(シーラ)ダ・シルバのことは?
(ヒルガース)忘れた方がいいでしょう。
これ以上危険を冒すことは許しません。
(マヌエラ)諦めていなかったのね。
やってみるわ。
ウフッ。
正直に白状します。
この前聞いたマカオのシルクのことが頭から離れないの。
(ダ・シルバ)できるなら…君の瞳に溺れてみたい。
ポルトガルに私を訪ねてきてくれないか?生地も見られるし商談もまとまるかもしれない。
(ジョアン)おはようございます。
アゴリウク様で?ええそうです。
ジョアンと申します。
ダ・シルバ様の運転手です。
(ワイス)やあ。
ワイスさん。
ポルトガルはもう長いの?
(ベアトリース)何年か前に来たんです。
両親が亡くなったあとで。
(拍手)
(マーカス)ダ・シルバ!ローガン!エヘッ。
アッアハッ。
どこに隠れてた?長い間会ってないな。
ここで何やってる?ハァ…それは言えない。
私に近づかないで。
お願いだから。
あのシーラはどこへ行った?
(車の走る音)
(ジョアン)ここはこのリスボンでも有数の美しい通りなんですよ。
(シーラ・キローガ)でしょうね。
(ジョアン)ぶしつけなことを聞いてすみませんがなぜここに来たかったんです?それは…私の大切なお客様が以前ここに住んでいたの。
その方がとても美しい通りだって。
本当にそうよね。
(タイプライターのキーを打つ音)
(足音)こんにちはベアトリース。
ダ・シルバさんはいらっしゃる?
(ベアトリース)今日は一日出かけていてここには来ません。
あいにくですが。
やだ。
知らなかった。
ツイてないわね。
ねえちょっと座らせてもらってもいい?朝からずっとお店を回ってもうクタクタ。
少し休ませて。
タバコはいかが?結構です。
そう。
いろんなものを買ったわ。
ハァ…。
ポルトガルの人が羨ましい。
スペインは全てが退屈で…。
当然よね。
誰が支配者か考えたら。
(ライターの着火音)ウン。
期待なんかしても無駄。
女は家事をして子供を産んでればいいと思ってるんだから。
おまけに内戦の敗北者を情け容赦なく粛清してる。
あなたには分からないでしょ?別の世界の人だから。
それは違うわ。
今はお金持ちとつきあってるけど寒さに凍える人たちを知ってる。
お皿をなめるように食べて朝暗いうちから立ちっぱなしで働く人たちを。
タバコはいかが?ハァ…。
ハァ…。
(ライターの着火音)ポルトガルの状況はどう?よくないわ。
多分サラザール首相の新しい体制はスペインほど抑圧的じゃない。
でも自由がないことは確かね。
私の両親は共和派でスペインから逃げようとしたけど失敗したの。
お気の毒に…。
それでよかったのかもしれない。
ポルトガルに来てもきっと失望した。
フーッ。
ええ。
ただ…ポルトガルは戦争には介入しないでしょ。
フン…。
政治的には商売は別。
この時とばかりにドイツのナチと契約を交わして商売を広げてるポルトガルの実業家もいるみたいね。
あなた誰?単なる仕立屋。
あなたのように働く女性よ。
そしてこんな世の中に不満を感じてる。
ダ・シルバはドイツ人と何をしてるの?この前私が来たときワイスって人が訪ねてきたでしょ?話して。
何も知らない。
ホントに。
そう。
そりゃそうよね。
ええ分かる。
秘書として彼をかばうのは当然だわ。
それにあなたたちが仕事だけの関係じゃないことは占い師でなくても分かる。
そんなこともあったけどもう終わった。
フーッ。
私がいけなかったのよ。
それはいいの。
プライベートに立ち入る気はない。
ただ助けてほしいのよ。
ダ・シルバとドイツ人のことで知ってることを話して。
(足音)
(エリーザ)ベアトリース。
私サン・ジュリアン通りのカフェには2度と行かない。
ああ!アゴリウクさんすみません。
もう帰るところです。
アァ…。
(足音)
(ベアトリース)アゴリウクさん。
タバコをお忘れです。
あなたに聞いたことは誰にも言わない。
考えてみて。
じゃあまた。
さよなら。
(エリーザ)さよなら。
(車の走る音)
(街の喧噪)
(車の走る音)
(口笛)商談はいかがでしたか?
