おはようございます。
9月13日日曜日、朝7時になりました。
NHKニュースおはよう日本です。
関東北部と東北南部の豪雨被害。
堤防が決壊し、15人の行方が分からなくなっている茨城県常総市での行方不明者の捜索は、きょうも警察や消防、自衛隊などおよそ1800人の態勢で進められることになっています。
被災地では、きょうは午後を中心に、局地的に激しい雨が降るおそれがあり、気象庁は川の氾濫や、土砂災害に十分注意するよう呼びかけています。
では、広い範囲が浸水した、茨城県常総市の上空から、中継でお伝えします。
茨城県常総市の上空です。
堤防の決壊から4日目の朝を迎えています。
現在も、広い範囲で冠水しています。
周辺の住宅の様子を見てみます。
こちらでは、現在も冠水した状態が続いています。
このように、ポンプを使っての排水作業も行われています。
この辺りでは、水につかった家具を出したり、泥を取り除いたりする様子が見られました。
カメラを左に振ってみます。
この辺りでは、水が引いている所もあります。
画面左側から見えてきたこちらの建物、常総市役所です。
周りの道路が水につかり、孤立状態にありましたが、現在は水が引き、車が出入りできるようになっています。
川の氾濫から4日がたち、市の中心部では、復旧への動きが始まっています。
茨城県常総市上空からお伝えしました。
けさ5時過ぎの常総市の様子です。
常総市では、依然として15人の行方が分からなくなっています。
警察や消防、それに自衛隊による捜索は、昨夜遅くいったん中断し、きょうは改めておよそ1800人の態勢で行う予定です。
きょうは、ヘリコプターを使って、上空から行方不明者を捜すほか、地域の住宅を一軒一軒回って、住民の安否を確認するということです。
ただ、きょう被災地で注意が必要なのは、雨の降り方です。
きょうは午後を中心に、局地的に激しい雨が降るおそれがあります。
こちらは仙台市の住宅地です。
住宅裏の崖が5メートルほど崩れています。
仙台市では、雨がやんだきのうも、住宅地で2件の土砂崩れが起きました。
これまでに降った大量の雨で、地盤が緩んでいるのです。
また、被災地では川の水位が高い状態が続いている所もあります。
きょうの午前中はおおむね晴れる見込みですが、午後は、前線が通過する影響で、大気の状態が不安定になり、夜にかけて、局地的に雷を伴って激しい雨が降るおそれがあります。
気象庁は、雨の降り方によっては、再び川の氾濫や土砂災害のおそれがあるとして、十分注意するよう呼びかけています。
今回の記録的な豪雨。
その被害の広がりが明らかになってきています。
国土交通省は、堤防が決壊したり、堤防から水があふれたりして、住宅や田畑に浸水被害を及ぼした河川の数を、きのう午後3時現在でまとめました。
それによりますと、関東や東北など、64の河川に上っています。
このうち、堤防が決壊したのは、茨城県常総市の鬼怒川、栃木県那須塩原市の箒川、宮城県大崎市の渋井川など、14の河川の合わせて19か所です。
このほか、川の水が堤防を乗り越えてあふれ出る被害も、8つの県の河川に上っています。
今回の豪雨では、避難の呼びかけの在り方を巡り、課題が浮き彫りになってきています。
茨城県常総市が、決壊した現場の一部の住民に、決壊から2時間以上たつまで、避難指示を出していなかったことが分かりました。
市は別の場所の被害に手を取られ、避難指示を出すことができなかったとしています。
常総市では、豪雨の影響で、市内を流れる鬼怒川の水位が上がり、今月10日の午前10時半には、三坂町地区の住民を対象に避難指示を出しました。
鬼怒川が氾濫のおそれがあります。
そして、午後0時50分に三坂町地区で堤防が決壊し、地区の全域が浸水しましたが、この地区の一部の住民に対しては、2時間余りあとの午後2時55分まで、避難指示が出されていなかったことが、市への取材で分かりました。
避難指示が出されていなかったのは、382世帯1182人で、ほとんどの住宅が浸水の被害を受けています。
