(ナレーション)
長篠・設楽原での戦いの後手負いの政宗とともに甲斐武田に身を寄せていた伊達軍を思わぬ災厄が襲った
戦国の梟雄松永弾正久秀が伊達の若き家臣たちを人質に政宗の六爪こと六の刀と武田の家宝楯無鎧を差し出すことを要求してきたのである
松永の待ち受ける大仏殿跡へと単身向かう片倉小十郎
そしてそれを義憤に燃える真田幸村が追っていた
・身の代の品を差し出せ。
人質は追って送り届ける。
(小十郎)寝言を吐きたきゃ眠らせてやる。
(小十郎)来な!はあ〜〜!はあ〜〜!はあっ!とうっ!カキン!
(小十郎)くっ!ふんってやっ!ふんってやっ!カキン!
(小十郎・心の声)≪連携させなければどうということはねぇ≫
(小十郎)うっ!うぅ…。
死神部隊は手段を選ばない。
素早くそして静穏に終わらせる。
(小十郎)こいつは…。
幻惑香炉。
うっ…くっ…。
心配は無用だ。
貴様の軍とて我らと同じ。
減った分だけ足せばいい。
(小十郎)そうは…いかねぇ!
(久秀)ふふふふっ。
いやはやおもしろくなってきた。
奥州の独眼竜が手傷を負い甲斐に身を寄せていると聞いてかねてより欲していた宝伊達の六の爪そして武田の楯無鎧を併せて手に入れる好機と踏んだのだがよもや卿らが伊達の家臣だとは…。
言われてみればそのなりで分かろうものではある。
(良直)なめやがって!
(左馬助)奥州にケンカ売ってタダで済むと思うなよ!・グゥ〜〜
(おなかの音)
(孫兵衛)はぁ…腹減ったなぁ〜。
ふふっ。
長篠の戦いで傷ついた者たちを甲斐の虎は敵味方を問わず預かっていると聞くが…程なくそれも偽善であると分かる。
明日は敵となるやもしれぬ他国の…それも卿らのごとき雑兵を家宝の鎧と引き換えに助けようなど一国の当主がするはずもない。
殺るんなら殺りやがれ!
(左馬助)オレたちゃいつでも腹ぁくくってるぜ!ふっ。
だが竜の右目片倉小十郎が手負いの独眼竜に代わって駆けつけたようだ。
(左馬助)はっ!片倉様が…。
(久秀)だからおもしろくなったと言った。
(良直)ああっ?
(久秀)伊達の軍師にして最大の腹心を捕虜とすれば卿らについては黙殺したのであろう武田もさすがに対応を迫られることになる。
伊達一党をにわか同盟の名の下に抱え込んでしまった以上はな。
(左馬助)片倉様がそんな下手打つかよ!それに奥州はどことも同盟なんか結んじゃいねぇぜ!
(久秀)今の状況はそれに等しい。
それとも仲よしごっこをしているのは武田兵の代わりに国境の物見をしていた卿らだけということかね?ありゃあ一宿一飯の恩を…。
武田のご飯うまかったなぁ〜。
(久秀)独眼竜の刀のみならず楯無鎧を差し出すか否かで両者は紛糾するだろう。
よそ者の命と引き換えに家宝を差し出す武将など存在しない。
第六天魔王…生ける黒禍たる織田信長があまねくその武を敷く前に奪い合っていたはずの天下を結託して守ろうなどと戯言に過ぎぬ。
その場しのぎに胸襟を開いたことが仇となり武田と伊達が内紛へと至ることもまたありうる。
嘆くことはない。
彼らに自らの愚かしさを知らしめる役割を担えただけでも卿らがこの世に生を受けた価値はあった。
大丈夫だ。
死ぬときは一瞬で済む。
(佐助)馬使いの荒さも半端じゃないねぇ〜。
ブルルッあっだんな。
(真田幸村)長旅ご苦労!ゆっくり休んでいてくれ。
(佐助)楯無鎧は無事かい?心配は無用。
片倉殿…無事でいてくだされ!ふん!でやっ!はあっ!ガキン!ふっ!あぁ…。
逃げ惑えそれが生きる術。
泣きわめけそれが生きる華。
無力を悟れそしておさらばだ。
うっ…。
やあ〜!でや〜っ!ドカッあぁ…。
ガキン!ぐあっ!うっ!ぐっ…ぐはっ!うおぉ〜〜!ぐあ〜〜!ドォーン!ううっ…うっ…あぁ…。
(小十郎)あっけねぇな。
我慢すりゃそのうち慣れてくるってのに。
・貴様なぜ倒れぬ?