(マヌエル・ダ・シルバ)ああ!とてもうまくいったよ。
私に電話はあったかね?ワイス様からとマーカス・ローガンさんからまたかかってきました。
フン。
イギリスの新聞記者の。
ではワイスさんにかけて私の部屋につないでくれ。
ローガンさんはどうしますか?伝言を2件預かっていますが。
その伝言はゴミ箱行きだ。
ハハッ。
それからコーヒーを頼む。
オリベイラ君。
ハァ…。
もうひとつだけ頼んでいいかな。
笑ってくれ。
さあ。
手伝おう。
もっと。
もっと。
そう。
とってもきれいだ。
(口笛)
(ドアの開閉音)
(路面電車の走る音)
(車の走る音)
(足音)
(ダイヤルを回す音)フロント?ええ。
アァ…私の運転手にあしたの午前中は部屋で休むと伝えて。
ええ。
午後まで車は必要ないと。
そうよ。
ええありがとう。
(受話器を置く音)
(足音)すみません。
サン・ドミンゴス教会まで行ってもらえます?・
(ジョアン)アゴリウク様!どうして…。
ジョアン。
フロントで午後まで車は要らないと言われなかった?言われましたがいつでもご用命に応じるのが役目ですので。
ハァ…。
悪いが私がお連れするから。
(車のドアを閉める音)ウン。
どうしてサン・ドミンゴス教会へ行かれるんですか?その…本当はゆっくりしようと思ってたの。
でもさっき…ついさっき今日が父の命日だったことを思い出して。
フン…。
で…そう。
ロウソクをともしに行こうと…。
そうでしたか。
ええジョアン。
さぞおつらいでしょう。
では車へどうぞ。
今すぐ教会へお連れします。
さあ。
(鐘の音)
(足音)ジョアンと来たの。
彼は私から目を離さないから。
ジョアンはいい人よ。
ただ主人に忠実なの。
ハァ…ええ。
彼は仕事をしてるだけ。
それはよく分かってる。
でも怖いくらいしつこくて。
(鐘の音)
(神父の声)決心してくれてありがとう。
私たちが今日会ったことは誰にも言わない。
ハァ…イギリスのために働いてるんでしょ?・
(神父の声)ハァ…。
ダ・シルバがドイツ人と取り引きしてることは知ってる。
でも事務所に顔を出すのはワイス1人。
ほかにも居るはずだけど誰かは分からない。
それから最近ベイラっていう地方の実業家たちとたびたび会ってる。
内陸部の人たちよ。
(着席する音)フン…。
・
(神父の声)3日後にダ・シルバの別荘で夕食会が開かれる。
出席するのはドイツ人とベイラ地方のポルトガル人実業家たち。
その席ですごく重要な契約が結ばれるの。
何の契約?売買の契約だけど商品が何なのかは分からない。
確かなのは莫大なお金が動くということ。
・
(神父の声)ハァ…。
ハァ…出席者は皆夫人同伴よ。
ダ・シルバは奥さんたちにとても気を遣ってる。
私に花とチョコレートを手配させたくらいだから。
彼女たちをもてなすために。
(鐘の音)ハァ…とても貴重な情報だわ。
どうもありがとう。
さあもう行って。
お願い。
くれぐれも気をつけて。
・
(神父の声)
(神父の声)どうです?
