(アルスラーン)歩兵隊はルッハームとシャガード騎兵隊はダリューン別動隊はキシュワードが率いる。
短期決戦には城内への騎兵隊の突撃は不可欠だ。
そのためにまずは城壁の侵略。
問題はその間の敵軍の行動だが…。
(ナルサス)あらゆる状況は私の頭の中に想定済みでございます。
最も厄介な状況は敵軍が数に物を言わせてきた場合ですが策は抜かりありません。
ダリューン。
(ダリューン)ああ分かっている。
頼んだぞ。
お任せください。
必ずや殿下に吉報をお持ちします。
戦いが始まってしまえばあとは皆に任せるしかない。
私にも何かできることがあれば…。
(ナルサス)殿下はこの軍の御旗。
後方にて戦果を待つことも指揮官の務めです。
(ヒルメス)勇敢なるルシタニアの戦士たちよ私はイノケンティス陛下の勅命により連合軍10万の指揮を仰せつかった。
よいか神聖なる聖マヌエル城におけるこの一戦我らは必ず勝利を手にせねばならない!
(ヒルメス)地上のあらゆるものが本来ルシタニアのものだ。
それを理解しないパルス軍こそ略奪者に他ならん。
正義は我らにある!
(一同)おお〜!
(ヒルメス)パルスは我ら神の信徒から略奪しようとする悪魔だ!
(一同)そうだ!
(ヒルメス)異教徒どもを滅ぼせ!
(一同)おお〜!我が軍の兵は10万。
敵よりも勝っている。
指揮を執るのはアトロパテネにてパルスを敗北せしめたこの私だ。
私に従うがいい。
勝利を約束してやろう!
(一同)おお〜!
(ヒルメス)ふっ。
(ルッハーム)攻城車破城前へ!うわっ!うおっ…。
(シャガード)あれは…サーム殿。
どうして?そんな…。
栄光ある万騎長がルシタニアの手先に身を落とすとは。
・パサッ…・コツコツコツ
(足音)
(エラム)報告いたします。
聖マヌエル城の城壁はいまだ破れる気配なし。
加えて兵士の一部に動揺が起こっています。
(ナルサス)サーム殿がいるからか?
(エラム)はい。
万騎長として名高く城塞の守りにおいて右に出る者なしといわれる男だ。
兵たちの動揺もしかたない。
殿下…。
大丈夫だエラム。
サームが従兄弟殿のもとにいるのは分かっていたこと。
それでも戦わねばならぬ。
私自身が選んだ道だから。
(ルシタニア兵たち)うお〜〜!
(エトワール)失礼いたします。
(バルカシオン)エトワールか。
(エトワール)伯爵様この度の戦私も兵たちの前線に立って戦おうと思います。
待ちなさい。
お前を危険にさらすことは…。
(エトワール)敵は異教徒です!この世に正しきイアルダボートの教えを広めそのために異教徒と戦うのが我らルシタニア騎士の役目。
我が身の危険などいといませぬ!この身がどうなろうと!そのようなことを言うものではない。
たとえ伯爵様のお許しが頂けなくとも私は戦いに参加いたします。
思い上がりに聞こえましたらお詫び申し上げます。
それほどまでに異教徒との戦いを望んでおりますことお察しください。
んん…。
(エトワール・心の声)≪なぜ伯爵様はお分かりにならない≫≪異教徒の王を滅ぼせる好機なのだこの身を犠牲にしても≫
(アルフリード)はぁ〜あ私も前線で戦いたかったなぁ。
(ファランギース)ふふっ。
のうアルフリードよ。
何?お主ゾット族じゃったな。
そうだよ。
それがどうかした?ゾット族は本来パルス王宮の権威に縛られぬ遊牧の民。
だがお主はずっと共に戦ってくれておる。
まあね。
銀仮面はおやじの敵だし…。
それに私殿下のお役に立ちたいしね!ナルサスのためにかな?うん!でもそれだけじゃなくてアルスラーン殿下は何かすごいことをやってくれそうな気がするんだ。
(アルフリード)なんたって私のナルサスがあんなに気にかけてるんだもの。
ファランギースもそう思うでしょ?そうじゃな。
王都の奪還復興そして国の改革。
まだ14歳でしかない殿下には重すぎる任務じゃ。
だが殿下ならそれができると感じさせてくれる。
(アルフリード)うん。
(ファランギース)あのお方ならばパルスを望ましの王土に変えることができるやもしれん。
(パルス兵たち)うお〜〜!ドーン!
