(あかり)翔太にプロポーズされた。
もし受けるなら一緒に花火見ようって。
(翔太)俺にはあかりが必要なんだ。
あかりを幸せにする自信がある。
葵はどうなんだ?
(葵)これは将来自分が住みたい家なんです。
(葵)僕が100年愛せる家は何だろうと考えて。
(葵)あかり?今どこ?
(あかり)ごめん。
私行かなきゃ。
(葵)あかりが富山に行った。
翔太にプロポーズされて。
会いに行ったんだと思う。
・
(公平)葵!どこ行くんだよ?
(葵)花火大会!・
(七海)ああ。
ちょっと待って。
・
(公平)ちょっと待て!こっちのが早えぞ!えっ?・
(公平)葵!おう。
(七海)東京発15時12分のかがやきに乗れば間に合うよ。
分かった。
サンキュー。
(公平)お前金あんのか?あっ。
(公平)もうしょうがねえな。
ああ。
あっ!?
(七海)もうバカじゃない?ああ。
すいません。
ちょっと待ってください。
(七海)ちゃんと返してよ。
ありがとう。
(公平)持ってけ。
タダで食えるぞ。
はあ?
(公平)牛丼。
2人ともありがとう。
東京駅までお願いします。
(運転手)はい。
(公平)後悔すんなよ。
ありがとう。
お願いします。
・
(公平)つゆだくも!つゆだくも頼めるぞ!頑張れ!・
(七海)頑張れ!ちょっと急いでもらっていいですか?15時12分の新幹線に乗りたいんです。
(運転手)分かりました。
(アナウンス)間もなく富山。
富山に到着いたします。
間に合いますかね?
(運転手)厳しいかもしれないですね。
いつもは空いてるんですけど。
あっ。
すいません。
降ります。
(運転手)えっ?お釣り。
ありがとうございます。
すいません。
(七海)お兄ちゃん間に合ったかな?
(公平)いよいよゴールが見えてきたって感じだな。
(七海)えっ?
(公平)あいつらのレースも終盤戦ってこと。
(七海)あの2人おんなじ名前なのに正反対だよね?
(公平)そう?俺はそっくりだと思うけどな。
(七海)どの辺が?両方ともあかり大好きなとこ。
(七海)確かに。
でさ…。
(公平)七海ちゃん。
僕と…。
(子供たち)いってきます。
(母)あまり遅くならないでね。
(子供たち)はい。
(父)待って。
ああ。
(母)何か?
(あかり)あっ。
いえ。
大丈夫です。
(あかり)《お父さん。
ただいま》
(寛利)《おかえり》・
(あかり)《アオイ》
(葵・翔太)《うん?えっ?》
(あかり)《一緒に帰ろう》《おう》
(翔太)《じゃあ俺は》《蒼井君も一緒に帰ろうよ》
(あかり)《そうだよ。
蒼井君も一緒に帰ろう》《ほら。
行こう》
(あかり)《あっ。
葵んちの近くじゃん》・
(公平)《おい!おい!置いてくなよ》
(あかり)《1組リレー超遅かったね》
(翔太)《いや。
公平がこけたからなんだよな?》《そうなんだよ。
いつも…》
(あかり)《ずでーんって転んだよね?》
(公平)《ほら》
(一同)《おい。
キャッ!公平》《やめろ。
おい。
公平》
(あかり)《逃げろ》
(あかり)《プッ。
ねえ?見てこれ》《絶対公平だよね?》
(あかり・葵)《アハハ》《あっ。
ちょっと待って》
(あかり)《何?「TOFU」って》《できた》
(あかり)《ねえ?公平怒るよ》
(あかり)《「POTOFU」ってさ》《バレないって》
(あかり)《いや。
だから「POTOFU」って》《いや。
笑い過ぎだから》《アハハ。
「POTOFU」》《笑い過ぎ》
(あかり)《だってさ》
(翔太)来ると思ってたよ。
あかりに会いに来た。
・
(あかり)アオイ。
(七海)どうして?どうして私が公平と花火しなきゃなんないの?