(ナチの将校)無理だろう。
(2人の笑い声)なるほど。
フフフッ。
アリーシュ。
お悔やみを申し上げるよ。
どうもありがとう。
父はクリスチャンじゃないけど命日に教会へ行くと何だか気持ちが落ち着くの。
分かるよ。
今日は1杯やる気分じゃないかな。
いいえ。
むしろ何か飲みたい。
少しは気が晴れそう。
ウン。
ええ。
それに午後はいろいろ忙しかったから。
今日も店を回った?ええ。
工房のために山ほど仕入れた。
フフッ。
糸でしょ。
装飾品に…思い出せないくらい。
ありがとう。
君のお客が大喜びするだろうね。
だといいけど。
アァ…。
特にドイツのお客様。
ドイツ人がいちばん厳しいから。
でも私彼女たちを喜ばせるのは得意なの。
あっ!帰ったらエルザ・ブルックマンと会う約束が…。
彼女ヒトラーとすごく親しいのよ。
ペトリーノ女男爵はご主人が大使館の偉い方なの。
彼女は私の親友よ。
ドイツの友人なら私にも。
でしょうね。
今度彼らと夕食会を開くんだ。
ポルトガルとドイツの友人たちの集まりだよ。
よかったら君も来ないか?
(ライターの着火音)ぜひ伺うわ。
(ワイス)おはよう。
ダ・シルバさんと約束があるんだが。
(エリーザ)おはようございます。
奥の部屋へどうぞ。
(ベアトリース)おはようございます。
(ワイス)おはよう。
ワイスさん。
(エリーザ)ベアトリースベアトリース。
ベアトリース!
(ドアを閉める音)何でしょう?今からちょっと休憩してきてもかまわない?どうぞゆっくりしてきて下さい。
1人で大丈夫ですから。
(エリーザ)ありがとう。
(ダ・シルバ)既にイギリス人とは一切取り引きをしていません。
上官たちもそれには感謝してる。
だが…イギリス人と取り引きしないだけでは十分じゃない。
失礼します。
コーヒーをお持ちしました。
召し上がりますか?ワイス様。
いや結構。
ありがとう。
置いておきますのでよろしければどうぞ。
(ワイス)僅かな危険も冒す訳にはいかない。
それほど重要な取り引きなんだ。
(ダ・シルバ)どうしろとおっしゃるんですか?
(ワイス)分かってるだろう。
君の周りにイギリス人がいると取り引きに支障をきたす。
オリベイラ君いつまでやってるんだ!すみません。
出ていけ!マイクロフィルムを持ってきた。
ここに全ての情報が入ってる。
名前地図数量。
何もかもだ。
そしてこれが通し番号。
記憶してくれ。
それで「お友達」のイギリス人たちはどうする?この手のことに慣れた信頼できる部下がいます。
腕は確かです。
イギリス人はその部下たちに始末させます。
ハハッ…。
(足音)
(足音)・
(ダ・シルバ)では話は以上ですね。
これがそのイギリス人たちのリストだ。
ハァ…。
お気をつけて。
フーン…フフッ。
オリベイラ君。
さっきは声を荒げてすまなかった。
いえいいんです。
重要な契約を結ぶ前でちょっとピリピリしてるんだ。
君の応対はよかったよ。
できるだけ感じよくしようとしただけです。
この前言われたように笑顔で。
いい子だ。
(ジョアン)すみません。
もう少しで終わりますので。
毎日車を磨かないと女房に小言を言われるんです。
「私の仕事は家をピカピカにすること。
あんたは車でしょう」ってね。
ヘヘッ。
奥様の名前を聞いてなかったわね。
ファティマと言います。
お子さんは?5人います。
孫も1人。
まあ。
かわいくてしかたないでしょうね。
ご覧になりますか?ええ。
ハァ…。
ああかわいらしい。
女房と同じファティマという名です。
