先週日本列島を襲った記録的豪雨。
関東、東北の各地で河川の氾濫が相次ぎ被害の全貌はいまだ明らかになっていません。
瀬田⇒いったいどのような被害がもたらされているのかこれから取材に向かいます。
有働⇒「あさイチ」は広い範囲に及んだ被害の実態を取材するため各地を訪ねました。
福島県の農村では。
瀬田⇒見てください、ここ。
稲が全部倒れてしまってますね。
田んぼが砂と石で埋もれてますけどいかに大変だったかが伝わってきますね。
有働⇒宮城県のスーパーでは。
そして、茨城県常総市。
堤防の決壊で流れ出た水の勢いがすさまじく多くの人が逃げ遅れたことが分かりました。
背景には自分の住んでいるところは大丈夫だろうという気の緩みがあったそうです。
しかし、一方でいち早く家から車で逃げ出し難を逃れた人もいました。
自力で避難できた人と逃げ遅れた人。
その違いは、いったいどこにあったのでしょうか。
生字幕放送でお伝えしますおはようございます。
井ノ原⇒9月14日、月曜日の「あさイチ」です。
きょうは国会中継のため8時55分までの放送です。
今回の大規模な水害ニュースや特集でお伝えしていますが「あさイチ」では命をどう守るのかそれから生活、暮らしがどんなことに直面してどういうことがこれから取り戻すのに必要なのかそういうところに視点を置いてお伝えします。
きょうは被害に遭った人たちの声を聞きながらお伝えしたいと思います。
まずは、茨城県の常総市に石井かおるアナウンサーが行っています。
石井さん。
石井⇒鬼怒川の決壊から5日目を迎えた常総市です。
きょうも朝早くから大型車両トラックなどが行き来している姿がありました。
ここに私が来ているホームセンターが鬼怒川の西側です。
決壊した直線距離にして3kmほどのところです。
川を挟んで東側赤く囲っている地域が浸水の被害などを受けたところです。
1万2000世帯が水による被害を受けました。
今週が明けて、だんだん水が引いていくとともに家に戻って、家の清掃作業などを始める方が出てきました。
そんな中このホームセンターでは先ほど8時すぎから開いていますがそうした方に向けた道具が準備されています。
赤のポリタンクこちらには水を入れて泥を流すための作業に使うということです。
そのほか家の前の泥をはく道具や土のうですね。
土を詰める物廃材などを入れるものもあります。
おはようございます。
今お買い物にいらっしゃっているんですね、どちらからですか。
近くだよ。
やはり水害の被害に遭われたんですか?そうだよ。
今から仕事だよ。
お忙しい中、申し訳ないです。
朝から頻繁に買い求めにやって来る方が見られます。
中でもいちばん皆さんが求めているのがスコップです。
泥のかき出し用です。
例えば、こちら道路や家の泥などを取り除くのに使う先が平らなものです。
そのほかにも季節外れなんですが大きな雪かき用のスコップもあります。
泥を押し出すのに使われるということです。
そして、日中、家の掃除などにあたるのは女性や高齢者の方が多いということで金属でできていても、アルミでできている比較的、軽いものも用意しています。
こちらに買い物に来ていた40代の女性にお話を聞きましたがとにかく家が残っているだけでもよかった。
少しずつでも家の掃除をしていくしかないというふうにおっしゃっていました。
きょうは常総市の災害ボランティアセンターも立ち上がることになっています。
きょうもこのあと天気は徐々に晴れてくるということで家の掃除、泥の撤去などの作業が進みそうです。
後ほど店内の様子もお伝えします。
ありがとうございます。
きょうのゲストです。
青木さやかさんとつるの剛士さんです、よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
きょうも皆さんからのファックスメールを募集します。
今回の水害について感じていること、知りたいこと不安に思っていることなど何でも結構です。
ご意見をお寄せください。
被災している方で、メールやファックスを送ることができる方は今の状況や困っていることなどについてお寄せください。
全国の皆さんと共有していきたいと思います。
泰郎さんも取材に行ってきたということですね。
近藤⇒堤防が決壊した次の日から常総市に入って取材しました。