(公平)夏休み最後の夜だよ?俺たちも花火して盛り上がろうよ。
(七海)意味分かんない。
(公平)ちょっちょっちょっ。
あのあの。
あの。
今日が最後のチャンスなんです。
どうしても。
どうしても今夜七海ちゃんと2人で花火がしたいんです。
お願いします。
(公平)・「夏の終わり」・
(ドアの開く音)
(七海)刺されたくないから。
金沢公平。
この命に代えてでも七海ちゃんを虫からお守りします!あかりと話がしたいんだ。
花火が始まるまででいい。
時間くれないか?頼む。
(翔太)俺もさこの辺久しぶりだから少し回りたいと思ってたんだ。
(翔太)ゆっくり見てくるよ。
あかり。
(男性)おい。
もう始まるぞ。
(男性)じゃあ行きましょう。
(男性)早く行っちゃおう。
(男性)いっちゃう?いっちゃう?みこしいっちゃう?
(男性)いっちゃおうぜ。
ちょっと歩かない?
(あかり)あんなとこにカフェできたんだね。
この辺も変わったんだね。
そうだね。
(あかり)7年前はさ富山に新幹線が通るなんて思ってなかったよね?ああ。
東京ってすごい遠いところだと思ってた。
(あかり)私も。
やっぱり7年もたつとさ色々変わっちゃうんだね。
(あかり)さっきねうちに行ったの。
そしたらさ全然違うお店になってて知らない人が住んでた。
(あかり)高校もさ廃校になってて。
駅のあの落書きしたベンチ?あれも新しいのになってて。
商店街もたくさんシャッターが下りてた。
(あかり)あと7年たったらまた今とは全然違う景色になっちゃうんだろうな。
今考えてることとかこうして感じてることもいつか変わっちゃうんじゃないかって。
(あかり)そう思うとちょっと怖いかも。
そりゃ変わるよ。
景色も人の気持ちも。
でも変わってもいいんじゃねえの?俺の気持ちだって今この瞬間もどんどん変わってる。
俺さあかりが初恋だったって言ったじゃん?うん。
でも今はもうあのときの気持ちとは違うんだ。
初恋だった7年前よりあかりのこと好きになってる。
10年後はもっと。
20年後はもっともっと好きになる。
俺は翔太みたいには将来のことなんか約束できない。
けど…。
あかりを思う気持ちは誰にも負けない。
あかりと一緒にいたい。
ずっと。
ずっと。
俺もあかりと一緒に花火が見たい。
もし同じ気持ちなら来てほしい。
あの場所で待ってる。
ありがとう。
時間くれて。
あかりに告白してきた。
もし応えてくれるなら一緒に花火見ようって言ってある。
俺翔太にはかなわねえと思ってた。
聞いたよな?「あかりのこと幸せにする自信あんのか?」って。
とてもじゃねえけどそんな覚悟なかった。
正直言うと今でもねえよ。
けど…。
俺もあかりじゃないと駄目なんだ。
もう二度とあかりを失いたくない。
(翔太)俺もだよ。
俺も葵とおんなじ気持ちだ。
(公平)きたきたきたきたきたきた…。
(七海)もうすぐ始まるね。
(公平)そうだね。
(七海)前から聞こうと思ってたんだけどさ。
公平はお兄ちゃんと翔太さんどっち応援してるの?
(公平)決まってんじゃん。
どっちもだよ。
(七海)えっ?
(公平)葵と翔太どっち選んでもあかりは絶対幸せになれる。
だって2人とも俺の自慢の友達だからさ。
俺いいやつと友達になる才能だけはあんだよね。
他に何も取りえねえけど。
今俺のこと見てたでしょ?
(七海)見てない。
(公平)えっ?見てた。
えっ?ちょっと。
ほ…ほれた感じで絶対見てた。
(七海)見てません。
(公平)きたきたきたきたきたきたきた!本当の戦いはここからだぞ!俺だけの夏がやって来たぞ!
(七海)見てねえし。
(女性)間もなく納涼花火大会を開始いたします。
(翔太)あかり。
翔太。
(磯原)やっぱりさこの作業台をデスクにするのが一番いいんじゃないのか?
(小谷)いや。
でもそしたら模型作る場所なくなっちゃいますよ。
ソファどかすのはどうですかね?
(美玲)徹夜したときどこ寝んの?