よく似てる。
もしご迷惑でなければもう一つお見せしてもよろしいですか?もちろん。
孫に贈るファティマの聖母です。
今週初めて聖体を拝領するので。
それはおめでとう。
本当は金がよかったんですがね。
新しいドレスに儀式のあとの食事…。
私の稼ぎじゃそれが精いっぱいだ。
お孫さん喜ぶわよ。
あなたはすてきな家族がいて幸せね。
どうもありがとうございます。
(車のドアを閉める音)
(足音)ああ!アゴリウクさん。
ダ・シルバを呼んできます。
アァ…ありがとう。
・
(エリーザ)ダ・シルバさん。
アゴリウクさんがいらっしゃいました。
(ドアを開ける音)
(ダ・シルバ)アリーシュ。
アァ…。
待ってたよ。
どうぞ。
先に水を頂いてもいい?今持ってきてくれる。
さあどうぞ。
(足音)それで正しいかしら?ああ。
完璧だ。
ウフッ。
実は君に知らせがあるんだ。
なに?マカオから新しい生地を載せた船がけさ到着した。
ああ…ウフッ。
カタログにする時間は無かったしよければ倉庫へ行って直接見てもらおうかと。
ぜひ見せて。
気に入った生地があればその場で注文してくれればいい。
明日の午後行くと伝えておくから。
ひょっとして一番に見られるの?そのとおり。
どうもありがとう。
いいえ。
ごめんなさい。
ちょっと化粧室へ。
(足音)
(ドアの開閉音)ウン。
(足音)ここじゃ話せないわ。
あしたの午後教会で会えない?それは無理。
あしたの午後は倉庫へ行かないと。
それなら倉庫で会いましょう。
先に行って待ってる。
・
(足音)お願い。
何の話か教えて。
ハァ…。
ワイスがけさこの事務所へ来てダ・シルバにマイクロフィルムを渡した。
これから結ぼうとしてる取り引きの情報が入ってるみたい。
ベアトリース。
そのマイクロフィルムを手に入れなきゃ。
ハァ…。
それから…リストも渡してた。
何のリスト?
(ドアを開ける音)ウン。
アッ…すぐ終わる。
失礼。
ウン。
(ミュージシャンの歌)
(汽笛)
(足音)
(足音)ハァ…。
(ノック)お邪魔して申し訳ありませんがこの契約書に署名をいただけますか?もう出るところなんだ。
あしたじゃ駄目なのか?それが駄目なんです。
ハァ…。
どこに署名を?ここです。
ここにも。
(せきばらい)こちらにもです。
エリーザ君は帰ったのか?はい。
私たちだけです。
ほかには誰もいません。
終わった。
(キスの音)ウン…。
ウウッ…。
ウン…。
オリベイラ君。
こんなことをしてはいけない。
君も分かってるだろう…アァ…。
ああ!アッもう何やってるのかしら?急いで片づけますから。
手伝おう。
いいんです。
本当に。
ハァ…。
大丈夫ですから。
行ってください。
じゃあお先に。
(足音)
(鍵を開ける音)
(引き出しを開ける音)
(引き出しを戻す音)ハァ…ハァ…ハァ…。
(足音)フーン…。
(ダ・シルバ)ああ!あった。
カバンを忘れてね。
大丈夫?はい。
平気です。
ベアトリース。
よく聞いてくれ。
いいか。
私たちのことだが2人で会うのはよそうと決めたはずだ。
つい最近のことだと言うかもしれないけど何とか乗り越えてそれぞれの人生を歩んでいかなければ…。
そうだろう?おっしゃるとおりです。
私がどうかしてました。
(はなをすする音)いい子だ。
分かってくれ。
君は本当にすばらしい女性だ。
だが…私は君の上司。
こんなことはあってはならないんだよ。
分かるね?ええ分かってます。
今日のことはきれいに忘れて2度とないようにしよう。
いいね?ええ。