道路が寸断されていたり家の敷地に大量の泥が積み上げられていたり本当にそれを今かき出す作業に一生懸命追われている様子を見てきました。
さらに今も浸水していて水が引かないという地域もありました。
いまだに自宅に戻ることができないという方も避難所にいらっしゃってお話を聞いてきました。
実際に常総市がどのくらい浸水しているのかというと最大でなんですけれども南北に18km、東西に4km面積にすると40平方キロメートルにわたって浸水したということです。
今回私が主に話を聞いてきたのは決壊からほど近い地区三坂町という地区と少し離れたところにある三坂新田という地区です。
話を聞いた結果避難の命運を分けたものがありました。
川の氾濫に対する意識の違いそれが大きかったということが分かりました。
被害が大きかった地区で避難したときの様子について聞きました。
鬼怒川の近くに住む神宮定市さん。
今回の水害で家から逃げ遅れてしまいました。
そのときの映像です。
自宅の2階に取り残された神宮さん一家は、自衛隊のヘリコプターで救助されました。
この日初めて自宅に戻った定市さん。
完全に水につかった1階部分からは当時の緊迫した様子が伝わってきます。
救助されたときは、妻と孫そして2歳のひ孫も一緒でした。
神宮さんの家は決壊した場所からおよそ800m。
川が近くを流れているのになぜ避難しなかったのでしょうか。
堤防が決壊した日。
前日からの雨で、朝6時の時点で市内を流れる鬼怒川の水位は5m60cm。
氾濫危険水位を超えていました。
お昼前。
孫の春香さんは、家の前の通りの様子を見に行きました。
家のすぐそばまで水が迫っていましたがそれでも、逃げようとは思わなかったと言います。
この判断が大きな分かれ目となります。
1時間後に堤防が決壊。
すさまじいスピードで水が押し寄せました。
水の勢いは外に逃げようにも逃げられないほどだったと言います。
家から出られなくなりやむをえず、家族全員で2階へ。
そして、屋根に上ります。
そこで、妻のひろ子さんと春香さんは、その場にあった色のついた洋服を振り続けました。
家に閉じ込められることおよそ4時間。
ようやく、ヘリコプターで救出されました。
ヘリコプターで救われた神宮さん一家。
一連の状況の中で避難しようという判断には至りませんでした。
神宮さんのように過去の経験から判断が甘くなったと話す人は少なくありません。
柴正博さん夫婦も同じようにヘリコプターで救助されました。
鬼怒川から3km離れたところに家があったため気の緩みが大きかったと言います。
柴さんの判断には理由がありました。
およそ30年前に起きた小貝川の氾濫です。
そのときにはほとんど被害がなかったため今回も同じ程度だろうと思い込んでしまったのです。
一方、適切な判断をして自力で避難できた人もいます。
石川幹夫さんです。
神宮さんと同じ地区に自宅がありましたが自分の車でいち早く避難しました。
この日、石川さんは仕事を午前中で切り上げ家に帰っていました。
まず、被害を心配して川の様子を見に行きます。
これがそのとき撮った写真です。
正午の時点で水位はすでに7m90cm。
朝から2m以上も上昇しかがんで触れるくらいになっていました。
尋常ではない川の様子を目の当たりにし避難の準備を始めた石川さん。
荷物を車に積み終えたそのときでした。
準備を終えていたことですぐに避難を始めることができ自力で逃げ切ることができました。
石川さんの迅速な判断。
そこには大きな理由がありました。
東日本大震災以来地域のリーダーとして防災を意識した取り組みを行ってきたことです。
この日も石川さんは、支援物資やボランティアの取りまとめを行っていました。
青木⇒逃げ遅れた方たちは地元にいるとここは高台だから大丈夫とかというのが残っているじゃないですか。
そうすると、やっぱり安心しちゃうというのがありますよね。
よそから来た人のほうがこれは大丈夫か、という感じで避難していったと。
柳澤⇒知っているはずの地元の人が何となくそこで動きがとれなかった、皮肉な感じがしますね。
それだけ特別なことだったということですよね。
まさかということですよね。
重いことばですよね。
