調べた結果、8歳の子ども2人を含む一部の人たちの所在が確認され、現在は15人の行方が分かっていないということです。
(拍手)2015/09/12(土) 12:00〜12:22
NHK総合1・神戸
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ニュース/報道 – 定時・総合

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