大改造!!劇的ビフォーアフター 2時間SP 2015.09.13


(男性)いい年して泣くなさ。
(一同笑い)次週千葉県いすみ市の最終回。
地元の絶品料理が大集結。
当番組は同時入力のため、誤字脱字が発生する場合があります。
また、内容により字幕放送を中断させていただく場合があります。
福岡県・福岡市。
博多湾に浮かぶ「海の中道」と呼ばれるこの町にある問題を抱えたお宅がありました。
大溝家。
この家が抱える問題、それは…失礼しま〜す。
どうも。
どうも、わざわざありがとうございます。
バッドボーイズです。
よろしくお願いします。
福岡の高校で同級生だった佐田正樹さんと大溝清人さん。
お笑いコンビ「バッドボーイズ」として活動を初めて、もう19年になります。
今回「ビフォーアフター」に依頼ということなんですけども。
僕のほうなんですけども、福岡の実家のほうをちょっとお願いしたいなと思いまして。
もともと僕、小さいころ、物心つく前に母親がちょっと家を出まして、そこからおばあちゃんと親父に育てられたんですけど、そのおばあちゃんも最近亡くなって、親父が今1人でその家に住んでるんです。
お父さん、今お仕事は?朝4時に起きて新聞配達して、昼、ホットドック屋のバイトをしてるんです。
夏のシーズンだけ、海の家でバイトしてるんです。
僕、昔、暴走族みたいなのにも入ってたりして、ちょっと親父に迷惑をかけた部分もあるんで、これをきっかけにちょっと親父に親孝行したいなと。
いいことやと思うよ。
具体的にどういう?お風呂場がちょっと目も当てられないぐらいの始末になってまして…。
去年の春におばあちゃんが亡くなり、今はお父さんが1人きりで暮らす福岡の実家。
清人さんが気に病む風呂場がここ。
無惨にも床のタイルが粉々に砕け、ひどい雨漏りのせいで天井には尋常ではない大きさの穴が。
足をけがしないようにと、床にスノコは敷いているものの、ちゃんとした脱衣所も洗い場もないこんなお風呂では到底ゆっくり仕事の疲れを落とすことなどできません。
親父ももう還暦近いんで、余りにも1人暮らしでそのお風呂場だと、やっぱりゆっくりつかってほしいじゃないですか、お風呂とかにも。
なるほど。
僕も今、嫁と子供がいるんですけど、遊びに行けないというか、そういうところなので、泊まれないんですよね。
親父もやっぱり気を使って、外で会おう、外で会おうみたいな。
本当はお父さんは、お孫さんとかに泊まってほしいという。
そうだと思いますよ。
やっぱり照れ隠しで、外で会おうと行ってますけど。
清人さんにはそれは言わない?はい。
高校時代、暴走族に入ってさんざん心配をかけたお父さん。
あれからもう20年。
1人になった父への恩返しに疲れた体を癒し、孫とも一緒に入れるお風呂を。
そんな親孝行をかなえるため、またあの男が立ち上がりました。
リフォームの匠、西濱浩次。
西濱は以前、女子校の学食を生徒たちと力を合わせて大改造!暗く殺風景だった学食が、太陽が照り輝く屋外のような明るい、木の温もりに満ちた空間に。
毎日来ても飽きないよう座席づくりにもさまざまな工夫を凝らしました。
既成の枠にとらわれない自由な発想で、感性を刺激する、遊び心にあふれた立体的な空間づくりが、「3次元の冒険家」西濱の真骨頂。
これには生徒たちも大喜び!完成後、みんなに大歓声で迎えられた匠。
どうもありがとうございました。
あの日から2年がたちました。
こんにちは。
こんにちは。
ご無沙汰してます。
ご無沙汰してます。
どうも。
今回、お笑い芸人さんのご実家なんですけども、バッドボーイズさんって…。
よく知ってます。
あっ、そうですか。
何か昔、むちゃくちゃやんちゃやったという、何か暴走族か何かのあれですよね。
今回、ちょっと芸人さんという…。
そうですね、また何かちょっと変わった感じで。
匠!匠!来てくれたんですか、匠!どうもありがとうございます。
初めまして、バッドボーイズです。
どうもすいません。
いつも拝見してます。
いやいや、何を、何を。
拝見してます、拝見してます。
よかった。
だって我が家の命運がかかってるんですから。
それはそうでございますよ、匠。
匠、車を用意してますので。
あっ、そうですか、すんません。
運転、大丈夫ですか?いや、何で運転さすの!俺がするわ!運転さそうとすな!行きましょう、行きましょう。
すんません、ありがとうございます。
こいつんち、ちょっと空港から距離はあるんですけども。
よいしょ。
佐田さんの運転で、清人さんの実家がある「海の中道」へ向かいます。
金印が発掘された場所として全国的に有名な志賀島と本土をつなぐのが「海の中道」。
玄界灘と博多湾からの風と潮流によって生まれた巨大な砂の土地です。
佐田さんも高校生のころからよく知る清人さんの実家。
清人さん自身も1年ぶりの里帰り。
これです。
こっちです。
こちらでございます。
よいしょ!着きました。
着きました。
匠、どうぞ。
久しぶりに来ましたわ、清人の家。
着きました?はい。
清人さん、家は?家はこちらです。
庭の手入れがあまり行き届いていない様子の大溝家は、60年前に建てられた古い平屋の木造住宅。
西濱さん、どうですか、第一印象?平屋で、何かかわいい感じはしますけどね。
窓のつくりなんかも、上げ下げの窓とか、古い割にはちょっとおしゃれですよね。
それで全部ペンキが塗ってあって、ちょっとアメリカっぽい感じですね。
近くに米軍基地が昔あって、結構アメリカンハウス的なのが多かったんです。
もう今、撤退して、いなんですけど。
だから、昔、住んでたんでしょうね。
かつてこの地区には、駐留する米軍の兵士が家族とともに住んでいたアメリカンハウスが数多く建ち並んでいました。
基地の返還後は、老朽化に伴ってどんどん数も減り、今では、大溝家を含め、もう3軒しか残っていません。
淡いグリーンのペンキで塗った窓枠や玄関扉が和風建築とは異なる趣。
行きましょうか?匠。
はい。
どうぞ。
これは何?靴とかここにあるけど。
ここで玄関、靴置き場がないんで、ここで脱いで。
もう外に置いてる?玄関がない?そう。
雨降ったら、どうするの?もう濡れっぱなし。
自然に乾くのを待つ。
だから、ここ、門を閉めておかないと、犬が勝手に持ってったりする。
閉めてください。
こんにちは。
こんにちは。
どうも初めまして。
わざわざ遠いところ、すいません。
今回よろしくお願いいたします。
上がってください。
汚れてますけど。
匠のは中に入れたほうが…。
いや、大丈夫です、大丈夫です。
お父さん、玄関は?玄関はありません。
ここ、アメリカンハウスなんでよ。
本当は土足で生活するような。
そうそう、土足で米軍の人がしとったんでしょうね。
リビングを3つの部屋とキッチン・水回りが囲む間取り。
玄関扉を開けるとすぐにリビングがあるのが、アメリカンハウスの定番。
靴のままで生活する欧米の家では、玄関扉はほとんどが内開き。
中で靴を脱ぐ場所はありません。
こんなんもおしゃれですよね。
これ、絵が描いてあるんですか?ええ、玄関マットじゃなくて。
へ〜、ペイントで。
ペインティングで玄関マットの絵が。
なるほど。
そこは?あれ?窓、これ危ないんちゃいますか?落ちかけてる。
大分傷んでますね。
傷んでんな〜。
すごいな、隙間。
これもこっちが腐ってきてるんですね。
腐ってますね、もう。
閉まってないもんね。
どうするの?閉まらんときは。
いや、そのまま。
新聞紙、何するの?あ〜、もういい、もういい。
やめよう、やめよう。
新聞紙も押さえてあるんや、そのすき間を。
これは寒いけん、すき間を押さえた。
冬とかやったら、雪が降ったら、ここから降り込む。
寒いでしょう〜、これ冬は。
冬の寒さというのは、お孫さんが泊まりに来たときはどうですか?いや、泊まらせないですよ、この状態では。
風邪引きますよ。
孫を泊まらせられない理由は、ほかにもあります。
リビングとひと続きになったこの雑然とした台所もその1つ。
清人さん、ここは奥さんは使ったことは?使ったことは、1回あるかな?ちょっと奥さんも来て一緒にここでは…。
そうですね、でもやっぱり奥さんをここに入れるのは、ちょっと気が引けるじゃないですか。
本当は家族で家に、おじいちゃんちになるわけやから。
孫とかもね、ここでご飯食べたいよね。
そして、孫を呼びたくても呼べない最大の原因がリビングに面した、この青い扉の向こうに。
大丈夫ですか、匠、見てもらって。
大丈夫です、大丈夫です。
重傷ですが。
いろんなのを見てきてますから。