さあ。
これでいい。
落ち着いた?はい。
急なお願いなんですがあした午後お休みを頂いてもよろしいですか?医者に行きたいんです。
もちろんかまわないよ。
休むといい。
ハァ…。
フン。
じゃ行こうか。
はい。
(車のドアを開ける音)車でお待ちしております。
ありがとう。
(イスマエル・キロス)ようこそアゴリウクさん。
倉庫を管理してるイスマエル・キロスと申します。
よろしく。
ではこちらへ。
ダ・シルバから新しい生地をお見せするよう言われております。
(鍵を開けようとする音)あれ…?どうかしました?いえ。
ただ閉める時はいつも鍵を2回回してるはずなんですが…。
私がぼんやりしてたんでしょう。
きっとそうです。
ウフン?どうぞ。
(ドアを閉める音)
(足音)こちらがそうです。
マカオから届いたばかりのシルクです。
ありがとう。
どうぞお構いなく。
見終わったら知らせます。
ああすみません。
では向こうでお待ちします。
ありがとう。
(足音)・
(ドアを閉める音)
(足音)ハァ…。
あんまり時間はない。
ゆうべマイクロフィルムを手に入れようとしたの。
でも駄目だったわ。
ダ・シルバはカバンに入れてた。
多分別荘に持ち帰ったのよ。
大丈夫。
私も夕食会に招待されたから。
その時に奪うわ。
きっと彼の書斎にあるはず。
3階の右手。
最初のドアが書斎よ。
覚えた?ええ。
昨日言いかけたリストっていうのは?しばらく前からダ・シルバは親しくしてたイギリス人たちを急に避けるようになった。
電話にも一切出ず面会も断るようになったの。
そして昨日彼はワイスに指示された。
イギリス人たちを始末しろと。
始末するってどういうこと?多分殺すことよ。
ありがとう。
名前は分かる?リストを書き写したわ。
ありがとう。
・
(ドアを閉める音)やあ。
(キロス)これはダ・シルバさん。
ハァ…ハァ…。
どうして彼が?分からない。
ハァ…ハァ…。
ハァ…ハッ…。
会議の合間にアゴリウクさんの様子を見に来た。
マカオのシルクをご覧になってます。
ありがとう。
ハァ…。
アリーシュ。
ハッ!アハッ。
驚いた!どうしたの?君に会いに来た。
ねえ来て。
見せたい生地があるの。
ハァ…このシルクよ。
ハァ…こんなに美しいもの見たことある?本当だ。
すばらしい。
ほら。
よく触ってみて。
これもよ。
・すごくいい柄でしょう?配色もきれい。
紗の生地もすてきなの。
この花柄なんて大好き。
・ランジェリーにピッタリ。
それからこれもいいの。
・この深い赤が何とも言えない。
・紫もいいのよね。
これも大好き。
私もだ。
ウフッ…。
ウッ。
(箱を倒す音)
(ダ・シルバ)誰だ?誰だ!?オリベイラ君。
なぜここに?
(ダ・シルバ)答えるんだ。
ハァ…ハッ…。
答えろ!ハァ…。
ハァ…あなたのあとをつけたの。
あなたのことが忘れられなくて。
何日もあとをつけてた。
この人が来てからずっと。
ハァ…。
私はもう何年もあなたのことを思い続けてきたわ。
ハァ…嫉妬でもうどうにかなりそう。
あなたがほかの女と一緒にいると思うと。
アゴリウクさんとは仕事だけの関係だ。
今じゃあなたは彼女しか見てない。
(ダ・シルバ)いいかげんバカなマネはよすんだ。
本当のことを言ってるだけです。
もういい!アゴリウクさんに失礼じゃないか。
ハァ…。
(ダ・シルバ)これ以上我慢できない。
キロス君。
悪いが彼女を事務所へ連れてってくれ。
オリベイラ君荷物をまとめて今日中に出ていくんだ!君はクビだ!