近藤⇒取材をしている中本当にほとんどの人がまさか自分のところには、こんなことになるとはこういうふうにおっしゃっていたのがほとんどだったんです。
VTRでお話してくださった方々出てこない部分の方たちにも本当にたくさんの方からお話を伺いました。
大変な状況の中、本当にありがとうございました。
今VTRに出てきた方の自宅の場所を改めて確認していきます。
決壊した場所から150mほど離れたところにある石川さん、自力で避難することができました。
決壊した場所から800mほど離れた神宮さんは屋根で救助を求めるという形になりました。
さらに3kmほど離れた柴さんもヘリコプターで救助されたという形になりました。
柳澤⇒3kmも離れているんだよね。
近藤⇒石川さんに比べて800mや3km離れているうえにしかも、神宮さんのところはお孫さん家の前で水が出ていてくるぶしくらいまで来ているのを見たというふうにおっしゃっていましたし柴さんも周りで決壊したという情報もちゃんと聞いていたんです。
なのに2家族とも避難せずに結局、自宅に閉じ込められる形になってしまった。
決壊したのも知っていながらね。
ご近所の方と話をしてでも、うちは大丈夫だよねという感じで話をしたということです。
柳澤⇒3kmほど離れていると大丈夫と思っちゃうよね。
近藤⇒どうしてこんな形になったのか、そこには判断というのが本人たちも話をしていましたが甘かったのではないかとおっしゃっていました。
この状況をどう見るのか災害情報学がご専門の牛山さんちょっとした油断が大きな分かれ目になるんですね。
牛山⇒難しいんですけれども私もきのう現地で何かの方にお話を伺いました。
少しでも早くこれはふだんと違うぞと怖いなと思うということがすごく重要だなとどの時点でそう思えるかということが結構、分かれ目になってくるかなと思いましたね。
つるの⇒気象庁も最初、特別注意報とか警報とか出ていたから僕らもやばいなと。
携帯も鳴ったりしていましたよね東京にいても。
住んでる方はね、なかなかね。
特別警報も出ましたし決壊する前に上流であふれ始めていたという情報も流れていたわけです。
その情報をもとにこれはふだんと全然違うぞとどこでそんなふうに思えるかです。
実際に離れているからあるいは少し高いからという認識自体は間違いではないんですけれどもあの辺りは勾配が緩いのでどこかであふれたりすると洪水は広がってしまうということです。
こういうことがあると次からは気を付けようとなりますけれどもほかの地区の人たちでもまさかうちは、と思っている方もたくさんいますよね。
経験したことがないことが起きているということは判断する材料がないままですよね。
青木⇒正しい判断、いちばん最初というのはテレビなんですか。
今、スマートフォンでもいろんな情報を自動的に伝えてくれますね。
そういうものもあります。
いろんな情報を入手する手段をふだんから持っておくということも重要です。
きのう私も聞いて感じたのは個人レベルで情報をやり取りをしてあそこの人がもう逃げているらしいよというのを聞くとじゃあ、うちもまずいかなと気が付くとかそういうのもあるかもしれません。
どの段階で避難をしようと思うのかというのが大きなポイントになると思います。
例えば神宮さんのところのお孫さんは、くるぶしぐらいまで水が来ていたと、見ていました。
そのときに例えば避難を開始し始めるというのはどうなんですか。
難しいんですよね。
本当に場所によります。
水というのは非常に怖くて静かにたまっている水と流れている水とはわけが違います。
僅かな水深でも水の勢いが速ければ簡単に流されます。
20cmぐらいでも流されるんですか。
水の力を表す映像があります。
実際の常総市での映像です。
奥のほうに男性が歩いています。
道が浸水して、完全に水に覆われています。
柳澤⇒雪の中を歩いている感じだね。
近藤⇒普通に歩いているようにも見えますけれどもさらに実験の映像です。
水の流れが速い場合に深さがそれほどなくても歩きにくいということが映像で分かると思います。
手すりがあるからいいけれどもね。
柳澤⇒屋外では何もないよね。
波打ち際も歩きにくいというのと同じだよね。
傾斜があると、なおさらです。
水の勢いというのはどんどん大きくなっていくと前に進むというのはかなり困難な状況になります。
子どもなんかはすぐ流されちゃうよね。