これについて常総市の担当者は、水があふれているという情報が多く寄せられた、三坂町地区の一部には避難指示を出したが、上流の被害に手を取られ、それ以外には出すことができなかったと話しています。
また、宮城県大崎市で渋井川が決壊した際、その情報が住民に伝わっていなかったことが分かりました。
市は事前に避難準備情報を出していましたが、暗い中での避難はかえって被害が出るおそれがあるとして、改めて避難勧告などの呼びかけはしなかったということです。
住民からは、決壊のことや、具体的な避難の方法を伝えてほしかったという声が上がっています。
市は、建物の2階などに上がる、垂直避難を呼びかける方法などもあったとして、今後、避難の呼びかけの在り方を検討することにしています。
きょうは、局地的に強い雨が降るおそれがあり、被災地では、川の増水や土砂災害に十分注意が必要です。
雨の見通しと注意点について、気象情報担当の南さんに伝えてもらいます。
きょう午後は、前線が通過していく見込みです。
午前3時の天気図です。
北海道の西に低気圧があって、前線が西日本に向けて延びています。
この前線が東北や関東北部を午後、通過していく見込みです。
現在の雨雲の様子です。
現在、雨雲が北海道から西日本に向けて延びています。
ところどころに発達した雲があって、やや強い雨が降っています。
きょうのこのあとの雨の移り変わりです。
関東や東北の南部は、お昼ごろから雨の降る所が多くなる見込みです。
一時的に雷を伴うような、発達した雨雲がかかってくる見込みです。
夕方前後を中心に強く降るでしょう。
夜の初めごろにかけて雨は続く見込みです。
東北南部と関東北部の各地の天気です。
きょうは天気は下り坂に向かって、午後は雷を伴って強く降る所、また激しく降る所もあるでしょう。
そして日中の最高気温27度から29度くらいと、日中は少し暑くなりますので、熱中症にもご注意ください。
南さんには、また後ほどこの先の天気の見通しについて、詳しく聞きます。
ここからは、各地の被災地が今、どのような状況で、どんな支援が必要とされているのか、詳しくお伝えしていきます。
最も大きな被害が出ている茨城県常総市から中継でお伝えします。
常総市です。
4日目の朝を迎えました。
ここは、堤防が決壊した現場から南側7キロほどに位置しています、市役所のすぐ近くです。
私がいるのは、鬼怒川、そして小貝川に挟まれた、ここです。
市役所が近くにありますが、この辺りはきのうまで多くの地域が浸水していました。
水が引いたのは、きのうの朝になってからです。
道路を見ますと、すでに乾いています。
そして隣の家を見ますと、きのうの午後には、復旧への作業が始まっていました。
ぬれた家具などが運び出されています。
ただこの辺りは床上まで浸水したので、まだまだ片づけには時間がかかりそうだと家の人は話していました。
そして、まだ復旧が遅れている地域があります。
あちらです。
橋の向こう側の地域です。
橋の向こう側は、一時的に浸水によって孤立していた病院がある地域です。
この橋から川を見ますと、茶色い水が流れています。
分かりますでしょうか、勢いよく流れている場所があります。
対岸の地域からの水が、排水されています。
そしてこうした水路でも間に合わないので、ポンプによる排水作業が行われていました。
向こうにトラックが見えます。
朝5時まで、徹夜で排水作業が行われていました。
朝5時に作業が終わったところです。
この辺り、きょうになってようやく浸水が解消されました。
住民の方に話を聞くと、一番深いときには人の背の高さぐらいまで水につかっていたそうです。
そしてきのうの段階では、腰ぐらいまでの高さがありました。
腰につかりながら、自衛隊や消防隊による救援活動が行われていました。
そしてけさになって、今、ごみがまだ散乱しています。
路面もぬれていますが、ようやく歩けるようになりました。
けさ6時過ぎに、早速自宅の様子を見に行くご夫婦に話を聞きました。
自宅の様子を見に行くと、2階は大丈夫だったが、1階部分はぐちゃぐちゃになっていた。