こちらです。
うわ〜!!すごいな!!百戦錬磨の匠も驚くほどのひどいありさま。
床のタイルが割れて、天井にも大きな穴があいたこんな風呂場では、孫に遊びにおいでとは言えません。
上も結構すごいですね、これ。
かなり長いこと雨が漏ってるみたいですね。
これは本当に確かに、孫が来たときに怖くて入れないよな。
お風呂を使ってるときに、雨漏りすることはあるんですか?ええ、あります、あります。
ぽたっ、ぽたっ、ぽたっと…。
床が、これ、ぐあい悪いですね。
ひどいでしょう?全部割れてるやん、これは。
これ、砂の上にタイルを置いてあるだけみたいな薄っぺらいあれですね。
土間のコンクリートがないですね。
どこに水はけすんの?これ。
これ、自然浸透ですね。
そういうつくりってありなんですか?いやいや、あり得ないですね。
清人の奥さんは、お風呂入ったことあんの?ない、ない。
来たことはあるんですよね。
来たことはありますけど、どうぞお風呂入ってって、どの顔して僕言えます?これ。
ここで親父がこうやってシャワー浴びてるわけでしょう?うん、そうそうそう。
シャワー浴びてて、トイレットペーパー、濡れるよね。
トイレットペーパーは外すの。
まず、これを外しますよね。
そっちに、どっか置いて、それからシャワーを浴びる。
だから、シャワーを浴びて、便器も濡れますよね、それをあとを拭くという。
これね、せめてこっちですよね、向き的には。
そうですね、こっちのほうが広いですけどね。
だから、風呂の浴槽というのは、後でつけたんですかね。
多分、アメリカンハウスなんで、元シャワーが。
だから、シャワーブースやったんと違いますかね。
そうでしょうね。
これはこっち側のシャワーのあれなんや。
そうでしょうね。
それはもうきいてないんですか?もう外してるんちゃいますか?うわっ、うわっ、うわっ!!出てきた!!出た!出た!濡れてるやん!うわー、びっくりした、俺。
全然扱ったこともないですよね、出ないと思ってるから。
このお風呂場とトイレをリフォームしたい?そう、ここをリフォームしたいんですよね。
どうにかはなりますか?もちろん、どうにかはしないとだめですね。
やっぱり奥さんとか息子さんが来ても泊まったりとか。
そうですね、やっぱりふれあいさせたいんですよね。
そうですね、こういう話があって、嫁さんとも会ったんですよ、最近。
だから、今度泊まりに来れるねとか言ってましたけど。
ああ〜、リフォームできたら?うん。
どうですか?うれしい。
清人さん、予算的にはどういう?予算的には、やっぱりあんまり予算は厳しいんで…。
50万?いや、お前、50万でリフォームやろうと思ってんの?いけないですかね?いや、お前、50万で風呂は直らんぞ。
どうなんですか、実際お風呂をリフォームしようとしたら、大体相場の値段はどれぐらいなんですか?やっぱり相場で言ったら、何かかんや言うたら、やっぱり100万以上かかるんですよね。
半額以下やん。
自分の体を動かして…。
動かします、頑張ります。
50か、そうか。
労務費を落とさんとだめですよね。
そうか。
ちょっと清人に内緒やったんですけど、ちょっと来てもらいたいんやけど。
お金用意してくれたん?いや、お金じゃない。
ちょっと外へ来てほしいんやけど。
ヨーイ!何?何あれ?すごい人数。
佐田さんの掛け声で、現場に向かって歩いてくる作業着姿の男たち。
実は彼ら…昔、ともにやんちゃな青春時代を送った地元の仲間たちでした。
こっち、こっち。
すげ〜。
すごい人数ですよ、これ。
歩き方見てわかるでしょ?昔の名残が。
すごいですね。
超格好いい!!清人の家をリフォームするといったら、昔の仲間たちで、手に職を持ったやつらが。
うそ!!集まってくれまして。
オー君、リョウちゃん、厚成、ミッちゃん。
うわっ!みんなに声かけて?そうです、そうです。
みんなは、清人のためならお金要らんと。
ただで動きますよと。
これは厚成といって、僕のガキのころからの幼なじみで、清人とももう仲よくやってるんですけど。
何やってる?設備屋。
そして、リョウスケが。
防水工事。
それで、幸一。
僕も防水やってます。
それで、安本君。
ミッちゃん。
ミッちゃんは今、足場屋か?はい。
今、ヒサシは何してんの?足場屋。
足場屋か。
解体屋もしてる。
これは頼もしいですよ。
後輩の子もいますよ。
カズヤくん。
今、サッシ業をさしてもらってます。
今、何してんの?土木やってます。
で、清人の?同級生。
何を?造園、庭をつくってます。
クロスを…。
元番長。
えっ、番長だったんですか?番長ですよ。
ヒロオミは?キッチンとりつけたり。
余っとるキッチンとかあったらな。
持ってきてもらいたいなあ。
お父さん、どうですか、これだけの仲間が。
そうですね、こうやって来ていただきまして、感謝ですよね。
感謝でありがたいし、また本当に迷惑かけるけども、よろしくお願いしますということですよね。
みんな協力してくれるみたいやから。
すんません。
本当に忙しいのに、ありがとうございます。
どうですか、西濱さん、こんだけの…。
いやいや、そうそうたるメンバーで、非常に頼もしくて。
ぜひ皆さんに力をかしていただいて、清人さんとお父さんに喜んでいただけるような仕事が一緒にできればいいなと思ってるんで、ぜひよろしくお願いいたします。
お願いします。
気合、入れろよ!!清人とお父さんにために!!オオー!!ありがとうございます。
さて、一体どんなことになるのでしょうか?時任さん、春香さん、こんばんは。
こんばんは。
よろしくお願いします。
何かいきなり、今だけでおもしろそうですね。
何かワクワクしますね。
50万ですからね。
初め予算50万と言ったときに、ええっと思ったけど。
また都合よく仲間が全部手に職持ってるから、ほとんど事足りますよね。
そうですよね。
いいですね、友達って持つべきですね。
何か違う展開になりますね、いつもと。
50万って、どういうふうに展開するんでしょうね。
可能なんですかね。
ちょっとあけてみましょうか?格好いいんですよね、外から見るとね。
そうですね、雰囲気ありますね。
雰囲気あるんですよ。
おしゃれですよね。
でも、ここはすごかったですね。
もう床のほうに自然に水が流れるようになってて、あり得ない感じになってましたよね。
今回、ご依頼がありましたのは、お笑いコンビバッドボーイズの大溝清人さんの福岡のご実家。
築60年、建坪22坪の木造平屋建て。
借家のお宅ですが、今回リフォームすることは事前に大家さんに了解を得ております。
地元で同じ暴走族に所属していた佐田さんとコンビを組み、東京で活動する清人さん。
離れて暮らす父親に孫に顔を見せてあげたいと、子供を連れて遊びに行くのですが、いつも必ず外で食事を済ませ、一度も泊まったことがありません。
お父さんが孫や清人さんの奥さんに気を使う一番の原因は、ひどい雨漏りで、天井が破れ、床のタイルが砕けて足元が危険なお風呂場。
暴走族時代にさんざん迷惑をかけたお父さんに親孝行したいと願う清人さんが望むのは、孫を連れて帰っても、お父さんが気兼ねすることなく、お父さん自身もゆっくりとくつろげる家。
とは言っても、出せる予算は50万円。
そんな大溝家に挑むリフォームの匠は、「3次元の冒険家」西濱浩次さん。
果たしてどのようにリフォームするんでしょうか?皆さんで推理してみてください。
いや、「3次元の冒険家」でもだめでしょう?50万だと。
できること、限られてきますよね。
相当切り詰めるよね、いろんなものをね。
どこかの廃材を持ってきたりとか、そういうことになりますものね。
大胆なことはできなさそうな感じはしますよね。
そうですよね。
この辺の枠組みは変えられないですよね。
庭もいじるんですかね。
どうなんでしょうね?窓、気になりましたよね。
窓はやるでしょうね。
猛暑続きの8月初旬。
大溝家のリフォームが始まります。
しばらくの間、家を離れるお父さん。
後のことはよろしくお願いします。
わかりました。
こちらこそ。
頼りにしてます。
もちろん。
失礼しま〜す。
行ってらっしゃい。
楽しみにしとってね。
えらい身軽で移動するんやね。
ちょっと引っ越しとは思われへんね。
そうですね。
じゃあ、やりましょか?いよいよ。
すんません。
お願いします。
匠、俺、マジで本気出しますから。
お願いします。
築60年のアメリカンハウスで特に傷みが激しい風呂場。
床が剥がれ、天井に穴が開いたこの場所が、予算50万円で、どう生まれ変わるのでしょうか?すると、すぐさま現場にトラックが到着。
