こんにちは。
正午のニュースです。
関東から東北にかけての記録的な豪雨で、堤防が決壊し15人の行方が分からなくなっている茨城県常総市などでは、きょうも捜索や復旧活動が行われています。
栃木県では、新たに1人が遺体で見つかり死亡した人は5人になりました。
関東北部などでは、今夜にかけて、局地的に激しい雨が降るおそれがあり、川の氾濫などに十分な注意が必要です。
鬼怒川の堤防が決壊して広い範囲で浸水した茨城県常総市。
消防隊員が浸水した地域を一軒一軒回っています。
行方不明者は15人。
自衛隊や警察なども含め、およそ1800人の態勢で懸命の捜索が続いています。
栃木県栃木市では、けさ冠水地域を見回っていた市の職員が市内の藤岡町の田畑の中で白い軽自動車が水没しているのを見つけ警察に通報しました。
警察や消防が車内を確認したところ、成人の男性とみられる1人が遺体で見つかりました。
これで、今回の豪雨で亡くなったのは栃木県と宮城県で合わせて5人となりました。
また今回の豪雨では警察庁によりますと、10の県で29人が重軽傷を負いました。
堤防の決壊から3日がたった常総市では、周辺の水が引いたことを受けて自宅に戻って、後片づけを始めている人もいます。
つくば市の避難所に身を寄せている常総市長助町の助川宏さんです。
けさ5時過ぎに、弟と2人で3日ぶりに自宅に戻りました。
自宅の1階部分は床上から1メートルほどのところまで浸水した跡がくっきりと残っていました。
大型の家具は、横倒しになっていました。
こちらの地域は依然として一帯が浸水しています。
きのう、ヘリコプターで救助された長嶺達也さんです。
自宅に残した愛犬の様子を確認するため避難先から自宅に戻りました。
気象庁によりますと関東北部と東北南部では、昼前から雨が降りだしています。
今夜にかけて関東北部などでは局地的に雷を伴って、1時間に30ミリの激しい雨が降るおそれがあります。
急な強い雨による川の増水や、土砂災害に十分注意が必要です。
新たに避難指示も出ています。
栃木県日光市は、市内の芹沢地区について、今後の天候によっては新たに土砂崩れなどが起きるおそれがあるとして、26世帯52人に対し避難指示を出しました。
また、茨城県常総市にも引き続き避難指示や勧告が出ています。
一方、茨城県常総市は堤防が決壊した三坂町について、決壊の2時間余り前に、8つある自治区のうち2つの自治区には避難指示を出していましたが、6つの自治区に避難指示が出されたのは決壊後のことでした。
これについて常総市の高杉市長はきょう記者会見を開き、川が増水していると住民から連絡があった2つの自治区にだけ指示を出す判断をしたと説明しました。
高杉市長は、2つの自治区については川が増水しているという住民からの事前の通報があったために行った。
当時、残りの6つの自治区にも指示を広げるかどうかの議論はなく異論も出なかったと説明したうえで、十分な対応ができず、大変申し訳ありませんでしたと述べました。
では、復旧作業が続く常総市南部から中継です。
常総市役所近くの住宅や商店などが立ち並ぶ地域です。
少し低くなっている地域です。
家の前を見ますと1メートル50センチほどの塀のその高さの上流れてきた草がのっています。
ですのであの高さまで水がきた跡がはっきりと分かります。
けさまでポンプ車による排水作業が行われていました。
ようやく水が引いたばかり。
今も地面がぬれて滑りやすくなっています。
片づけ作業もきょうからようやく始まりました。
親戚の方、そしてボランティアの方とともにこうした大きな家財道具を運び出し、今は家の中の掃除を行っているところです。
こちらは今、曇りの天気、このあとまた雨の予報になっています。
住民の方にお話を伺いますと、やっと片づけを始められたのにまた雨になって水がくるんじゃないかと思うととても心配ですと話していました。
片づけ作業が続く常総市からお伝えしました。
中学校のグラウンドです。
家財道具が運び込まれています。
常総市には、日曜日のきょう、多くのボランティアが訪れています。
きのうから、市内の2か所で、住宅の清掃などにあたるボランティアを受け付けています。
ボランティアの人たちは、早速浸水被害を受けた住宅を訪れ庭にたまった泥などをシャベルで掘り起こす作業などにあたっていました。
栃木県小山市の自動車販売店には、浸水した30台以上の車が運び込まれました。
販売店では、損害状況を確認するためドアやエンジンルームを開けて乾燥させていました。
浄水場の復旧もほぼ終わり、きのう夕方から市内全域で水道の供給が再開されました。
水道が復旧した住宅では。
住宅の前に置かれた、水につかった家財道具。
宮城県大崎市では、きょうから市が業者に依頼して畳や家具などの回収が始まりました。
大崎市では、今月23日までに回収を終えたいとしています。
次に埼玉県警の巡査部長が58歳の男性の首を絞めて殺害したとして逮捕された事件で巡査部長が現金を奪う目的だったという内容の供述をしていることが分かりました。
この事件で警察は殺人などの疑いで逮捕した浦和警察署地域課の巡査部長中野翔太容疑者を、きょうさいたま地方検察庁に送りました。
調べに対して中野巡査部長は、ロープで首を絞めたことを認める一方、殺意については否認しているということです。
警察の調べに対して中野巡査部長が、現金を奪う目的だったという内容の供述をしていることが捜査関係者への取材で分かり、警察が被害の確認を進めています。
2015/09/13(日) 12:00〜12:15
NHK総合1・神戸
ニュース[字]
ジャンル :
ニュース/報道 – 定時・総合
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 1/0モード(シングルモノ)
サンプリングレート : 48kHz
OriginalNetworkID:32080(0x7D50)
TransportStreamID:32080(0x7D50)
ServiceID:43008(0xA800)
EventID:24966(0x6186)