どうしていいかまだ分かりませんというふうに話をしていました。
この目の前の地域では、4日目のきょうから、ようやく復旧への作業が始まります。
以上、中継でした。
赤松アナウンサーには、また後ほど伝えてもらいます。
ご覧いただきましたように、浸水した地区の排水作業が進む被災地では、復旧作業も少しずつ始まっています。
ただ、元どおりの生活を取り戻すには、まだ時間がかかりそうです。
停電が続く茨城県常総市。
夜は真っ暗になりますが、この男性は、妹と2人で、自宅の2階で生活しています。
頼りは、ろうそくの明かり。
昨夜は知人が届けてくれたお握りや総菜を食べて過ごしました。
一方で、自宅に戻った人が今、避難所を訪れています。
停電に加え、断水も続いているため、避難所で無料で配られている水や食料品などを受け取りに来ているのです。
厳しい生活が続く豪雨の被災地。
復旧に向けて、夜を徹した作業が進められています。
鬼怒川の堤防の決壊現場で行われている、仮の堤防を作る工事です。
大型のライトで照らされた現場で進められたのは、並べたブロックに土をかぶせて重機でならす作業。
ここまでかかったのは、およそ4時間でした。
堤防がえぐられたのは、およそ200メートル。
鬼怒川を管理する国土交通省関東地方整備局は、1週間前後で、仮の堤防を完成させることを目指しているということです。
栃木県小山市の小学校では、片づけ作業を進めました。
教員たちは、泥につかった備品を洗ったり。
水につかった教科書を一つ一つ乾かしたりしていました。
いちごの生産量日本一を誇る栃木県。
栽培用の農業用ハウスが全壊するなど、大きな被害を受けました。
今回の豪雨で、いちごの苗が流されたことから、全農栃木県本部は、主力品種のとちおとめを生産している宮城県などの農業団体に、苗の提供を要請しました。
鬼怒川の堤防が決壊した茨城県常総市では、ようやく水が引いた地域などで、住民が家の片づけに追われました。
押し入れに入っていた衣類ケースを開けると。
建物の外では、水につかった家具などが並べられていました。
住民は。
常総市内の道路は、避難所と被災した自宅を往復する車で、ほとんど前に進めない状態に。
停電で交差点の信号が消えているため、渋滞が起きていました。
一方、水が引いていない地域でも、あえて自宅に戻ろうという人の姿もありました。
きのうの朝、ヘリコプターで救助され、荷物をほとんど持ち出せなかったというこの男性が自宅から持ち帰ったのは。
常総市では、浸水した地区の住宅を中心に、空き巣の被害が相次いでいます。
きのうまでに被害の届け出は十数件あるということで、警察は、パトロールを強化するとともに、住民に警戒するよう呼びかけています。
復旧に向けた動きが進む被災地ですが、新たな対応を迫られています。
では再び常総市にいる赤松アナウンサーに聞きます。
赤松さん、今、被災地では何が求められているんでしょうか。
被害に遭った方から一番多く聞かれるのが、電気と水についてです。
水が引き始めて、自宅に戻れているんですが、冷蔵庫が使えない、またトイレも使えない、お風呂にも入れないので、早く解消してほしいという声が一番多く聞かれました。
そして情報がない、これは携帯電話がつながりにくいことが大きな要因です。
スマートフォンはつながるんですが、3G回線の携帯電話がつながりにくい地域がまだ多くあります。
そのため、家族とも連絡が取れない、市役所や消防など、必要な問い合わせもできないという声が多く聞かれました。
早く普通の生活がしたいという声が、一番強く印象に残っています。
以上、常総市から中継でお伝えしました。
続いては、宮城県大崎市です。
堤防が決壊した渋井川の復旧工事が進められています。
現場から中継です。
決壊した渋井川の近くに来ています。
こちらでは、川の復旧工事が、きのうから24時間態勢で始まり、この時間もおよそ20人が作業をしています。
私がいるのは、堤防から100メートルほど離れた場所で、近くの住民によりますと、ピーク時には、人の背の高さほどに水につかったということです。