乗っていたのは、低予算リフォームの心強い助っ人。
もう今日から来てくれるん?ありがとう。
早速2人来てくれましたね。
何でもやりますよ。
まだ、全然家もわからんもんね。
じゃあ、とりあえず見て。
じゃあ1回お風呂を。
ちょっと見てほしい。
こちら、これ。
うわっ、これは立派な風呂やね。
これどうする?これ。
やばい?お父さんのために、もっと立派に。
少し風呂を外して、床も全部張っていきましょうか?はい。
まずは、邪魔な洗濯機を運び出して風呂場を空っぽにすると…解体が本職のヒサシさんの出番。
持って来た自前のドリルでいきなり解体を始めます。
早い!うわっ、取れた。
はい、風呂、一丁上がり!続けてトイレを外そうとすると、何やら異変が!どうしました?これ、もう中、全然スカスカになってますね。
ええっ!!空洞ですね。
この床の下、もうほとんど土入ってないですね。
危なっ!いともたやすく抜け落ちるタイル張りの床。
何でそうなっちゃったんですか?砂が沈んでいってるんですよね。
洗濯機の水も流し、風呂の水も流すから、砂がどっかに逃げて行ってるんでしょうね。
だから、床下にもう砂があんまり入ってない状態ですね。
床を解体してて、こんなのはないでしょう?ないですね。
ようトイレ落ちんかったですね。
陥没してもおかしくなかったですね。
もういつ落ちても…。
だって、力入れずに。
まさに危機一髪。
いつ踏み抜いてもおかしくありませんでした。
何はともあれ、浴槽とトイレを撤去。
ほんまにカスカスやったな。
予算50万円の格安リフォーム。
相方の佐田さんと匠、そして駆けつけてくれた地元の仲間たちのおかげで、風呂場の解体は1時間足らずで終わりました。
天井には穴が開き、床のタイルが割れて剥がれ、スノコなしでは歩けなかった危険な風呂場は…知らない間に、床下の砂がお風呂と洗濯機の排水で流され、地盤が沈下。
床のタイルの下は空洞になり、地面がえぐられていました。
いや、助かりました。
ありがとうございます。
おかげさまできれいになった。
また何かあったら手伝いに来てくれるの?いつでも。
ありがとう。
ほんと助かりました。
ありがとうございます。
無事、床の解体を終えると…。
天井も一部ばらしてみましょうかね、これ。
これ?ちょっと雨漏りしてるんで、どこまで傷んでるかちょっと見てみたいですね。
怖いな〜。
大丈夫かな?どうぞ。
僕、ド素人ですよ。
いいんですか?大丈夫、大丈夫。
第一投目?え〜、怖い。
もうすぐ落ちるのは、ボロボロでしょう?断熱材とかも全く入ってない感じ?何もないですね。
空見えてますね。
空が見える?ちょっと明かりがこぼれてますね。
屋根の下地のすき間から差し込む光。
これが雨漏りの原因でした。
長いこと雨が当たったりして、大分、木も腐ってきてるのかもわかりません。
これ、見たらいけないものを見てしまったような、すごいな、これ。
そんな現場に現れたのは、またも地元の仲間。
祥二やんか。
祥ちゃん。
おい、祥二。
オー。
久しぶりやんか、お前。
祥ちゃん。
雨漏りしよういうたけ、とめに来たった。
仲間ですか?暴走族の仲間です。
親衛隊長でね、バイクの運転、こいつに任したら間違いないですよ。
ねっ、祥二。
何でも聞いてください。
すごくいい笑顔で。
昔はもう悪かったですよ、今こげな顔してますけどね。
どうしたん?若乃花みたいになってとるやん。
そげん若乃花に似とったっけ?今、お仕事は?防水工事をやって…。
うわ〜、すごい。
もう20年。
うわ〜、防水20年やったら。
ベテラン!心強いですね。
大概いてますね、友達が。
防水一筋20年の祥二さん。
清人さんとは保育園からの幼なじみです。
早速、雨漏りする屋根の上へ。
そして、一番問題だったのは…。
ここからじゃあ漏れてるんですか。
こういったところから雨が入って、ずーっと伝って、いろんなところに行ってる可能性が高いんですよね。
昔の、これ、釘穴かなんかなんですけど、これ、あけたままなんですよね。
何のための穴なんですか。
多分、風で飛ばんように、ここに普通ワイヤーみたいなのを巻くんです。
それで普通コーキングでとめてるんですけど、そのワイヤーもなくなっとうという状態ですね。
ここからは、防水のプロ、祥二さんの腕の見せどころ。
棟瓦の雨水が入るすき間をコーキング材でふさいでいきます。
高校卒業後、すぐに入った職人の道。
20年のキャリアは伊達じゃありません。
でも、やっぱり20年、プロでやられてきた仕事を見ると。
いや、そうですね。
感慨深いですね、昔から知ってる、もう20年たったんやという思いもあるし。
僕が知らないところで、みんなちゃんと積み重ねてるんだみたいな。
何となくイメージではわかってたつもりでいたんですけど、やっぱり実際見ると、もう全然違いますね。
大久保さんはどうなんですか?お二人がお笑いの仕事をやってるという姿を見て。
もうかるか、もうからないかはわからないですけど、一生懸命やってる2人は、やっぱりすごいですね。
人を笑かせるという、自分にはちょっと無理な仕事なんで、それはやっぱり尊敬しますね。
友達がそう見てくれているのは?あんまりそんな話聞いたことないんで、ちょっと照れますね。
久しぶりに再会した旧友から手ほどきを受け、バッドボーイズの2人も黙々と屋根の防水処理を手伝います。
こうして、雨水が入り込まないよう棟瓦の周りを全てすき間なくふさぎました。
大久保さん、これでちょっとしばらくは大丈夫な感じですか?そうですね、もうとまると思います。
これどんぐらいで乾くと?祥二。
う〜ん、1日。
きょう天気いいばってん。
雨降ってももう大丈夫。
雨漏りしたら、また来てくれる?呼んでもらえれば。
いつでも大久保工業に電話していただければ。
バッドボーイズの2人が仕事で東京に向かった後、現場にまたもや新たな助っ人が到着。
こんにちは。
こんにちは。
きょうは?ちょっと配管周りといったら、僕しかいないので、出てきました。
配管屋さんですもんね。
仕事終わりで、今。
駆けつけていただいたんですね。
そちらの方は?バッドボーイズのお二人とは?同級生。
同級生なんですね。
暴走族でも?暴走族ではないです。
違うんですか?違わないですね、暴走族ですね。
お仕事は何されてるんですか?トラックドライバーです。
建築は関係…関係なく、とりあえず1人でするのが嫌やったけん、連れてきました。
ここで使うやつですか。
そうですね。
それも持ってきたくれたんですね。
そうですね。
材料からちょっと。
そうなんですね。
寄せ集めで。
仕事終わりで駆けつけてくれたのは、同級生の厚成さんと川本さん。
水道設備の会社を営む厚成さんが、現場で余ったパイプを持ってきて風呂場の地面を掘って配管してくれました。
さすがプロ、気心の知れた川本さんと一緒に手際よく作業を終了。
こんにちは。
ああ、こんにちは。
お〜。
すっきりしましたね。
これ、配管も厚成さんと川本さんが。
えっ?来てくれて。
本来の仕事が終わって、夕方から夜までかけてこの配管を。
つくってくれたんですか。
はい。
ええっ!ありがたい。
立派なもんですね、やっぱり。
暴走族を厚成は先に引退したんですよ、僕らが引退する前に。
それは子供ができたから、引退さしてくれと。
そこからずっと配管業で頑張ってきてたんで。
僕らがまだ遊んでるときに、あいつはもう1人で先に大人になったというか、仕事し出したんで。
ちゃんとやれるんやと思って、すごいですね。
こういうのは、勾配もちゃんと水が流れるようにしないといけないですから、やっぱり素人仕事では無理なんですよね。
やっぱり専門職に。
これで安心して、ちゃんと流れる。
よかった。
さすがやな。
今まで地面に染み込んでました。
次は?今度はちょっと穴を壁にあけていきたいんですね。
穴をあける?やめてくださいよ。
いやいや、大丈夫です、大丈夫です。
ただでさえ穴だらけなのに。
きれいな穴をあけていきたいと思います。
穴をあける?なぜに?こんにちは。
何なん、ヒサシ。
また来てくれたん?ありがとう、ありがとう。
何を持って来られました?きょうはサンダーと、何か壁を抜くって聞いたんで。
おお〜、待ってました。
サンダーも使えるん?サンダーの使い手を待ってた。
それじゃあ、お願いします。
お願いします。
再び駆けつけてくれたヒサシさんが自前のサンダーでモルタル塗りの硬い壁を四角く切断。
予算は50万円でも、職人として活躍する仲間たちのおかげで、作業には困りません。