深さがそれほどなくても水の力、流れているというのは大きいんですね。
大きいです。
結局、どのくらいの速さで流れているのか見た目では判断つかないです。
だから基本は静かにたまっている水ならばいいですけれども動いている水には極力近づかない。
柳澤⇒しかも昼間なのか夜暗いところなのかで違いますよね。
夜ならばさらに慎重な行動をとらなければいけません。
決壊したということを聞いてから車で避難するというのももしかしたら、間にあったからよかったけれども。
ぎりぎりの行動ですよね。
道路が遮断されている可能性もね。
柳澤⇒渋滞とかね。
理想は、そうなる前の段階で行動を起こすなかなか難しいんですけれども少しでも早く。
町ぐるみでやるしかないですね。
有働⇒車の避難はどのくらいで判断すればいいですか。
少しの水だったら一気にと思いますけれども。
場所によっても違うし水のスピードによってもね。
水が近づいたら下手に動かないほうがいいと思います。
徐々に深くなっていくという状態は?そういうこともありますし急に水位が上がる今回のように急に決壊したら急に水位が上がります。
車のエンジンもすぐ止まりますよね、身動きが取れなくなります。
20、30cmのところに突っ込んだだけで車は止まります。
車も結構簡単に流されてしまいます。
近藤⇒そうなる前に、水が来る前に自分で安全なところに避難するそれができれば言うことはないと思います。
そのためのきっかけとなるのがお住まいの市区町村が出す避難に関する情報です。
緊急度によって3段階あります。
避難準備情報に関しては避難に関する情報を集める。
お年寄りや小さいお子さんなどがいる場合は、この時点で避難を始めたほうが安全です。
避難勧告が出されたら何かしら、安全を確保するための行動を取ることが必要です。
避難指示、すでに避難をしていたらすぐに完了させなければいけません。
避難をしていない場合はとどまるかどうかの判断をしなければいけません。
柳澤⇒決壊する前に避難指示が出ていないというのが今回あったね。
一部しか出ていないということがありましたね。
ああなってくると何を信じればいいのかということになります。
指示を待っていればいいのかどうか。
個人の判断と言っても家から出られない方もいらっしゃいます。
川の状況を誰か見に行って伝えるというのも限界があると思っています。
川は危ないから見に行くなと言われているし。
いちばんいいのはどうすればいいんですか?いちばんいい方法は、はっきり言ってありません。
確かに今回、避難指示が出ていなかった、いちばんひどくやられたところが出なかったということもありました。
ただこれは決して珍しいことではありません。
避難指示や勧告が出ないことはよくあります。
今回の場合、上流の、あふれ始めたところではかなり早くから出されていました。
避難指示や勧告が出るのを待っていてはまずいだろうと思います。
大雨特別警報とか河川の氾濫危険情報これ以上、水位が上がったらあふれるよという情報も出ていました。
柳澤⇒その情報が何を意味していてどうすればいいのか、いろんな情報が飛び交っていて分からないんですよね。
いろんな情報がほしいということで、整ってきてはいますが十分それを生かしきれていないということがあると思います。
近藤⇒それぞれの情報の意味合いについて考えます。
自分で知識や危機感を持っておくということが大事です。
大雨特別警報はその地域で数十年に一度の豪雨が予想されるときに出される最大級の警戒を呼びかけるものです。
ただごとではないと思ったほうがいいです。
大雨特別警報は数十年に一度ということばをよく聞いてまたかと思うかもしれませんがあくまでその地域にとって数十年に一度なんです。
日本の中で数十年に一度ではありません。
柳澤⇒自分が今まで生きている中で経験したことがないということですよね。
大雨特別警報は降っている雨が大変だよということで川のことを直接言っているわけではありませんが川があふれたり土砂が崩れるということがありえます。
近藤⇒その前段階の大雨警報はよく聞きますね。
有働さんだったらどういうふうに意識しますか。
有働⇒小さいころ、これが出たら学校が休みということもありましたが特別警報がありますから、それよりは弱いみたいなイメージです。