今でもあちらのガードレールには、流されてきた木の枝や草が掛かったままです。
こちらをご覧ください。
渋井川は、多田川に合流する間際で、堤防が3か所で決壊しました。
最も大きな決壊は、こちら、合流地点から上流へ100メートルの地点で、20メートルにわたり、堤防が決壊しました。
復旧工事は、ここと一番上流で決壊した場所の2か所で行われていまして、きょうは、真ん中の場所でも土を盛る作業が始まる見通しです。
土を盛った護岸には、コンクリートブロックも張られる予定です。
こうした復旧は、応急的なもので、東北地方整備局は、3日後の16日には終わらせたいとしています。
大崎市でもまだ避難している人がいます。
市によりますと、およそ30人が、昨夜も避難所の小学校に泊まったということです。
住宅の浸水被害や、農業の被害など、全体像も分かっていません。
被害を受けた人たちの本格的な生活再建は、まだまだこれからです。
穀倉地帯で知られるこの地域。
農作物の収穫への影響を懸念する声が上がっています。
大崎市で、米や大豆を育てている渡邊正彦さんです。
渋井川の堤防の決壊で、田んぼや畑およそ14ヘクタールが浸水。
作物が水につかりました。
米は今月中に、大豆は早ければ来月にも収穫する予定でした。
吉田川などから水があふれた大和町でも。
犬飼郁稔さんの田んぼには、泥水や土砂が流れ込みました。
さらに、脇道のアスファルトが10メートル余りにわたって剥がれ、収穫前の田んぼに落ちました。
同じ町内にあるスポーツ用品店からは、店舗の再建への不安の声が上がりました。
店は、床から30センチほどの高さまで浸水。
棚が倒れるなどして、商品の半分以上が泥水につかりました。
今後の見通しは立たないままです。
今入ってきた情報です。
堤防が決壊し、15人が行方不明になっている茨城県常総市で、警察や消防、自衛隊などによるきょうの捜索が先ほどから始まりました。
きょうの捜索が、先ほどから始まりました。
捜索はヘリコプターなどを使って行われ、きょうはおよそ1800人の態勢で進められるということです。
きょうの茨城県内は、午後から局地的に雨が降るおそれがあり、警察などでは川の水位に注意しながら、捜索に当たることにしています。
この週末を利用してきょう、ボランティアとして片づけなどの支援活動に参加したいという人もいらっしゃると思います。
ボランティアに参加するための情報をお伝えします。
茨城県はきょう、常総市でボランティア400人を受け入れることにしています。
それぞれのボランティアセンターでは、参加する人に、長袖や長ズボン、長靴、帽子、ゴム手袋、防じんマスク、そして昼食や飲み物を各自で準備するよう呼びかけています。
では改めて気象担当の南さんとお伝えします。
きょう、ボランティアに行かれる方もいらっしゃると思います。
片づけをする方もいらっしゃると思います。
雨にまず注意が必要と、気温はどうでしょうか?きょうは。
気温がね、高くなる見込みです。
きょうの午後3時の気温ですが、黄色い所は25度以上の所です。
きょうの最高気温重ねてみますと、きょうは仙台は27度で8月の下旬並み、水戸も29度で、8月の下旬並みで、東北南部から関東北部にかけて、8月下旬ぐらいの気温になる所が多い見込みです。
結構上がるんですね。
そうすると熱中症に注意が必要なんですけれども、きょうは雨が降るということもありますので、かっぱなどを着られる方も多いと思います。
雨が降ると、湿度が高くなりますし、それから水辺での作業をされている方も多いと思いますので、こういうゴム長とか、かっぱを着る。
そうすると、ゴム長とかかっぱっていうのは、通気性があまりよくないものが多いですから、熱がこもりやすいんですね。
そして、肉体的な作業をされますので、やはり自分から熱が出るということもありますので、非常に熱中症にかかりやすくなります。
熱中症にきょうは十分注意をしていただいて、水分の補給をこまめにするとか、休憩もこまめに取るようにして、作業に臨んでいただきたいと思います。
南さん、そして、あす以降、この先の天気はどうでしょうか?