うお〜。
うわ〜。
モルタルの壁を四角く切り抜き、下地の板まで。
匠、ここはどうすんですか?この柱は。
トイレとかの並びが悪かったんで、今度、入り口をリビングから入るんじゃなくて、お隣から今度は入るためのドアを。
ええっ!!これ、ドア?ドアなんです。
言っとってくださいよ。
きれいに切ってもらわんと、けがしますんでね。
脱衣所もなく、扉を開けるとリビングから中が丸見えになっていた風呂場とトイレ。
匠は、その隣の物置になっていた部屋を通って水回りに入れるようにしようと考えたのです。
風呂場の反対側からも部屋の壁を切り抜くと…。
おお〜。
こんにちは!隣り合わせにあった空間が1つにつながりました。
柱を外して開けられた、風呂場の新たな出入口。
貫通。
これ、抜けましたけど。
入り口を変える最大の目的は?やはり清人さんの奥さんとか来られたときに、やっぱり女性なんで、リビングをバーンとあけてトイレを使うとかいうのも、あんまりうれしくないでしょうし、こちらも今、使ってない部屋がありますんで、脱衣場兼クローゼットをこちらに設ければ。
下着とか、そんなんも全部ストックできますので。
近所のホームセンターへ何やら買い物に出かけていた匠とバッドボーイズの2人が帰ってきました。
何を買ってきたんですか?これ、わかんないですけど、匠が何か1枚800円ぐらいやったんですけど。
発泡スチロールの断熱材なんですけどね。
買って来たのは、1枚800円の発泡スチロールの断熱材6枚。
さて、その使い道は?これで?お風呂場だけでも熱が逃げないようにしようと。
天井に断熱材として?そうですね。
小屋裏が全部つながってるんで、非常に冷気とか暖気が来やすいんで、夏場はいいんですけど、冬場冷えるとね、お風呂、寒いと思うんです。
風邪引きますもんね。
それで発泡スチロールをここに当てていくので、張りつけるために、ちょっと下地を先につくらないといけないんです。
まず手伝っていただけますか。
インパクト、得意なんですか?インパクト、得意です。
インパクトは、僕、ほんと勘で打てるんで。
もともとDIYが趣味の佐田さん。
芸人仲間に頼まれて、手づくりで家具をつくってあげることもあると言うほどの腕前。
工具使いも堂に入ったものです。
ここで、買ってきた発泡スチロールの出番。
これを風呂場の小屋裏に組んだ下地に張るのですが…それはこういうときに使うような釘なんですか。
本来は波板とかとめるやつですね。
こういう柔らかいものなので、頭が小さいと抜けてしまうんで。
傘釘を使えば、柔らかい発泡スチロールでも突き抜けずに留められます。
屋根面だけでなく、小屋裏の壁側にも。
ひどい雨漏りのせいでボロボロに腐り大きな穴が開いていた風呂場の天井は取り払い、あらわになった屋根の勾配に合わせて発泡スチロールの断熱材を張り、風呂場の上の小屋裏を隙間なく覆いました。
しかし、その発泡スチロールの壁に直接、LEDの電球を2つ取りつけると…。
何ですか?波板ですね。
これを天井に張るということですか?そうです、そうです。
その桟の間に挟んでいってほしいんですよ。
匠が天井板として用意したのは、なぜか透過性のあるポリカーボネートの波板。
これで天井が?そうですね。
ちょっと強度がそれほどないんで、たわんでしまうんですよね。
それで、ここにアルミパイプがあるんで、これを受けがわりに順番に入れていってもらいますんで。
ここですか?そこですね。
これでたわみも大体抑えられますんで。
天井ですか、これ?これでちなみに電気をつけると、どうなるんですか?電気をつけると…。
わあ〜、おしゃれ!なるほど。
すごい。
安く仕上がった天井やけど、すっごいおしゃれ!これはすごい発想やな。
百均の発想っすね。
天井の次は床。
厚成さんが水道管を配管してくれた地面に砕石をまいて固めます。
仲間たちに頼ってばかりはいられないと自分にもできそうな作業を率先して行う清人さん。
お父さんのためにみずからも汗を流します。
続いては、セメントと砂を混ぜてコンクリートづくり。
水を足してミキサーで練っていきます。
こんにちは。
そこに、また1人、仲間が。
仕事は?終わって。
ありがとう。
来たよ。
仕事終わりで駆けつけてくれたのは、仲間で一番の力自慢、幸一さん。
力持ち。
力持ち、幸一。
よいしょ!すごい。
さすが。
昔から仲間内でも知られたパワーで重たいコンクリートを運びます。
子供のころから大の仲よしだった清人さんのために、仕事で疲れているにもかかわらず、重い一輪車を押して何度も往復。
大車輪の活躍を見せてくれました。
こうして風呂場の床に頑丈な鉄筋コンクリートの基礎が完成。
そこへ、匠が取り寄せた新たな資材が到着。
現場に届いたのは…。
何じゃこら?あんまり見たことないでしょう?何ですか、これ。
木毛セメント板って…。
木毛セメント板?はい。
小さな木くずみたいなものをセメントで固めてる板なんですよ。
結構重たいんですけどね。
めっちゃ重たいわ、これ。
全然見た目と重さが比例してないわ。
いや、重っ!石やん、これ。
1枚が28キロもある「木毛セメント板」。
果たしてこれで何を?いきなり天井とかきれいになっちゃうんですね。
低予算で。
波板のところにアルミの当てをつけてあげるだけで、あんなにすてきになるんですね。
匠、やっぱりわざ持ってますね。
すごいですね。
あんな照明を普通に買おうとしたら、幾らするんだろう?あと、仲間が役に立ちますね。
それが一番ですね。
仕事終わってから配管してやるよっていう。
皆さん個性的で、すてきですね。
匠は1枚28キロもある木毛セメント版と呼ばれる重い板を4枚運んできましたが、一体あれを何に使うんでしょうか、皆さんで推理してみてください。
見てると、ここだけで十分、ほかはやんないかもしれないですね。
50万という予算を考えれば、ここでもうおさめちゃいますよね。
何だろうな、余計なことはしないですよね、予算に限りがあるから。
まさかこれで湯船ってことはないよね?ええっ?重い「木毛セメント板」。
細かく削った木屑を繊維状にしてセメントで固めた重さ28キロの「木毛セメント板」。
ここでDIYが趣味の佐田さんの出番。
なれた手つきで電ノコを操り、匠の指示どおりに木毛セメント板を切断。
そうして大小に四角く切り分け…この間に、短いのを中にする形で。
板を箱状に組み合わせて固定。
匠がつくっているのは?え!?これ浴槽ですか。
どういうことですか。
このままやったら水抜けてしまうんですけど。
穴あいてますから。
あくまでも、これを下地として使っていきたいと思います。
なんと、つくっていたのは、お風呂の浴槽!縁に小さな穴を開けて、そこに太く長い針金を通し、端を丸めて縁に固定すると、箱の下をくぐらせて、反対側の縁へ。
それと交差するように水平方向にも針金を回し交わった所を固定。
木毛セメント板を組んだ箱を針金で網目状にくくり匠がつくろうとしていたのは、なんと、手づくりの浴槽。
それを、コンクリートで基礎を打った風呂場の中に運び込みます。
基礎を打つ際に、10センチの深さでつくられていた四角いくぼみは、この浴槽の下地を設置するためのものでした。
ぴったり〜!これで頑丈になったんじゃないですか。
これで広がらないのでね。
たると一緒ですね。
水入れると、どうしても周りに広がろうとするので。
それを針金でがっちがちにして。
これ、めちゃくちゃ大きいですよ。
奥さんも清人さんもみんな一緒に入れる。
うわ〜すごい。
仲間に左官屋さんがいないためモルタルを塗るのは、地元の職人さん。
ムズそう。
これはムズい。
これ素人じゃ無理っしょ。
早っ!無理と言いながらも自分でやらずにはいられない佐田さん。
でも…これは難しか、これはムズいな。
大事なんでしょう、これ。
大事ですよ。
下手くそやったら、水漏れます。
ポタポタ落ちちゃうもん、やっぱり。
これ、ちょっと難しい、これ難しい。
全然違う。
上手に塗らっしゃ。
五十何年やりよる。
そりゃ上手にやりよっしゃ、そりゃね。
きれい。
さすが、この道半世紀の熟練の技。
以前は、プラスチックの小さな浴槽でしたがそれがこんなにも立派なモルタルの浴槽に。
これで、一応お風呂の完成ということですよね。
ただ、中を断熱しておくほうがいいかなと。
お湯冷めにくくですね。
ここに断熱敷くんですか。
どう断熱するんですか。
発砲ウレタンという、空気に触れると、ばっと膨らむんですよ。
発砲スチロールみたいな感じになるんですね。
おおー!なんやこれ!すげー!これ固まるんですか。
