全米最後のカセットテープメーカーが、創業以来の大黒字
flickr/stuart.childs
音楽用カセットテープがCDに取って代わられ、多くのカセットテープメーカーが生産を中止する中、全米で最後のカセットテープメーカー「ナショナル・オーディオ・カンパニー(National Audio Company)」が好調だ。
創業以来最高の売り上げ
同社は何と、1969年の創業以来、今年最高の売り上げ額を記録した。昔懐かしさを感じさせるカセットテープが、今、売れているらしい。
「頑固さと愚鈍さ——それが我々のビジネスモデルと言っていい。我々は頑固過ぎて、(カセットテープ)をやめることができない」同社のスティーブ・シュテップ社長は言う。
「我々のビジネスが拡大しているのは、きっとレトロ趣味が広がっているからだろう。カセットテープを手に持つと、ノスタルジックな感覚が呼び起こされる」
カセット人気が再燃すると信じていた
90年代末にはほとんどのカセットテープメーカーがCDに移行した。しかし「ナショナル・オーディオ・カンパニー」はそれをかたくなに拒んだ。
「我々は音楽用カセットテープの需要の波が再び来ると信じ、その時に向けて準備していたんだよ。そして、今その通りのことが起こっている」と言うシュテップ社長。
「カセットの温かみのある音を好むプロミュージシャンは多いんだよ。だから売り上げは伸び続けている」
同社は現在、ソニーミュージックエンターテインメントやユニバーサルミュージックグループをはじめ、多くのインディーズレーベルの音楽カセットを生産している。
- 出典元:The Last Audio Cassette Factory in the US Is Doing Better Than Ever | Oddity Central - Collecting Od - OddityCentral(9.15)
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