(パルス兵たち)うお〜〜!ドォーン!ドスッうわっ!
(ナレーション)
攻城開始から数刻
パルス兵たちに疲労が見えはじめた頃戦況が大きく動いた
(パルス兵)門が!
(パルス兵)なんで!?
(パルス兵)とにかく攻め込め!
(ザンデ)おらぁ〜!
(ルシタニア兵たち)うお〜〜!
(パルス兵たち)あぁ…。
(ザンデ)まどろっこしいわ!
(パルス兵)うわっ!ふん!ヒルメス殿下!アルスラーンの首このザンデが持ち帰ってみせますぞ!
(ジャスワント)ダリューン敵騎兵隊が出たようだ。
おお。
我が軍に勝利を!突撃!
(パルス兵たち)うお〜〜!うお〜〜!ザシュ!はあっ!でやっ!ぐわっ!ふん!ううっ…。
(イスファーン)我らパルス騎兵の力を知れ!はあっ!ぐわっ!うお〜!ぐわっ!
(トゥース)はあっ!うおっ…。
うわ〜!うっ!
(ザラーヴァント)でやっ!うぅ…。
(ザラーヴァント)はあ〜!ふん!はあっ!はあ〜〜!なっ!ザシュ!ぐわっ!あっ…。
(ジャスワント)お前はパルスの一軍を率いる将だ。
死ぬな。
ふっ…お前の助けなどなくとも。
(ルシタニア兵たち)うお〜!ぐわっ!単純なぶつかり合いでは数で劣る我が軍が不利だ。
キシュワードたちの方がうまくいっていればよいが。
コツコツコツコツ…
(サーム)やはり来たか。
(キシュワード)サーム殿。
パルス兵…。
(サーム)水路から城内に侵入し内から門を開ける。
そのつもりだったのだろうが。
(2人)うお〜!ザシュ!
(2人)うっ…。
双刀将軍キシュワードの首貴様らごときに取られるほど安くはない!
(サームの兵)一斉にかかれ!
(サームの兵たち)ぐわっ!
(サームの兵)ぐはっ!俺たちも行くぞ!
(キシュワードの兵たち)おお〜!うお〜!うお〜!
(キシュワード)はあ〜!
(サーム)はあっ!くっ…。
サーム殿パルスの誇り高き騎士たるあなたが何故アルスラーン殿下の王道を阻もうとする!
(サーム)ヒルメス様のためだ。
俺くらいはあの方と共にあらねば。
(キシュワード)ヒルメス王子が何をしたか分かっているのか!王都に攻め入り滅ぼしたのだぞ!分かっている!
(キシュワード)ならば!今は怒りと復讐心に取りつかれているがいずれそれも覚めよう。
その後は必ずやよき王としてあの方はパルスを導ける!王位に取りつかれ自国の民を苦しめた者を誰が王と認めようか!!
(ルシタニア兵)兵の数など我が軍の騎兵隊が優勢かと。
また水路の守りにはサーム様が向かっています。
(ヒルメス)分かった。
下がれ。
はっ。
(ヒルメス)ザンデめ勝手なまねを。
アルスラーン…今日まで俺が味わってきた屈辱辛酸必ずや貴様にも同じものを味わわせてやる。
(パルス兵たち)うお〜〜!