そうですね。
発砲スチロールみたいなやわらかいものなんですけれども。
モルタルで固めた冷たい浴槽の内側に気密性の高い発泡ウレタンを隙間なく吹きつけ断熱効果を高めます。
めちゃめちゃ贅沢ですよ。
こんな広い風呂!底までしっかり、ウレタンとモルタルを敷き詰めたところに…あれ?タイルを格安で分けてもらってきましたのでね。
佐賀県の有田焼のタイルですね。
めっちゃいいやつじゃないですか。
物はものすごくいいんですけど、普通、ビルなんかは、ちょっと余分に焼くんですね。
そうやって余分に焼いたやつで、必要なくなったものを格安で、ちょっと…さすが!廃材みたいなものを。
すごい!だから、全部同じタイルというわけにはいかないんで、幾つかのタイルを混ぜて張っていきたいなと。
知らんやろ、お前、有田焼。
用意したタイルは1100枚。
色や形の違うタイルを無駄が出ないよう組み合わせていきます。
低予算の親孝行リフォーム。
地元の仲間の助けを借りつつ、できることは自分たちで。
お父さんに恩返ししたい清人さんと相方・佐田さんが、2人並んで1枚ずつタイルを張っていきますなんと言っても、予算は50万円。
トイレと洗面台は再利用するため、清人さんがきれいに磨き上げます。
清人さんが奥さんと子供を連れて遊びに来ても一度も入ったことのないお風呂。
床のタイルが粉々に砕け足を踏み入れるのも危険でしたが…なんということでしょう!もう決して床が抜け落ちることなどない安全で清潔なお風呂場へと大変身。
もちろん、シャワーもちゃんと使えます。
風呂も大体格好つきましたので。
うわあ!すげー!格好いい!あっ、こっち、もうふさいじゃったんですね。
入口をまず変えたんですよね。
リビングから入るんじゃなくて、一旦、脱衣室的なクローゼットで服とか脱いで、そしたらワンクッションあるので、もし奥さんとか来られても、トイレとか使う時も気にしなくてよくなります。
前は開けられたら、すぐお風呂。
そうなんですよ。
やっぱり、ご飯中とかに出入りされても…。
ようさん、きれいに洗ってもろたから、全部ね。
きれいなった!なるもんですね。
トイレもまんまですよ。
前の?ここでしたもんね、もともと。
壁にすることで、トイレがまずそこにつけられて。
ここがトイレになりますんで、そこに洗い場が確保できたと。
浴槽ちょっと、失礼します。
それで、こっからこう。
何これ!あ、それで景色が。
何なん?ちょっとした旅館やんか、お前。
つくったんですか、窓。
お風呂に入って庭が見えるように。
ちょっと緑があると、お父さんの疲れもとれるやろうし。
お友達の植木屋さん、ウエダさんが、ちゃんと木も。
持ってきてくれたんですか。
そうです。
もう、細かい。
気配りが。
いいよ、これは。
どうですか、清人さん、これ。
ちょっと民宿できるんじゃないですか。
めっちゃいい。
癒される、この木。
いいわあ、ずうっとおれるわ、ここ。
本当に疲れがとれますよね、こんな木とか見てゆっくりつかって。
今までお風呂使ってなかったと思いますよ、ちゃんと。
シャワーだけで終わらせよったらね。
これ、楽しみでつかりたくなりますもん。
それで、こっちも、ちょっとシャワーの水栓が高いので、洗面器とかを置くと水はねるので…あー、なるほど。
うわあ、すげー!そしたら、ここで椅子に座って非常に洗いやすいのと、こう腰を下ろして洗ったりもできますのでね。
すごい!どこまで気配りが…とりあえずのお風呂が完成ということですね。
そうですね。
これ、日本一の親孝行じゃないですか。
風呂場のリフォームを終えたのに突如現場にあらわれた20人近くの一団。
どうしたんですか、これ。
匠がね、人を集めてくれって言われたんで、とりあえず集まってくれ言うて、みんな集まってくれたんですよ。
すごいじゃないですか、前より増えてませんか。
前より増えました。
じゃあ、初めての方は?ヒカルです。
どうも。
ヒカルさん、お仕事は?ヒカルは、仕事は、今はラーメン屋だったっけ?ラーメンとホットドック。
最初、3人でバッドボーイズやったんで、僕たちは。
え?そうなんですか!最初トリオやったんですよ。
トリオやったんですけど、ヒカルが、ボクサーなりたいって言って、俺は芸人の道あきらめるわって言って。
どうですか、今回、親孝行したいってことを聞かれて。
ぜひ応援したいなと思って。
ありがとうございます。
いえいえ。
あ、貢!みっくん。
仕事は、土木建築関係です。
あとは、ケイジかな。
お仕事は?漁師です。
シュウマイです。
シュウマイは今何してるの?今、トラックの運転してます。
またこれだけ、人数集めましたね。
ちょっと集めてって言うたけど、こんなようさん来る思うてなかった。
こんなにもたくさん仲間に集まってもらって一体、何を始めるつもりでしょうか?お風呂場、完成しましたね。
すごいですね、おしゃれになりましたね。
しかも、あの板を、浴槽つくると思わないよね。
所さん、最初浴槽って。
でも、考えたら、断熱効果があるからね。
それをばらばらにならないように一回、かしめて。
すごいですね、あれ。
しかも、ちょっと斜めにして、よっかかれるところも考えて。
浴槽だけだったら、どっかから買ってくるか中古を用意するんだと思ってた。
できるものなんですね。
お風呂が完成して、これで終わりかと思いきや、現場に暴走族時代の仲間が20人近く大集結。
一体、これから何が始まるんでしょうか、皆さんで推理してみてください。
こんだけいますよね。
力仕事?いっそのこと、家持ち上げたりするんじゃないですか。
はい?家持ち上げる?番組、大分、もう中盤過ぎたんですけど。
今から家は持ち上げられませんね。
無理ですか。
無理です。
持ち上げませんね。
壁に寄せ書きするとか。
寄せ書き?「ヨロシク」みたいな。
それはここに書かないと思いますよ。
バッドボーイズ・清人さんの実家リフォーム。
20人近くも地元の仲間に集まってもらってこれから始めるのは…。
えっとね、人手がたくさん使えるいうことで、ここまでやったら、もう外壁も塗りかえようかと。
外壁を塗りかえる!?せっかくこんなに仲間がたくさんいるのだから、外壁もみんなに協力してもらい、この機会に塗り直してしまおうと考えた匠。
これだけ来れば、早いですよね。
そら早いですよね。
せっかくお手伝いいただけるいうことなんでね、甘えとこうということで。
それじゃ、皆さん、すいませんけども、よろしくお願いします。
お願いしま〜す。
作業に当たるのは総勢20人。
一斉に準備に取りかかる一同。
今はそれぞれの道を歩んでいますが、ともに青春時代を過ごした仲間たち。
大人になっても息はピッタリです。
西濱さん、どうですか、これだけ。
これね、こんだけ職人が来るのは大現場ですよ。
そうですよね。
結構大きい現場で。
住宅の壁塗るのに、こんなけ集まることはまずないですよ。
腐って建てつけの悪い木の窓枠も、大工の三浦さんが補修してくれます。
うわ〜、ぼろぼろ!高校を中退し、大工の道に入って20年。
清人さんを助けようと、熟練の腕を振るいます。
腐った部分を切り取って、手際よくそこに接ぎ木。
1時間足らずで全部の窓を修理しました。
そこに、以前と同じ色を塗ります。
いや、気持ちではあったんでしょうけどね、それを言うのが恥ずかしかったっていう年齢やったんでしょうね。
どうですか、今、親孝行したいっていう一声でこれだけ集まって。
いやあ、もう、みんなやっぱ大人になりましたね。
やっと更生したっていうか、面と向かって親孝行しようっていう恥ずかしくもない年齢になったんでしょうね、みんなが。
だって、昔タイマン張った2人がここにいるんですから。
えっ、2人がですか!?先輩がけしかけたやのう。
それで、どうだったんですか?どっちが…。
三浦に一発食らって、俺が後ろに回りの、バックドロップして。
片手ですよ。
片手でこうされて、ゴンって。
図体が違うもんね。
みんな、熊とウサギって言うてました。
昔はヤンチャだった仲間が友人の親孝行のために一丸となり8月の猛暑の中、みんなで一緒に汗をかきます。
どうですか、これだけの人たちみんな久しぶりに集まって一緒にやってるのは。
そうですね、うれしいですね、久々で。
まともなことでみんなで集まれるのは初めてかもしれないですね。
昔はもう、そういう集会というか、そういうことしか…。
アハハ、そうですね。
じゃあ、こういう、ちょっといいことでみんな集まるっていうのは…。
そうですね、感慨深いですね。