(小谷)分かった!あのですねあのですね。
僕のデスクをこれを奥に…。
(万里子)うるさい。
(小谷)はっ!?すいません。
・
(瑠衣子)お疲れさまです。
(一同)お疲れさまです。
(瑠衣子)みんな集まってどうしたんですか?
(磯原)来週から新人が来ることになってどこに席作るか考えてんだよ。
(瑠衣子)へえー。
(美玲)瑠衣子さんはどうしたんですか?
(瑠衣子)設計の依頼です。
今度三鷹にできるフレンチレストランなんですけど。
(万里子)あっ。
(一同)シーッ。
(瑠衣子)えっ?
(小谷)フレンチは禁句です。
(磯原)万里子さん最近フランス人の彼氏と別れたみたいなんだよ。
(美玲)ずっといらいらしてるんです。
(瑠衣子)ああ。
(万里子)三浦君。
はい。
(万里子)デザイン変えたからあしたまでに図面直しといて。
あっ。
あのう。
(万里子)うん?あしたは。
(万里子)あっ。
そうか。
富山か。
はい。
(葵・万里子)はい。
すいません。
(美玲)あっ。
じゃあ私やります。
今日時間あるんで。
(万里子)そう?
(美玲)はい。
(万里子)じゃあお願いね。
(美玲)はい。
(万里子)ハァー。
(一葉)手紙?
(翔太)うん。
山城さんから。
術後の経過順調だって。
元気そうだよ。
北海道までお見舞いに来てくれたんだって。
(一葉)心音ちゃんうれしそう。
あっ。
でもリハビリ大変なんでしょ?まだ外出できないって聞いたけど。
(翔太)うん。
あしたも来たがってたんだけどな。
あかりちゃん。
結婚おめでとう。
えー。
2人で幸せな家庭を築いてください。
また遊んでよ。
バイバイ。
(公平)カット!
(七海)ハァー。
(公平)OK!チェック!
(七海)OK?
(公平)いやー。
いい絵撮れたわ。
(公平)いや。
東京来てよかった。
(七海)公平あした司会もやるんでしょ?大丈夫なの?
(公平)それ言わないでよ。
せっかく忘れてたのに。
ああー。
ああ。
緊張してきた。
ああー。
あっ。
(七海)引き受けなきゃよかったのに。
(公平)いや。
それは駄目でしょ。
いや。
親友の晴れ舞台を親友の俺が盛り上げないでどうする?
(七海)張り切り過ぎて失敗しそう。
(公平)いや。
そんなこと言わないでよ。
ああ。
腹痛くなってきた。
うーん。
うわっ。
(七海)お兄ちゃんも緊張しそう。
よし。
おいしょ。
・
(恵里香)見て見て見て…。
うん?
(恵里香)あしたのために買っちゃった。
カワイイ。
(恵里香)ウフフ。
これで新郎の友達をゲットするの。
アハハ。
(恵里香)フフフ。
私あかりの選択正しかったと思うよ。
私もそう思う。
(恵里香)幸せ?すっごく。
(恵里香)ううー。
(あかり・恵里香)ウフフ。
(恵里香)よかった。
うん。
ただ年上の私を差し置いて先に幸せになっちゃうのはちょっと悔しいけどね。
いや。
ちょっとどころじゃないけどね。
アハハ。
フフッ。
じゃああしたね。
うん。
いってらっしゃい。
いってきます。
(呼び出し音)
(店長)へい。
お待ち。
よいしょ。
チャーシューおまけしといたから。
えっ?いいの?