(ルシタニア兵たち)うお〜〜!蛮族どもが!
(ルシタニア兵)ぐわっ!神の栄光あれ!
(パルス兵)ぐはっ!
(ルシタニア兵)逃がすな!神の名の下に!ザシュ!ぐわっ!
(クバード)お前らの神の名なんざ知らねぇよ。
てやっ!ううっ!う…うわ〜!ぐわっ!あ…あぁ…。
苦戦しているようだな。
くっ!くっ…。
悔い改めイアルダボート教に改宗せよ!そうすれば争いなど…。
ふざけるな!くっ!
(パルス兵)ぐはっ…。
あ…あぁ…。
(2人)でや〜!くたばれ!狂信者が!なぜ理解できんのだ!ぐわっ!うわっ!
(パルス兵たち)うお〜〜!なっ!キン!キン!
(エトワール)うわっ!
(エトワール)くっ…。
はっ。
あいつは…あのときの!なぜあんな所に?はっ。
(ザンデ)ふん!でやっ!はあ〜〜!
(パルス兵)ぐわっ!絶対に食い止めろ!殿下をお守りせよ!
(ザンデ)どけ〜!うお〜!くっ…。
誰か止めろ!敵の本陣は目の前だ!あったぞ。
突っ込め〜!!
(ルシタニア兵たち)うお〜〜!
(ザンデ)うお〜!
(ザンデ)うお〜!アルスラーンその首もらった〜!はあ〜!!なっ!誰もいません!なんだと!?・
(パルス兵)退避〜!
(ルシタニア兵たち)うわ〜!くっ!うお〜!謀ったな!この本陣は見せかけか!
(ナルサス)殿下以前お話しした戦法の第一歩を覚えていらっしゃいますか?もちろんだ。
自分たちの望む場所に敵の兵力を集中させる…だろう?ふふっ。
≪くっ!一度退却し態勢を立て直して…≫ん?ペシャワール近くで戦って以来だな。
ダリューン!ふん!あの崖から落ちても死なぬとは頑丈なヤツめ。
降伏しろ。
今度はしとめるぞ。
(ザンデ)それは俺のセリフだ!はあ〜!ガキーン!でや〜!ぬぅ〜!くぅ〜!くっ…。
お前は俺が殺さねばならぬ!父カーラーンのために!くっ!うおっ!父上は正統の王への忠誠心ゆえにルシタニアに膝を屈する辛酸をなめた!その屈辱と汚名を負ったままお前に殺されたのだ!だがヒルメス様がパルスの王となったとき父上の汚名はすすがれる!我らこそが真の忠臣だと証明されよう!てや〜!はあっ!はあ〜!
(サーム)さすが周辺諸国から恐れられ東方国境にこの者ありといわれた騎士だ。
お主を敵に回したくはなかったがな。
俺もパルスの王都を長く守ってきたあなたとこのような形で戦いたくはなかった。
(サーム)しかたあるまい。
我々は道を異にしてしまった。
一国に二王なし。
残酷であろうとそれが千古の鉄則。
しかり!故に我らはただ己の信じるもののために戦うのみ!
(サーム)あっ!
(サームの兵)サーム様!お守りしろ!ここだ!くっ。
うっうぅ…。
父上の悲願ヒルメス様の戴冠を邪魔はさせん!似ているな。
俺もお前もそしてカーラーン殿もただ信じる主のために戦うことしかできぬ男だ。
お前が父を語るな!カーラーン殿とは何度も共に戦場に出たことがあった。
尊敬に値する騎士だった。
父の汚名をすすぐためヒルメス様の王道のためお前は俺が討ち取る!その意気や良し。
仕える主が違っていなければ存外お前とは気が合っていたやもしれん。
ふん…。
おらぁ〜〜!でや〜!はあっ!はあ〜!ふん!うっ…。
うっ!がはっ…うぅ…。
はっ。
キン!お前は…。
(サンジェ)お前たちにはまだまだ血を流してもらわねばならん。
ふふっ。
なっ…。
消えた。
敵はうまく偽の陣地に誘い込まれたようだな。
ああ。
これで我らが優勢に…。
・タッタッタッ
(足音)
(2人)はっ!