柳澤⇒しかも頻繁に出るからね。
有働⇒そのまま予定どおり行動したりしています。
大雨警報は市町村単位で出ます。
おっしゃるとおり年に数回ぐらい出る可能性があります。
大雨警報が出たら即避難かというと、そこまでは難しいかもしれません。
普通の人にとっての捉え方は心の中のスイッチを切り替える情報ふだんの暮らしから、これはちょっとまずいことになるかもしれない、予定を見直そう情報を集めよう、そういうスイッチを切り替える情報だと思います。
家族が今どこにいるかとか。
柳澤⇒自分が今どこにいるかとか。
有働⇒質問です。
常総市の決壊地域から車で30分ぐらいの牛久市に住んでいます。
大きな川はなくて被害は免れましたが避難指示が出ていました。
牛久市のホームページや災害メールでの通知はなくて自分の家が避難指示の対象かどうか分からず不安な思いをしましたということです。
各市町村によって伝え方が違うんです。
よくあるのは防災無線、屋外の放送機で伝えるというのもありますが聞こえにくいんですよね。
柳澤⇒一方的に伝えるだけで雨の音で聞こえませんよね。
サイレン的なものだと思って何か言っているなと思ったら自分で情報を取りに行くのも1つの方法です。
ホームページもありますし最近はエルアラートと言って各自治体であるシステムを入力すると全国一斉に配信されるんですね。
そうするとスマホで配信されます。
エリアメールとはちょっと違うんですが自分で登録しておくと自動的に情報を発信してくれるサービスもあります。
市役所のホームページだけではなくそういう情報を得る方法はありますね。
日頃からどこで得ることができるか考えておくことが重要です。
有働⇒自分で登録できない年配の方とか、どういうふうにすればいいですか。
1つはテレビのデータ放送があります。
データ放送でもエルアラートというシステムが入ってくると多少の操作が必要ですが自分の町に出ているかどうかが探索できます。
やってみたんですけどすごい時間がかかります。
河川情報にたどりつくまで分からないし局によっても違うんですよね。
ぜひ放送局に統一していただいてどこのチャンネルでもこれさえ押せば大丈夫しかも赤字で分かりやすくしないと。
たどり着くまでに時間がかかります。
いざというときにはなかなかできませんね。
ふだんからお試しでやっておくことも必要です。
一度でもやっておけばね。
場所によっても違うらしいので全国で統一していただければいいですね。
有働⇒中継をもう一度呼んでみます。
常総市の石井さん。
石井⇒鬼怒川の決壊した場所から3kmほどにあるホームセンターです。
お店に入ってすぐ目を引くのが箱の山です。
2リットル入りの飲料水が入っています。
飲料水が土、日だけで700箱出たそうです。
7000箱だそうです、失礼しました。
この地域では、まだ電気が通っていませんし近くでは1万2000世帯余りが断水した状態になっています。
そんな中で日々の暮らしに欠かせないのが、衛生用品です。
このお店では在庫のあるかぎりを集めました。
除菌用のティッシュ、これは顔や手を拭くだけではなく体を拭くのにも使っています。
今、お風呂が使えませんので。
水のいらないシャンプーや同じく水のいらない口の衛生用品なども出ているということです。
店長の野仲さんです。
だいぶまとめ買いをしていく方も多いですね。
野仲⇒東日本大震災とは異なりまして計画的にしています。
衝動買いをする方はいません。
今必要なもの、今後必要とされるものをメモ書きして計画的にお買い物をされているように感じます。
皆さん落ち着いて買い物をされていますか?そうですね。
今の状況は浸水がひどくないところのお客様なので今後、本格的に普及した場合いろんな部分で商品を供給しなければなりませんのでそういった意味で、われわれはお客様の問題、そして対応できるための商品力で努力しているわけです。
ありがとうございます。
有働⇒ファックスをいただいています。
そのホームセンターの近くに住む方が除去作業のマスクが必要なんだけど、まだありますか?という質問です。
石井⇒マスクのコーナーはここから離れたところにありますが使い捨てのマスクはあと数箱しか残っていません。
在庫切れの状態が続いているんです。
入荷を待っている段階です。
