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マレーシア 首相の不正資金疑惑で国民対立深まる9月17日 0時49分
マレーシアで、多額の不正な資金を受け取った疑いが持たれているナジブ首相の退陣を求める市民らの動きが広がっているのに対抗し、首相の支持者3万人が集会を開いて結束を呼びかけ、国民の間で対立が深まっています。
マレーシアでは、ナジブ首相が、おととし行われた総選挙を前に、政府系ファンドからおよそ7億ドル、日本円で850億円の不正な資金を受け取った疑惑が持たれていて、先月から市民団体が大規模な抗議デモを開くなど、首相の退陣を求める動きが広がっています。
こうした動きに対抗して、首都クアラルンプールで、16日、首相を支持するマレー系の人たちの団体が集会を開き、およそ3万人の参加者らが「政権を守れ」などと書かれた横断幕を掲げて首相への支持を呼びかけるとともに、マレー系の結束を訴えていました。
集会に参加した男性は「ナジブ首相は民主的な選挙で選ばれたのだから、政権を交代させたければ次の選挙まで待つべきだ」と話していました。
マレーシアは、国民の64%をマレー系の人たちが占め、首相の退陣を求めているのは少数派の中華系の人たちだとして警戒が広がっています。
一方、市内の中心部にある中華街では、デモを恐れて多くの店が閉店し、首相の政治資金を巡る疑惑は、民族間の摩擦に発展しています。
こうした動きに対抗して、首都クアラルンプールで、16日、首相を支持するマレー系の人たちの団体が集会を開き、およそ3万人の参加者らが「政権を守れ」などと書かれた横断幕を掲げて首相への支持を呼びかけるとともに、マレー系の結束を訴えていました。
集会に参加した男性は「ナジブ首相は民主的な選挙で選ばれたのだから、政権を交代させたければ次の選挙まで待つべきだ」と話していました。
マレーシアは、国民の64%をマレー系の人たちが占め、首相の退陣を求めているのは少数派の中華系の人たちだとして警戒が広がっています。
一方、市内の中心部にある中華街では、デモを恐れて多くの店が閉店し、首相の政治資金を巡る疑惑は、民族間の摩擦に発展しています。