まるで同窓会のように久しぶりに顔を合わせた仲間たち。
やっていることは昔と全く違いますが、楽しそうな笑顔は当時のまま。
つかの間、青春時代がよみがえりました。
戦後間もなく建てられたアメリカンハウス。
ブロック塀が黒ずみ、ほんの2時間前まで古びた印象だった外観が一変。
ブロック塀にはモルタルを塗り、外壁は耐久性に優れた塗装剤で仕上げ、建てつけを直した窓枠は、また元の色にきれいに塗り直しました。
西濱さん、どうですか?結構きれいに…。
いやいや、もう立派なもんですわ。
あっという間ですね、これだけおったら。
これだけやったら、イメージ変わりますね、やっぱ。
全然違いますね。
いやあ、早いですわ。
久しぶりに皆さん集まってやってきて、どうでした?楽しかった。
どうですか、いつもの解体と違って。
まあ、塗装もいいですね。
ハハハハ。
何でも手ぇつけるね。
どうですかね、お父さん、これ見て喜んでもらえますかね。
いやあ、喜んでくれるでしょう。
どうもお疲れさまでした。
どうもありがとうございました。
ありがとうございます。
当番組は同時入力のため、誤字脱字が発生する場合があります。
また、内容により字幕放送を中断させていただく場合があります。
外壁の塗装を終えた、その日の夜。
そのまま残れる仲間がいると聞いて、家の中の壁も塗ることにした匠。
長年の間にすっかり黄ばんでしまった壁をみんなで真っ白に塗り直していた、そのさなか、思わぬ来客が…。
やりよるのう。
お〜!やりよるね。
あれ?お父さん、ちょっと待って。
もうちょっと何か喜んでくれるやろうに。
いやあ、びっくりし過ぎて…。
せっかくのサプライズなのに。
うわっ!どうも。
それっすよね、リアクション的に。
お二人はどうされて…。
頑張ってると聞いて、差し入れを。
えっ!?お前らが一番好きなやつ持ってきたよ。
結局これやろ?何ですか、これ。
むっちゃん万十。
あれ、違ったと?あれ、違ったと?えっ、汗かいた後にあんま食い…。
大吉さん、これ、匠の…。
初めまして。
あ〜、どうも、どうも。
いつも拝見しております。
いやいや。
すいません。
お世話になってます。
きょうは、どうもわざわざありがとうございます。
いやいや。
これ、匠の方に食べてもらったらいいと思う。
これ、博多じゃおなじみの食べ物。
ムツゴロウをかたどった、たい焼きみたいな食べ物。
中がすごい。
お腹すいてます?お腹すいてます。
ちょっと食べてみてください。
おっ!うまっ!うまいですか?あんこや思うてたから。
そうでしょう!ハムエッグといいましてね。
タマゴとハムとマヨネーズ。
ありがとうございます。
懐かしかろ?懐かしいです。
いただきます。
ほら、どげん?のどが渇く。
まあな。
まあまあ…。
お茶休憩のあたりとかね、皆さん召し上がってください。
はい、ありがとうございます。
2人との関係…。
いや、もう、お二人には、ほんとお世話になってて、華丸さんは、地元のほうで、おじさん仲間と一緒に飲ませてもらったりとか。
大吉さんは一緒に住まわせて…。
1年半ぐらい一緒に。
東京、僕が行ったときにね、2人で住んでましたよ。
10万の部屋で、最初は先輩なんで、6・4でも7・3でもいいよって言ったら、いや、東京は俺が先輩だから、半々でやらせてくださいって。
大吉さんのほうが後に来たんですか。
後に来たんです。
半々でやらせてくださいって言った割にはね、一回も払わなかったよね。
4も3も2も1もなかったよね。
ずっと10・0でしたよ。
僕、リフォームやってる場合じゃない。
お金も返さないと。
一番ばれたくない人にばれてる。
皆さんは、改めて…。
これはですね、やんちゃしてたときの友達です。
まあ、でしょね。
僕は予算は聞いたんで。
番組も好きで、よく見させてもらいますけど、多分、番組史上最低の金額ですよね。
違います?金額としてはそうですね。
そうですよね。
だから、どうする気かなと思ってたんですけどね。
こうやって、だから昔の…。
仲間が。
皆さんが、まあ、ねえ、友情なのか、何かしらの罪滅ぼしなのか、わかりませんけども。
友情です。
友情でいいの?はい。
ねえ、やっていただけるんなら、できるのかと思ってますけど。
今回、人件費がほとんど無償なんですね。
華大さんがせっかく来てくれたんで、せっかくですから、ちょっと記念にといいますか…。
いや、するのはいいけど…。
あんまりしたことないよね。
うん。
下手だよ。
いや、それはやっぱ、華大さんが壁塗ったんばいって言ったら、清人のお父さんも喜ぶと思うんですよ。
喜ぶかなあ?喜びますよ。
じゃあ、習いながらやらせてもらいましょう。
華丸さん、こういうのやったことは?いや、あんまりこっちはないですね。
僕、土建屋なんで、下地のほうなんでね。
生コンこねたりとか、そういうことはやってましたけどね。
そういうのをやられてたんですか。
はい。
大吉さんは?僕は一切やったことないです。
えっ、こんな感じ?そうです、そうです。
何か、版画のあれしよるみたい。
馬簾で伸ばしてるような。
でも、初めて塗る、人生で。
清人さん、どうですか、お二人の塗ってる姿見て。
いや、もうほんと、申し訳なさしかないです。
いいよ、そんなことは。
すいません。
ありがとうございます。
でもね、お金はほんと昔から清人はないですけど、優しいとこもあって、僕の誕生日にプレゼントをくれたんですよ。
でも、お金ないから、別にいい、プレゼント要らんよって。
やっぱ気持ちだけでも受け取ってくださいっつって、もらったのが、清人が描いた僕の渾身の似顔絵なんです。
鉛筆で描いたね。
悪いけど、引っ越しのどさくさで故意的に捨てた。
最悪。
最悪や。
もうないんですね、今は。
もう今はないです。
佐田さんもお二人にはお世話になって…。
僕は、そうですね、お二人にはデビュー当時からお世話になってますね。
あれですか、福岡から上京して、2人に頑張ってほしいという…。
やっぱそうですね、はい。
福岡から芸人いっぱい出てきてますけど、僕ら以外で博多弁で漫才してるの、この2人だけなんです。
ほかはみんな結構、意外と標準語でやりようからですね。
でも、華大さん、ほんと僕らが東京へ行くっていうときに、最後の単独ライブがあったんです、福岡で。
ほんなら、ぜひ前説をやらせてくれって言って。
幕前でお客さんをまず温めてくれて、僕らを出してくれるっていう。
ただ、もう華大さんがウケ過ぎて、出にくかったです。
ばっこんばっこんウケてた。
んなことないよ。
めちゃめちゃウケますやん!絶対そんなことない。
風呂場、外壁に続いて、家の中も大先輩に手伝ってもらってきれいになりました。
次の日、現場に1人残った匠の元へまた1台のトラックが。
なんと、その荷台に積んでいたのは、ショベルカー。
これは、土木業を営む貢さんの自前の重機。
匠が無理を言ってまでやりたかったのは…もう頼もしいですね。
ということで、バッドボーイズの2人の仲間重機で大きな切り株もあっという間に掘り起こし…ほんの1時間半ほどで整地を終えました。
砂利も貢さんが安く仕入れてくれたもの。
それを、雑草対策のために敷き詰めた防草シートの上に撒き…重機で平にならします。
かつて、地面が見えないほど雑草が生い茂りまるでジャングルのようだった場所に…何やら真ん中に細長いデッキが伸びた庭が完成。
そこに、東京での仕事を終えたバッドボーイズの2人が戻って来ました。
うわっ!お〜!何これ!?すげえ!?あれ?庭ができてますやん!はい。
安本さんとこへ持ってきてもらった。
三浦さんがちゃんとこうやって。
え〜、またカットして。
すごい!カットし過ぎよ。
海の桟橋みたいなイメージでね。
はあ〜!どんなイメージ持ってるんですか、ちょっと。
それでね、これもね…。
えっ?あらら。
何、この窓。
アルミサッシですよ。
豊田さんが、ちょうど余ったやつがあるから。
そんな偶然、あります?以前は小さな「上げ下げ窓」が取りつけられていた寝室の西側の壁。
それを解体したのは、風呂場も解体してくれたヒサシさん。
ここでも自慢の怪力を発揮して、たった1人で、庭に面した壁に、大きな開口を開けてくれました。
そこにはめるアルミサッシを持って来てくれたのは後輩の豊田さん。
他の現場で使われずに余ったサッシを運んで無料で取りつけてくれたのです。
掃き出しの窓から真っすぐに伸びるウッドデッキも仲間たちでつくったもの。
足場屋を営む安本さんが持って来てくれた中古の足場板を、大工の三浦さんが切りそろえて土台に固定しました。