使い捨てではないマスクは多少残っています。
防護用の眼鏡も粉じんがあるので必要かと思われますが用意されています。
意外なもの、今とても求められているものがあります。
何だと思いますか?何だろう。
柳澤⇒殺虫剤かな。
石井⇒実は、蚊取り線香です。
柳澤⇒ボウフラがわいちゃうからね。
石井⇒川が決壊してボウフラがわいて大量に発生しているということです。
ところが電気がまだ通っていない地域が多いので電気を使うものではなくて昔ながらの着火式火をつけて使うタイプのものが大きな箱で求めていかれているということです。
後ろにもカートでお買い物をされている方がいます。
お話聞けるかな。
被災された方ですか?そうです。
何を買われましたか。
ホースと除菌用のものです。
水はどうされているんですか?水は出ているんです。
うちの中も全部床上まで浸水してしまって。
申し訳ありません。
大変なときに。
なんとか水が届いているということですね。
気を付けて作業なさってください。
ありがとうございました。
ほかにもこのお店に来られていた40代の女性の話ですが家の泥を取り払うにも水が必要だと。
水による被害だったのにまた水を求めているという複雑な気持ちだと訴えていました。
以上、ホームセンターからお伝えしました。
有働⇒被災した地域からファックスやメールが届いています。
近藤⇒たくさんの方からいただきました。
茨城県40代の方です。
牛山⇒難しいですね。
周りが気になるかもしれませんが、でも自分で怖いと思ったら行動を起こすということに尽きると思います。
少しでも早くいつ気づくかということです。
有働⇒こういうご意見もあります。
石川県の方です。
避難するタイミングが分かりません。
大したことないうちから逃げればしょっちゅう避難しなければいけなくなるしある程度、危険な状態になってしまうと下手に外に出ると流されてしまうんじゃないかと思うし何を判断材料にすればいいのか難しいです。
そのとおりですね。
今いろいろ判断のもとになる情報が増えています。
警報等が出たらまず準備を開始する。
特に川の近くであれば河川についての情報が出ます。
氾濫危険情報、これ以上、水位が上がるとあふれるかもしれないよということばを聞いたら即行動を開始していただきたいと思います。
そのほかにも尋常じゃないな明らかに川が怖いなと思ったら行動を起こすということです。
柳澤⇒上流で判断して下流で分からないというのが今回でしたね。
川は1本でつながっていますから上流がどうなっているのかということに目を向けたほうがいいですね。
つるの⇒避難したあとに何でもなかったら今回も大丈夫だったということになっちゃいますからね。
大げさぐらいに気をつけなければいけないですね。
柳澤⇒何もなかったからよかったねという空気になればいいよね。
まず自分のところが洪水の影響を受けるのかどうなのかということを知っておく必要があります。
ハザードマップなどを確認しておくことも必要です。
柳澤⇒日頃からの確認ですね。
川は基本的にあふれるものです。
そう思って接していくことが必要です。
2015/09/14(月) 08:15〜08:55
NHK総合1・神戸
あさイチ「列島大水害 避難の判断が生死を分ける」[字]
列島大水害 避難の判断が生死を分ける【ゲスト】つるの剛士、青木さやか【キャスター】井ノ原快彦、有働由美子、柳澤秀夫
詳細情報
番組内容
列島大水害 避難の判断が生死を分ける【ゲスト】つるの剛士、青木さやか【キャスター】井ノ原快彦、有働由美子、柳澤秀夫
出演者
【ゲスト】つるの剛士,青木さやか,静岡大学教授…牛山素行,【キャスター】井ノ原快彦,有働由美子,柳澤秀夫,【リポーター】近藤泰郎
ジャンル :
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
ニュース/報道 – その他
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
OriginalNetworkID:32080(0x7D50)
TransportStreamID:32080(0x7D50)
ServiceID:43008(0xA800)
EventID:25554(0x63D2)