(ダ・シルバ)行け!すまなかった。
いいえ。
(ダ・シルバ)改めておわびを言わせてくれないか。
いいえ必要ないわ。
(ダ・シルバ)頼むよ。
嫌な思いをさせてしまって申し訳ない。
ベアトリースがかわいそう。
だってちょっと厳しすぎると思う。
フフン。
彼女の過ちはあなたを愛したことだけ。
客の前で恥をかかされたんだ。
許すわけにはいかない。
ハァ…。
心が傷つくと誰でもバカをするものよ。
すぐ次の仕事が見つかると思う?フフン…。
君の気が休まるなら彼女のために推薦状を書こう。
そうすれば苦労せずに職は見つかるはずだ。
それでいいかな?ありがとう。
君は人が良すぎる。
アッ…そんな…。
(ダ・シルバ)そうだ。
ベアトリースは1つだけ正しいことを言った。
なあに?私は君しか見てない。
(キスの音)よければ何か飲みに行かないか?ハァ…すごく疲れてるの。
分かった。
じゃあまたあした。
またあした。
フン…。
(フロント係)どうぞ。
ありがとう。
(ドアの開閉音)回想
(メアリー)ポルトガルにお友達がいますね。
でも会う事は賢明じゃないでしょう。
フォックスさんにはもし偶然出会ったとしても知らないふりをするよう伝えておきます。
(ポルトガル語)・
(ポルトガル語)
(足音)
(ジョアン)アゴリウク様!どちらへ?私がお送りしましょうか?いいえ大丈夫。
ちょっと散歩するだけ。
でしたらご一緒します。
こんな時間に女性が1人で歩かれてはいけません。
気をつけて行くから。
いいえ。
車にお乗りください。
もし何かあったらダ・シルバ様は私を許さないでしょう。
ちょっと食事をしたくて。
こんな夜遅くに開いているレストランなんてどこにもありません。
そうよね。
お忘れなく。
あしたは朝早くお迎えに上がりますから。
よろしいですね?ええ。
おやすみなさい。
おやすみ。
(足音)危険を冒して来たの。
(ロザリンダ)アァ…。
お願いしたいことがあって。
なに?何でも言って。
どうしてマーカスに会わなきゃいけないの?ダ・シルバはもうすぐドイツ人と重要な契約を結ぶ。
そしてそのためにマーカスを殺そうとしてるの。
そんな…。
分からないの?命が危ないのよ。
(マーカス)僕らの心は結ばれてた。
だから頼む。
一緒にポルトガルを出よう。
2人の心は…結ばれてなんかない。
(ダ・シルバ)何週間も前から準備してきたんです。
なんとしても今日ここで合意にこぎ着けましょう。
いいですね?
(リベイロ氏)条件が変わったんです。
価格を検討し直すのは当然でしょう。
ダ・シルバのほうはどう?別荘での夕食会に招かれてるの。
ダ・シルバがドイツ人から受け取ったマイクロフィルムを手に入れないと。
・
(物音)
(執事)どうかなさいましたか?Doyouwatch”NHKWORLDTV”?2015/09/14(月) 00:05〜00:55
NHK総合1・神戸
情熱のシーラ(14)「リスボンの憂い」[二][字][デ]
お針子から名スパイへ!時代に翻弄されながらもたくましく生きた女性を描く魅惑のスペインミステリー。シーラは、ダ・シルバの秘書から入手した情報に驚く。
詳細情報
番組内容
シーラは、ダ・シルバの秘書ベアトリースに会いに事務所を訪れる。巧みな話術で親近感を抱かせ、ダ・シルバとドイツ人との関係について教えてほしいと彼女に頼む。彼女はシーラに協力を約束する。ベアトリースは、ドイツ人将校がダ・シルバに秘密情報を渡すのを目撃する。その情報を手に入れることに成功したシーラは、ある人に危険が迫っていることを知り、何とか食い止めようとする。
出演者
【出演】アドリアーナ・ウガルテ…渋谷はるか,フィリペ・ドゥアルテ…堀内賢雄,ジョアン・ラガルト…辻親八,ネレア・バロス…渡辺明乃,ダリラ・カルモ…安永亜季
原作・脚本
【原作】マリーア・ドゥエニャス,【脚本】スサーナ・ロペス,アルベルト・グロンドーナ
監督・演出
【演出】イニャキ・メルセーロ
制作
〜スペイン A BOOMERANG TV PRODUCTION FOR ATRESMEDIA制作〜
ジャンル :
ドラマ – 海外ドラマ
趣味/教育 – 会話・語学
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
スペイン語
サンプリングレート : 48kHz
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