向こう1週間の天気ですが、まずは東北南部の天気です。
仙台、山形、福島と、木曜日ぐらいまでは晴れの天気が続く見込みです。
次に天気が崩れるのは、金曜日ぐらいになる見込みです。
そして気温は平年と比べて、平年よりやや低めの状態、続きますけれども、晴れて日ざしが強くなりますと、日ざしの強さで、やはり熱中症にちょっと注意が必要ということにもなると思います。
そして関東北部の宇都宮、水戸の天気ですけれども、水曜日までは晴れ間が出ますが、木曜日、金曜日と雨が続きますので、また木曜日、金曜日、やや強い雨の降るような天気にも変わってくるおそれがありますので、木曜日、金曜日の天気にご注意ください。
そして、秋雨が今、続いていますけれども、秋雨がいつまで続くかというのをちょっと調べてみました。
これは日別の降水量で、過去30年間の日ごとに降る雨の量をグラフにしています。
仙台では年間の降水量が1270ミリぐらい降りますので、1日平均にすると3.5ミリになります。
これよりも上が雨の時期ということになりますね。
6月ぐらいに山が出てますけれども、ここが梅雨、そして8月、9月、10月の所に山が出てますけれども、これが秋雨。
9月が一番の年間でもピークになってるんですね。
この秋雨の時期を、ちょっとクローズアップしてみますと、このようになりまして、一番のピークはここの辺り、9月の20日前後になります。
きょうはというと、9月の13日はここですので、まだ秋雨のピークの手前ということなんですね。
秋雨の時期はといいますと、ここ、平均を下回ってくるのが10月の半ばぐらいになりますので、まだ10月の半ばぐらい間では、雨の降りやすい時期が続きそうですし、これにまたつくばを重ねてみますと。
つくば、被害の大きかった常総市の隣ですね。
そうですね。
つくばを重ねてみますと、つくばの雨のピークは、10月の初めになるんですね。
秋雨が完全に終わるのが、10月半ば過ぎてからということになりますので、まだ1か月ぐらいは、雨の降りやすい時期は続くというふうに考えていただいて、まだまだ強い雨も降りやすい時期がまだまだ続くと、仙台やつくば以外の所も、まだ大雨の時期はまだまだ続きますので、今しばらく、まだ注意をしていただきたいと思います。
もう一度きょうの東北南部と関東北部のお天気です。
きょうは曇り後雨、または晴れ後雨の所が多く、午後は雨で、雷を伴って激しく降る所もあるでしょう。
最高気温は27度から29度ぐらいまで上がる見込みです。
では次です。
拉致被害者の長男が、問題の解決を訴えます。
国連が今月開く、拉致問題など北朝鮮による人権侵害を考えるパネルディスカッションに、田口八重子さんの長男が初めて出席し、拉致被害者の帰国に向けた国際社会の協力を求めることになりました。
田口八重子さんの長男、飯塚耕一郎さんです。
母親が拉致されたとき、1歳でした。
拉致をはじめとする北朝鮮による人権侵害の問題は、国際的な関心が高まっています。
国連は、人権理事会の開催に合わせて、今月21日、スイスにあるヨーロッパ本部で、この問題を考えるパネルディスカッションを開くことにしています。
北朝鮮の人権状況を調査している、国連のダルスマン特別報告者などの参加が予定されていて、日本からは飯塚さんが出席することになりました。
飯塚さんが国際社会に直接解決への協力を訴えるのは初めてです。
会場には、国連人権理事会の各理事国や、人権問題に取り組む各国のNGOが招かれる予定で、幼くして母親を拉致された被害者家族の訴えが国際社会に届き、こう着状態にある拉致問題の打開につながるか、注目されます。
次は、地方創生の実現に向けた動きです。
政府は、一般の人を対象に、人口減少や少子高齢化を解決するための方策や、地域を活性化する具体策などを募り、政策コンテストを実施することになりました。
政府は、地方創生の実現に向けて、地域の活性化策を検討するのに役立ててもらおうと、ビッグデータを基に、各地の観光客の動向や人口の推移などを詳細に把握できる新たなシステムを開発し、公開しています。
こうした中、政府は、一般の人を対象として、あさってから2か月間、このシステムを利用した政策提案を募集し、コンテストを実施することになりました。
コンテストは、高校生以下のグループと大学生以上のグループに分かれて行われ、人口減少や少子高齢化を解決するための方策や、観光客を誘致し、地域を活性化する具体策などを募り、ことし12月中旬に、最終審査と表彰が行われることになっています。
政府は、効果の期待できる提案を、関係する自治体などに通知する方針です。
次はスポーツです。
向井アナウンサーです。
おはようございます。
まずけさは、この選手から。
陸上の桐生祥秀選手ですね。
右太ももの肉離れで8月の世界選手権出場を逃して悔しい思いをしたんですが、4か月ぶりに復帰しました。
復帰の舞台は、学生日本一を決める、日本学生対校選手権。
前日の準決勝を全体の1位で突破した100メートルの決勝。
最初は混戦で。
あー、後半、伸びていきましたね。
抜け出た。
ゴール。
桐生は10秒19のタイムで、復帰戦を優勝で飾りました。
ここから日本選手初の9秒台を目指して、新たなスタートですね。
そうですね。
期待しましょう。
次は?