(小十郎)止めたかったら死ぬ気で来い。
予定が狂う。
だがこれでもう終わりとしよう。
はあ〜〜!殺らせてもらう!うおぉ〜〜!ふん!ザシュッ!んん…。
これは…。
三好の三人衆か。
(佐助)竜の右目に姑息な手は通じなかったってところだな。
身の代の品を携えやってきた者を討たんといたすとは…。
(佐助)少なからず毒を吸わされてる。
松永と事に及んだら不利だ。
急ごうだんな。
うむ。
(小十郎)はぁはぁはぁ…。
うっ…あっ…。
ちょいと吸い過ぎたか…。
(小十郎)松永久秀…。
ごきげんよう。
卿を待っていたよ。
屍として運ばれてくるかと思ったが侮ってはならないようだ。
(小十郎)この片倉小十郎だてに竜の右目と呼ばれてはいねぇ!ふっ。
あっ!片倉様!
(左馬助)すいやせん下手打っちまって…。
片倉様ダメっす。
オレたち助かりてぇけど筆頭の刀だけは…。
(小十郎)すぐにカタをつける。
もう少しそこで待ってろ。
これは意外…。
本当に六の爪を携えてきたのかね。
(小十郎)欲しがりやがったのはてめぇだろうが。
(久秀)独眼竜も奇特な男だ。
たかが雑兵三人ごときにたやすく宝刀を差し出そうとは。
そこらの軍と一緒にするんじゃねぇ!伊達には雑兵なんざ一人もいねぇんだよ!
(3人)あっ!だからこそ覚悟はできてるものとして時には見捨てもする。
そうか。
ではなぜ天下の趨勢危うき今このような瑣末にとらわれのこのことやってきたのかね?今こそ末端の一兵卒など見捨てるときだと理解するが。
(小十郎)知れたこと…。
ここはそいつらの死に場所じゃねぇ。
この戦国の世に徒党を組み打って出た以上最後まで誰一人欠けずにいられるとは思っちゃいねぇ。
ただ…一人たりとも無駄死にはさせねぇ!それが伊達の流儀。
そして政宗様のご意思!片倉様…。
(左馬助)筆頭…。
ふん!ガキンガキンガキンガキン!
(小十郎)そいつは一度くれてやる。
(孫兵衛)片倉様!
(左馬助)いけねぇっす!
(良直)伊達の魂をそんな野郎に!
(小十郎)そのうえでオレと勝負しろ!オレが勝ったら人質と刀改めて両方返してもらう。
てめぇも武士なら…。
ふっ。
(小十郎)くっ!ふふふっ。
座興にはなろう。
しかし足りんなぁ。
くっ…。
残念だが二つの宝がそろわぬ以上いかなる交渉にも応じかねる。
伊達が差し出せるのはそれだけだ。
武田の鎧が欲しけりゃ甲斐の虎に掛け合うこった。
ふっ。
やはり武田も卿らを一時的に受け入れたところで家宝を差し出すまでのことはしないということだ。
(小十郎)くっ…。
ふっ。
・待った待った待ったぁ〜〜!あっ!はぁはぁ…。
武田が家宝ならばここにあり申す!真田!それがしは真田源二郎幸村!お館様の名代としてはせ参じた!これぞ我が甲斐武田に伝わる楯無鎧!紛うことなき本物!しかとあらためられよ松永久秀殿!ほう。
(久秀)よもやこれほどたやすく二つの宝がそろうとは。
(久秀)頂いたからには以上で終わりだ。
パチンドカーン!ドォーーン!
(左馬助・良直・孫兵衛)片倉様〜!うわぁ〜!佐助!あっ!ドカンドカンドカンドカン!