バーベキューコーナーも、これ!バーベキューコーナー!?すごい!何でもできるんですよ。
ちょっと待ってください。
材料とか…。
レンガはね、100円、200円なんですよ。
でも、これ、砂利とかもさあ。
大丈夫。
そんなに大したもんじゃないよ。
お父さん、1人で住んでられて、たまになんか近所の方も来てもらいやすいように、表でこうやってね、一杯飲めるような、みんな集まってもらえるような庭つくって…。
みんなべろべろになりますね。
やばい、やばい。
ただでさえ飲み過ぎなのに。
これで今ここの庭っていうのは…。
そうですね、それで、ちょっとね、もう一つあるんですよ。
庭に要らんボートが転がってたんで、これを、せっかくなんでですね、ちょっと庭に置こうかなと、もう一回。
庭に。
いいっすよ、いいっすよ、あんなきれいな庭に。
いやいや、大丈夫、大丈夫。
実はこのボート、お父さんの友人が要らなくなったと置いていったもの。
もうかれこれ10年近く、うっそうとした雑草の茂みに埋もれ、忘れ去られていました。
それを、庭の草刈りをしていたときに発見。
せ〜の。
よいしょ。
うわ〜。
なんか、しっかりしてる。
処分するのも大変なんで、ちょっと庭でもう一回…。
蓋はもう外してますんでね。
ちょっと蓋をこっち側に。
この下だけちょっと持っていってもらっていいですか。
ボートを運んだのは、桟橋をイメージしてつくった細長いウッドデッキの脇。
この中にぶち込むんですか?そうですね、全部敷き詰めてください。
ボートが揺れないように舟底に玉砂利を敷き詰めると…大工の三浦さんが、ウッドデッキをつくって余った足場板に縁をつけたものを、ボートの上に。
匠が、薮の中に打ち捨てられていたボートを利用してつくったのは、庭で座ってくつろげるデッキテーブルでした。
あ〜、いいっすね。
いいやん。
なんか、胸襟開いて話できそうですね。
ここで肉焼いて。
ヘーイ!はい、肉!はい〜!これ、ちょっとクーラーボックスに使えるんじゃないですか。
ああ、いいじゃない!これ、友達ふえますね。
お二人、久しぶりに会って、どうでした?楽しかったですね。
みんなでいろんなところを、ここまで完成できるっていうのはやっぱうれしかったですね。
清人のことで集まれたけんね。
そうですね。
こんなことがないと、集まることなんてないですからね。
いや、ほんと、いったらもう、僕の勝手なね、親孝行というだけなのに、みんな仕事、合間来てやってもらって、こんなでかいことになってしまって、ほんとみんなの気持ちの、ほんとありがたいしかないですね。
お父さん喜びますかね。
絶対喜ぶでしょう!これで喜ばなかったら、ひと悶着ありますよ。
60年前、米軍基地に駐留する兵士と家族のために建てられたアメリカンハウス。
その年季の入った外観が…。
清人さんが高校時代一緒にヤンチャした元暴走族の仲間たちのおかげで屋根から外壁、塀、建具まで全て若々しくよみがえりました。
ブロックとレンガをデコボコに置いただけでつまずきそうだった玄関ポーチは…。
バッドボーイズの2人と庭づくりで重機まで用意してくれた貢さんが、これまでの古いレンガに1個100円のレンガを加えてすき間なく平らに敷き直しました。
頑丈な骨組みを組んで、玄関脇にかけた庇。
これは、今までずっと雨ざらしになっていたお父さんが通勤用に使う自転車の置き場を確保するため。
アメリカンハウスならではの扉が内開きの玄関。
靴は外で脱いでいましたが…。
家の中で靴が脱げるよう、床板を一部取って玄関ポーチと同じレンガ敷に。
日本の生活に合わせ、扉を外開きにしてつけ直しました。
もともとは、米軍の兵士が土足で生活していた家。
お父さんが板の間にあぐらをかいて過ごしていたリビングは…。
黄ばんだ壁を白く塗り直し、床板は表面を削って塗装。
しみだらけだった天井は、ベニヤを張って真っ白に塗りました。
木枠が腐って、ちゃんと閉まらず、冬は、大きなすき間から雪が吹き込んでいた窓。
それを、大工の三浦さんが補修してくれました。
これでもう冬の冷たいすきま風に凍える心配はありません。
さらに、建てつけがよくなった窓の内側に透明なポリカーボネート板をつけて二重窓に。
空気の層による断熱効果が生まれ、冬でも安心して孫を呼べます。
壁の背もたれに背中を預けて楽に座れる座椅子は、匠特製。
リフォーム中、3人が訪ねた大川市は、家具とともに、い草の生産地としても有名。
畳表やゴザなど、い草製品の製造が盛んです。
匠のお目当ては、売り物にならない不良品。
ここ!?わからん、わからん!こげなんと。
1年もたちゃ、こげんなる。
そんな中から、3人が好きな柄を選んで安く分けてもらいました。
現場に戻ると、断熱材を小さく切りその周りに、軽い桐の板を。
上にい草のマットをかぶせれば、座椅子の完成。
60センチ角で厚さ15センチ。
4つ並べて置けば、お昼寝するのにもピッタリのサイズ。
年を取ると、あぐらをかくよりこのほうが楽。
壁の背もたれは簡単に取り外すことができ…。
それを床に広げると、いろんな柄がつながった大きなゴザに。
工場で安く分けてもらった傷物のゴザをパッチワーク状につないで1枚に仕立てた世界に1つだけの敷物ができました。
清人さんの奥さんが1度しか使ったことのないいかにも男のひとり暮らしを思わせる雑然とした台所は…。
使えるものは全て残し、きれいに掃除して整理するだけで、こんなにも見違えるようになりました。
実は、このキッチンも、以前あったもの。
汚れのひどいコンロ台やシンクを清人さんが磨き上げ…。
相方の佐田さんが収納の扉を手づくり。
落ちついた色合いに塗装して、シンクと組み合わせれば、バッドボーイズ2人の合作が完成。
こうするだけで、長年使い古されたキッチンが、まるで新品のような輝きに。
キッチンの上につけたつり棚も、佐田さんの手づくり。
相方のため、得意のDIYの腕を惜しみなく発揮しました。
お父さんが、お嫁さんや孫に気を使い家に呼べなかった最大の原因だった風呂場。
脱衣所もなく、扉を開けるとリビングから丸見えでしたが、その扉はふさいで壁に。
風呂場の隣の、特に使い道もなく物置になっていた部屋は、風呂場側の壁を抜き…。
タオルや下着などをたくさんしまえる収納をつくりつけて使いやすい脱衣所に。
風呂場の入り口は、リビングに面してあった元の扉を色を塗り直して再利用しました。
天井から雨水が滴り、足元のタイルが粉々に砕けて危険だった、目を覆うばかりの風呂場は…。
床や手づくりの浴槽が、格安で仕入れた有田焼のタイルで覆われ、念願の孫と一緒に入れるお風呂へと大変身。
小屋裏の壁につけたLED照明が、天井の白い波板を通して浴室全体を明るく満遍なく照らします。
シャワーのお湯でトイレや洗面台の足元が濡れないよう、間仕切りも用意。
清人さんがきれいに磨いたトイレの上、壁の高い位置につけた窓ガラスに映るのは、清人さんが、子どものころ、お父さんと見た海辺の夕陽を思い浮かべて描いた絵。
風呂場の明かりで夕陽が鮮やかに燃えていたら使用中の合図。
日当たりのいいお父さんの寝室。
庭に面した小さな窓を広げて大きな掃き出し窓に交換。
そこから直接庭へ出られるようになりました。
古い足場板を組んでつくったデッキの桟橋には、廃品となったボートを再利用したデッキテーブルを係留。
夏には、水を張ってプールにも変身するボート。
孫たちの喜ぶ遊び場ができました。
家の中も外も丸々変身を遂げた清人さんの実家。
地元の仲間たちのおかげで格安で仕上げることができました。
果たして、お父さんは喜んでくれるでしょうか?オーイ。
ははは、チャリで来たよ。
ありがとう。
長かったろ?ごぶさたしてます。
どうしたんですか。
どうした?どうした?まだ何も見てないやん。
いや、君の努力や。
お父さん、まだ見てないですよ。
何も見てないやん。
いやいや、わかる。
見らんでもわかる。
いや、見てよ。
見らんでもわかることないやろ。
してくれたんやけん。
わかる、わかる。
むちゃくちゃわかる。
とりあえず見てね、家を。
お父さん、楽しみですか。
楽しみです。
怖いというのもありますけどね。
どれだけ変わってるのか。
これだけ2人が…。
こちらです。
見て…。
うわあ、すげえ。
お父さん、どうですか。
すごいなあ。
してもらったんだ。
どうですか、これ?もとはなんやったんかな思うわ。
ここね、これ。
いろいろ、みんながやってたっていう話は聞いてたんですか?そうですね。
それだけで、見る前からちょっと…。
だめですね。
年とって、涙もろいですね。