新体操ですか?
そうですね。
日本が団体で3大会連続のオリンピック出場を決めました。
世界選手権の団体決勝。
24チーム中、8位以内でオリンピックの切符を手にします。
フェアリージャパンの愛称を持つ日本。
衣装も華やか。
最初の種目、フープ・クラブの音楽は、ビートルズのメドレー。
リズムに乗って躍動しました。
続くリボンでも、大きなミスなく、華麗に舞いました。
日本は2種目の合計で5位に入り、北京大会から3大会連続でオリンピックの出場権獲得です。
おめでとうございます。
以上、ここまでスポーツでした。
けさお伝えしているニュースです。
堤防が決壊し、15人の行方が分からなくなっている茨城県常総市では、先ほどから、およそ1800人の態勢で捜索が始まりました。
常総市では、豪雨の影響で今月10日、鬼怒川の堤防が決壊して、広い範囲で浸水し、依然として15人の行方が分からなくなっています。
警察や消防、それに自衛隊による捜索は、きょうも午前7時過ぎから、およそ1800人の態勢で行われています。
きょうは、ヘリコプターを使って、上空から行方不明者を捜すほか、地域の住宅を一軒一軒回るなどして、住民の安否の確認を進めるということです。
また、常総市内では、市役所より南側の地区を中心に水につかった状態で、消防による取り残された人の救助活動も続いています。
茨城県内では、きょう午後から、局地的に雨が降る見込みで、警察などでは、鬼怒川の水位に注意しながら、行方不明者の捜索に当たることにしています。
続いて気象情報です。
南さん、お願いします。
きょうは低気圧や前線の影響で、東日本や北日本は日中は雨の降る所が多くなる見込みです。
午前3時の天気図です。
北海道の西に低気圧があり、前線が現在、西日本付近を通過中です。
この低気圧や前線が東へ進んで、夜になると、低気圧は北海道の北へ、そして前線は関東の東へ移る見込みです。
この前線が通過する午後を中心に、東日本や北日本は、雨の所が多くなるでしょう。
そして現在の雨雲の様子です。
雨雲が北海道から西日本にかけて延びています。
ところどころに発達した雲があって、北海道では1時間に10ミリを超えるやや強い雨が降っています。
きょうの天気の移り変わりです。
西日本は主に朝を中心に雨が降る見込みです。
東日本から北日本にかけては、日中は雨の降る所が多く、関東や東北の南部も、夕方前後を中心に、雷を伴った激しい雨の降る所がある見込みです。
きょうの雨の降り方に十分注意をしてください。
きょうの各地の予報です。
広い範囲で浸水被害があった茨城県常総市の現在の様子です。
2015/09/13(日) 07:00〜07:45
NHK総合1・神戸
NHKニュース おはよう日本[字]
▼豪雨被害後、初の日曜日。捜索、復旧、支援は進むのか。行方不明者の捜索は。被災者の避難生活は。ボランティアの支援は。復旧の見通しは。
詳細情報
番組内容
▼豪雨被害後、初の日曜日。捜索、復旧、支援は進むのか。行方不明者の捜索は。被災者の避難生活は。ボランティアの支援は。復旧の見通しは。大規模な浸水被害が発生した茨城県常総市と宮城県大崎市から最新情報を中継で。救助できない「動けないお年寄り」に、ボートで薬や食料を。被災地の今後の気象は。注意点も含め、被災地の気象情報を詳しく。
出演者
【キャスター】近田雄一,上條倫子,【スポーツキャスター】向井一弘,【気象キャスター】南利幸
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