(幸村・小十郎)うわぁ〜!ふっ…ふふふふっはははははっ。
(伊達政宗)あっ!うっ!あいつ…。
(信玄)手ひどくやられたのう。
竜の右目に右を取られたとあっては独眼竜にとってこれ以上手ごわい敵もあるまいて。
笑い事じゃねぇぜ。
(信玄)じゃが銃創への直撃はわずかに避けておった。
(信玄)稀なる腹心を得たものよ。
それより真田幸村を行かせたのか?ここにあった鎧は武田の…。
(信玄)今のあれには必要なこと。
もとより小事をおろそかとする者に大事など成せぬでのう。
(信玄)やがてこの戦国に終わりを告げ次の世を担うは貴様たち若い者じゃ。
ふっ。
(信玄)ん?そう言いながらいつまでも世にはばかりそうなタイプだよなあんた。
ふっ。
分かっておるのう。
ふはははははっ!松永久秀はこれまで織田が相対した中でただ一人その命を取らなんだ武将。
彼奴を魔王が支配下に置き我らへの陽動を仕掛けさせたと見ることもできようがおそらくそれはなかろう。
なぜ分かる?従うとは思わぬゆえじゃ。
だったら魔王はなぜ生かした?
(信玄)分からぬが…。
そうよのう珍しきホトトギスをかごに飼うてみとうなったのやもしれぬ。
ん?今は休め独眼竜よ。
我らには貴様が必要じゃ。
・武田のおっさん。
(信玄)うん?この礼は戦場で返す。
(信玄)魔王を倒した後上洛を懸けて相戦おうぞ。
あやつもそれを望んでおる。
Allright.1つ2つ…。
人も物も生まれて壊れることの繰り返しだ。
いつか壊れるものならば欲しがる心に抗うことなく奪い愛でそして好きなように壊せばいい。
(小十郎)松永…。
さあ帰りたまえ。
取り戻すべき人質はもういない。
私と戦っても無駄だ。
(久秀)随分と機嫌が悪いようだが何をそんなに怒っているのかね。
私は欲しいものを手に入れた。
ただそれだけのことなのだが。
(小十郎)てめぇには地獄の扉の開き方を教えてやる。
片倉殿。
(久秀)卿は私の命を欲するか。
結構。
欲望のまま奪うといい。
それが世の真理!
(一同)うおお〜〜!はあ〜っ!ゴォーーッドカン!ドカン!
(一同)うおぉ〜〜!この兵たちからは覇気を感じぬ。
かような敵とはまみえたことがのうござる!金で飼いならされた連中だ。
忠義の家臣なんざいるはずもねぇ!
(一同)うおお〜〜!ふん!カキン!ガラガラッ!ボン!ボンボン!ボンボンボンボン!おらっ!でやぁ〜〜!ドォーーン!
(小十郎)松永!てめぇはだだをこねるガキと同じ…いいやゴミ以下だ!
(久秀)まさかとは思うがその体で私に勝てると思っているのかね?ぐっ…。
何っ!?うっ…。
ふふふっ…。
悶死の香。
卿がすでに吸っている毒と身の内で致命的な相乗効果を生む秘薬だ。
ふんっ!卿らは勝てぬ。
キンキンキン!片倉殿!ドカーン!うかつだぜだんな。
佐助!無事であったか。
オレ様を誰だと思ってんの。
まあちょいと危なかったけど。
・キン!
(小十郎)うぅ…。
(久秀)竜もそして虎もしっぽの先を惜しんでいてはすべてを食らわんとする魔物を相手に生き残ることは難しい。
まして天下など言わずもがな…。
そして厭世と物欲に生きる私にすら決して勝てはしないだろう。
くっ…。
てめぇの御託は聞き飽きた。
ふっ…。
うっ…。
ドォン!うおぉぉ〜〜!
(佐助)片倉のだんな!毒消しのさく裂弾だ。
深く息を吸え!はぁ〜。
(久秀)うお〜〜っ!カキン!
(小十郎)うぅ…。
もらうぜ松永久秀!射千玉の闇に光一つ!うっ…。
バシュッ!ドォン!
(久秀)ふふふっ…。
(久秀)気の毒だが卿らもいつかは朽ちゆくのだ。
しょせんはすべて無に帰すもの。
(小十郎)オレたちはただじゃ朽ちねぇ。
己が生きた証しを必ず残す。
たとえ形などなくてもな。
ふふふっ涅槃まで抱いてゆける宝などありはしない。
心配ねぇ。
てめぇが行くのは地獄だ。
先に行って待ってな。
(久秀)心得た。
しばしの別れだ竜の右目!ドカーーン!くっ!あっ…。
(小十郎)恩に着るぜ。
いや…。
さぞ無念であったかと…。
(佐助)面目ない。
オレ様も自分の身を守るだけで…。
ん?あれは…。
(佐助)片倉のだんな!