昔バーベキューしとったからね、またバーベキューできたらいいなと思って。
ありがとう。
してもらったね。
これがね、ほら。
舟、何?お父さん、これ覚えてます?いや、舟はわかっとるんですけど、そこに座ってくれって?そうそうそう、座ってくれたら、肉焼けたら、こう持ってきてさ、ここに置いて。
バーベキューのためにみんなが座れるっていう。
どうですか、こういう場所ができたのは?全然、考えられないですもんね。
それだけじゃないのよ。
バーベキューだけじゃないのよ。
孫たちがまた来たくなるようにさ、これとるやん。
そしたら、水ためて、子供たちがプールとして遊べるわけよ。
いや、終わりにしようよ。
終わりにしてよ、もう。
むちゃくちゃ涙が出るけん。
だめや、俺。
あんなおいちゃん、初めて見たよ。
むちゃくちゃだめやろ。
見せてもらおうかな。
どうぞ、どうぞ。
内開きになって。
おおー、すごいなー。
お父さん、お父さん!靴ここで脱がなくていいの。
どこに脱ぐん?何か気づかない?このレンガ見て。
レンガ?ここだ。
ここで脱ぐんだ。
玄関ポーチつくったの、ここ。
ここで脱がなくていいのよ。
もうずっと玄関なかったやろ?外に置きっ放しやったから。
完全に、お客さん来てもここに入れるんだ。
これ、何ですか?ベッド?ちょっとお父さん、座ってみてください。
これベッド?うわ、うわ。
ちょっと昼寝とかもできる。
いいねえ!結局、畳やもんね。
そうそうそう。
1人のときはこうしておいていいけどさ、もしお客さんとか来たら、これを…。
広げるわけ?そうそう、広げて。
これも、全部いらないやつをつぎはぎでつなげて。
使いものにならないやつ。
すごいね。
ちょっと海の家っぽいくらい、何か…。
すごいね、座敷みたいな感じで。
落ちつく?落ちつく。
ばってん、床もすごいですよね、磨いてくれたっていう。
台所も変わりました、ここ。
変わりましたね。
佐田さんが、これ張って、全部つくったんですよ。
本当?すごいな。
お父さん、ここに前、お風呂の入り口って…。
あ!風呂がない!ようやく?今気づいた?入り口がない!どうしたん?あ、ここに風呂つくったん?ここ何の部屋やった?物置場。
ここが物置場よ。
物置としてしか使ってなかったけども、棚とかつくって、一応収納部屋として洋服とかも、ここにかけてもらって構わないし。
佐田さん、器用でしょう?これ。
器用ですね。
全然思わなかったね。
芸人やめても、大丈夫。
いける、いける。
芸人続けるわ。
あとね、脱衣所が前なかったから、奥さん来たとき、リビングからだったから、ちょっと恥ずかしいかなというのもあって。
ここに脱衣所があるなら、全然構わんけどね。
構わんよね。
ここを開けたら、何があるんでしょうか。
うわ、すげー!風呂大きいやん。
浴槽、正規品やったら高くなるから、つくったのよ。
自分で?セメントで。
セメントでつくったの?これ、タイルも2人で張ったんですよ。
ああほんと?すっげーな。
有田焼よ。
どうですか?いいやない。
お父さん、誰と入りたいですか。
孫ですよね。
こうやって、孫と一緒に入れるために皆さんがしてくれたんやけんね。
そらそうでしょう。
こんにちは。
お待たせしました。
お友達に、清人さんの親孝行したいという気持ちがみんなにすごい伝わってたんやなと思いますね。
みんな助けてくれてね。
こういう機会が、清人さんも持つのに僕も協力できたということは、非常にうれしいなと思います。
匠しかり、スタッフの方、職人さんもいて、佐田も。
同級生も集まって、みんなに感謝なんですけど、去年亡くなったおばあちゃん。
お母さん代わりのおばあちゃんも、本当はこういう家見せたかったんですけど、もう無理なんで、その分親父に、全部受けとめてもらえたらなと思って、本当に、皆さんに感謝です。
ありがとうございます。
本当に感謝で、ありがとう、ありがとうっていう、もう、これだけです。
佐田さん、どうですか。
今回、お父さんがこれだけ喜んでっていう姿を見て。
うらやましいですね。
先に親孝行やられたというか。
俺もやりたいのに、親孝行。
僕はもう親父いないので、親父にはできないから、お母さんとかにやってあげたいなと思いますね。
そのみんながしてくれた気持ちというのを忘れたらだめですよね。
そこを忘れたら、きれいにしてもらった意味がない。
意味がないです。
そして、お父さんが待ち望んでいた日がやって来ました。
めいちゃん、こんにちは。
うわっ、全然違う。
もう全然違う。
みんなのおかげで…。
こんにちは、初めまして。
こんにちは。
こんにちは。
このレンガも、全部みんなで詰めたんや。
すごい。
ここまで、靴が脱げるけん。
ああ、ちゃんと玄関がある。
うわあ、すごい!全然違う!広い!台所きれいになったよ。
うわっ、ぴっかぴか!すごい!これやったら。
うん、全然。
これ開けてみてください。
前のは、開けられなかったでしょう?いや、怖くて開けれなかった。
今は、もう…。
すごい。
こんなにきれいな。
風呂場とトイレ、ここに入り口があったんよ。
入り口なくなった。
そっか、ここから入りよったですもんね。
ここ脱衣所。
すごい!すごい!温泉みたい!お風呂は今まで入ったことは?ないです、ないです。
見たことはあるんですけど、タイルとかがすごかったんで。
それはご存じなんですね。
はい。
どうですか?おおっ、すごい!結構広いやろ?広い!この洗面とかも、全部清人さんが磨いて。
磨いたら、こんなにきれいになったんですか。
こんなにきれいになったの。
変わるもんやね。
新品じゃないんですか。
悠侑人君、広い?2人ゆっくり入れる。
余裕で入りますね。
めいちゃんも一緒に入れるよ。
悠侑人君、おうちのお風呂とどっちがいい?こっちか。
安心してお風呂に入れる。
リゾートな感じが。
すごい。
行ける?おお。
やるね〜。
これだけ遊ぶっちゃけんね、変われば。
いつでも来れるよ。
いつ来てもきれいなままで、このままの状態で。
お父さん、逆にプレッシャーじゃないですか。
そうそう。
プレッシャー。
我が家でかわいい孫たちと一緒に過ごす幸せ。
こんな親孝行を、あの不良息子がしてくれる日が来るなんて。
今度はバーベキューをして…。
来年の夏はプールで遊んで…。
花火もして…。
おじいちゃんの楽しみは、どんどん膨らみます。
なんか、妙に感動しちゃいましたね、これ。
リフォームの域を越えてますよね。
親子愛と友情と。
心がつながってるというか。
自分は親に親孝行したことないので、あんなに喜んでくれるものなんだなっていう。
そういう表情を見ると。
大事だなって。
あと、仲間も大事だなっていうのを、改めて感じましたね。
お父さんも嬉しいけど、こういう親孝行すると、すげえ、こいついいやつじゃないかってみんな思うよね。
あと、友達も格好いいね。
仕事終わりに重機持って来てくれて、1時間くらいでできちゃいますよ、なんて。
仲間はお金には代えられない価値がありますね。
予算が58万ぐらいで、匠すごいね。
匠も、どっかから気持ちよくなっちゃったんでしょうね。
全部解決しちゃいましたよね。
結局全部いきましたね。
本当ですね。
2015/09/13(日) 18:57〜20:54
ABCテレビ1
大改造!!劇的ビフォーアフター 2時間SP[字]

劇的なリフォームで家族の問題を解決します!狭い・暗いなど不便な家を匠がリフォームで大改造!!日本中の家族を幸せにする笑いあり、感動ありの家族応援バラエティ

詳細情報
◇番組内容
劇的なリフォームで家族の問題を解決します!狭い・暗いなど不便な家を匠がリフォームで大改造!!日本中の家族を幸せにする笑いあり、感動ありの家族応援バラエティ
◇出演者
所ジョージ、江口ともみ
◇おしらせ
番組ではリフォーム依頼を大募集!家の大・小、予算は問いません。
詳しくは番組HPまで!「劇的ビフォーアフター」で検索!!
☆番組HP
 http://www.asahi.co.jp/beforeafter/
◇監督・演出
高橋章良
◇音楽
松谷卓
◇制作
ABC

ジャンル :
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
バラエティ – その他
福祉 – 文字(字幕)

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz

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