(エラム)偽の陣地に誘い込まれたルシタニア兵はほぼ壊滅したもようです。
うむ。
(ナルサス)これで敵戦力を削ることができました。
残る問題は城門ですが…。
・
(パルス兵)やめろ!なんだ?・
(パルス兵)行かせるな!
(ナルサス)エラム殿下を。
ルシタニア兵か。
・
(パルス兵)ぐわっ!・
(エトワール)そこかアルスラーン!殿下!はっ!お主は…。
なぜだ?なぜお前がここにいる?お…お前のような小僧の首はいらん。
隠れ潜む卑怯者アルスラーン王子はどこだ!?はっ…どういうことだ?
(エトワール)まさか…。
(パルス兵たち)あっ!
(エトワール)はっ…。
私がアルスラーンだ。
突撃!彼らは突進した
槍を水平に構え剣や戦斧を振りかざし石畳に馬蹄を轟かせて
少年はそして王となる
2015/09/13(日) 17:00〜17:30
MBS毎日放送
アルスラーン戦記 #23[字][デ]
第二十三章「聖マヌエル城の攻防」▽立ち向かえ。奪還の刃。ーー味方5人、敵30万人!敗戦から始まる英雄譚!
全国28局ネット突撃開始<ヤシャスィーン>!!
詳細情報
お知らせ
【リモコンdボタンを押してデータ放送を楽しもう!】
『アルスラーン戦記』をリアルタイムで見ていると、ここでしか手に入らない視聴者が選んだ名シーン待ち受けをGETできるぞ!またデータ放送画面ではTwitter連動企画も実施中!!
放送時間外のダウンロードは出来ないので、お見逃しなく!
番組HP→→→http://www.mbs.jp/arslan/
番組内容
聖マヌエル城にて、アルスラーン(声・小林祐介)率いるパルス軍と、ヒルメス(声・梶裕貴)率いるルシタニア軍の戦いの火蓋が、ついに切って落とされた。戦いの中、将たちの胸には、さまざまな思いが湧き上がる。そして、戦闘開始から数刻。戦況は、大きな動きを見せる。
声の出演
(アルスラーン)小林裕介
(ダリューン)細谷佳正
(ナルサス)浪川大輔
(エラム)花江夏樹
(ファランギース)坂本真綾
(アルフリード)沼倉愛美
(ジャスワント)羽多野渉
(ヒルメス)梶裕貴
(エトワール)内山夕実
(キシュワード)安元洋貴
(クバード)三宅健太
(サーム)家中宏
(ギスカール)子安武人
(ザンデ)森田成一
(イスファーン)小西克幸
ほか
原作・脚本
【漫画】
荒川弘(講談社「別冊少年マガジン」連載)
【原作】
田中芳樹(光文社カッパ・ノベルズ刊)
監督・演出
【監督】
阿部記之
【シリーズ構成】
上江洲 誠
音楽
【オープニングテーマ】
NICO Touches the Walls「渦と渦」
【エンディングテーマ】
Kalafina「One Light」
【音楽】
岩代太郎
制作
【アニメーション制作】ライデンフィルム×サンジゲン
【製作】「アルスラーン戦記」製作委員会
関連URL
【番組HP】
http://www.arslan.jp/index.html
【Twitter】@arslan_anime
https://twitter.com/arslan_anime
ハッシュタグ「#arslan」
ジャンル :
アニメ/特撮 – 国内アニメ
福祉 – 文字(字幕)
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
OriginalNetworkID:32722(0x7FD2)
TransportStreamID:32722(0x7FD2)
ServiceID:2064(0x0810)
EventID:7922(0x1EF2)