(左馬助・良直・孫兵衛)ま〜つ〜な〜が〜〜。
野郎!これしきでくたばると思うなよ。
爆弾上等いくらでもこいや!筆頭の刀は渡さねぇぞ!あぁ…。
(小十郎)おめぇら…。
(良直)片倉様!
(左馬助)あの野郎は!?
(孫兵衛)あの〜もしかして…。
(良直)もう終わったんっすか?
(小十郎)ああ。
(3人)ほえ〜…。
(孫兵衛)腹減った〜。
グゥ〜〜なんと…。
うっそだろ…。
(左馬助)すいやせんでした片倉様。
(良直)面目ないっす。
(小十郎)おめぇらよくぞ…。
片倉様言ったじゃないっすか!ここはオレたちの死に場所じゃねぇって!
(孫兵衛)死ねるわけねぇっすよ筆頭が天下取るまで!ああそうだな。
(孫兵衛)やせる思いでしたよ。
こんなにげっそりなっちまって。
(良直)あん?バッカじゃねぇ…。
ようござった。
≪真の宝とは…≫
(信長)松永が死んだか。
(濃姫)どのみち上総介様のお目こぼしで蟄居を許されていただけの身。
上総介様何故あの者を今日の日まで…。
(信長)おもしろきゆえじゃ。
時に光秀はどうしておる?
(濃姫)はい。
(濃姫)東国の連携を断つべく手はずを整え手始めに三河へ。
そうであるか…。
(鶴姫)鹿君あなたの洞察力はその程度ですか?2015/09/13(日) 03:28〜03:58
MBS毎日放送
戦国BASARA 第一期 #08[再][字]
「血風大伽藍! 小十郎絶体絶命」▽天下布武をかかげ他国を侵攻する織田信長に対し、独眼竜・伊達政宗と甲斐の若虎・真田幸村が激突!乱世を制するのは誰なのかー!?
詳細情報
番組内容
連れ去られた伊達の兵たちを救うため、小十郎は三好三人衆が仕掛ける罠を突破し、松永久秀が待ち受ける仏閣跡へと単身乗り込む。
松永は、要求した二つの宝の一方が揃っていないことを理由に交渉を拒んだ。そこへ武田の家宝を携えた幸村が駆けつけるが、所望の宝を手にした松永は、当然のように社殿を爆破し、伊達の若き兵たちを葬り去った。
憤怒をたぎらせ、「極殺」の一意に駆られた竜の右目・片倉小十郎がついに爆発する!
出演者
伊達政宗:中井和哉
真田幸村:保志総一朗
片倉小十郎:森川智之
武田信玄:玄田哲章
猿飛佐助:子安武人
上杉謙信:朴ろ美
かすが:桑谷夏子
前田慶次:森田成一
前田利家:坪井智浩
まつ:甲斐田裕子
徳川家康:大川透
北条氏政:宮澤正
今川義元:塩屋浩三
浅井長政:辻谷耕史
お市:能登麻美子
濃姫:日野由利加
森蘭丸:下和田裕貴
明智光秀:速水奨
織田信長:岩本規夫
ほか
スタッフ
【原作】
CAPCOM(「戦国BASARA」シリーズ)
【監督】
川崎逸朗
【シリーズ構成】
むとうやすゆき
【キャラクター原案】
土林誠/CAPCON
【キャラクターデザイン】
大久保徹
音楽
【オープニングテーマ】
ablngdon boys school「JAP」
【エンディングテーマ】
Dustz「Break&Peace」
【音楽】
澤野弘之
制作
【アニメーション制作】Production I.G
【製作】TEAM BASARA
ジャンル :
アニメ/特撮 – 国内アニメ
福祉 – 文字(字幕)
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
OriginalNetworkID:32722(0x7FD2)
TransportStreamID:32722(0x7FD2)
ServiceID:2064(0x0810)
EventID:7899(0x1EDB)