(店長)あした大事な日だろ?ありがとう。
いただきます。
つうかさこんな日に何でラーメン?一人で家にいても落ち着かないんだもん。
あかりの気まぐれに付き合わされるこっちの身にもなれよ。
うーん。
ねえ?知ってる?うん?新郎新婦って披露宴で料理ほとんど食べれないんだって。
だからいっぱい食べとかないとおなかすいちゃうよ。
食い過ぎて腹壊しても知らねえからな。
ああ。
すいません。
半チャーハン下さい。
(店長)おう。
半チャーハン!?葵こそ絶対おなか壊さないでよね。
あしたスピーチあんだから。
大丈夫だって。
うん?ホント?うん。
緊張するとすぐおなか壊すくせに。
うるせえな。
(店長)おう。
あざーっす。
うーん。
駄目!おとなしく塩でも食っとけよ。
ケチ。
しょっぺえ。
ああ。
おなかいっぱい。
ハァー。
ラーメン付き合ってくれてありがとね。
どういたしまして。
ホントはちょっとさみしかったんだよね。
普通今日みたいな日って家族と過ごすものでしょ?「今までありがとうございました」とか言ってさ。
「おおー。
幸せになるんだぞ」とか言われたりしてさ。
さみしくなんかないだろ。
あしたから家族できるんだから。
そうだけど。
まだ全然実感湧かないや。
何?マリッジブルー?そういうんじゃないけどさ。
似合わねえ。
そういうの。
マリッジブルーってキャラかよ?つうかどっちかっつうとブルーになんのはあかりじゃなくて…。
うっさい!痛え。
っていうかブルーになるとか今どき言わないからね。
何だよ?元気じゃん。
何か言った?別に。
じゃあ俺。
うん。
葵。
うん?今までありがとうございました。
俺も今までありがとう。
じゃああしたね。
うん。
またあした。
遅刻しないでよ。
そっちこそ遅刻すんなよ。
バイバイ。
葵。
(女性たち)うわー。
カワイイね。
カワイイ。
(スタッフ)いらっしゃいませ。
(公平)マジっすか?あいつまだ来てないんすか?
(スタッフ)もう時間ないんで司会進行の段取りだけお願いします。
(公平)おい。
新郎が遅刻とか信じらんねえよ。
(スタッフ)アオイさん遅いですね。
もうすぐだと思うんですけど。
・
(ドアの開く音)
(スタッフ)アオイさん到着しました。
(神父)それでは新郎新婦の入場です。
間に合ってよかった。
(七海)あかりちゃん奇麗。
(磯原)おい。
あいつあんな奇麗な彼女いたのかよ?
(小谷)あんなにボブが似合う花嫁見たことありません!
(磯原)シーッ。
静かにしろよ。
(小谷)だって。
(美玲)三浦君あんなカッコ良かったっけ?
(美玲)惜しいことしたなぁ。
(万里子)すてき。
(瑠衣子)ホントですね。
(万里子)名前ベンジャミンだって。
(瑠衣子)えっ?
(万里子)やっぱりみんなにベンって呼ばれてんのかな?
(瑠衣子)万里子さん。
(万里子)うん?遅刻すんなって言ったのに。
しょうがねえだろ。
駅のトイレでいい感じに波が。
うるさい。
そんなこと今言わないでよ。
お前が始めたんだろうが。
だから食べ過ぎんなって言ったのに。
だったらラーメン屋なんか誘うなよ。
半チャーハン食べんのが悪いんでしょ?ラーメンがしょっぱ過ぎたんだよ。
ホント葵っていつも大事なときに限って失敗すんだから。
うるせえ。
・《ハァハァハァ》《葵》《あかり!?》《ああ》《奇麗だね》《ああ》《遅くなってごめんね》《翔太にちゃんと自分の気持ち伝えてきた》《私ね葵のコンクールの発表見て思ったの》《葵の造ったあの家にいつか住みたいなって》《葵と一緒に》《この気持ちがいつか変わっちゃうんじゃないかって不安になったんだけどさ》《でも葵に言われて気付いた》《私も7年前より今の方がずーっと葵が好き》《大好き》《今日よりもあした。
あしたよりもあさって》《きっとどんどん好きになっちゃうんだろうなって》《葵はさ将来の約束なんてできないって言ったけど》《私はすごく自然に当たり前みたいに想像できたよ》《葵のあの家でおはようとおやすみを繰り返して》《いってきます。
いってらっしゃいって》《ただいま。
おかえりを繰り返して》《朝はハムの入った卵焼き食べて》《で夜はお風呂上がりにビールをぷはーって飲みながらエダマメ食べるの》《ああ。
でもケンカもいっぱいするよ》《でもその分いっぱい仲直りして》《ああ。
やっぱり葵のことが好きだなって何度も何度も思いながら一緒に暮らすの》《100年だって続くよ》《あっという間だよ。
葵と一緒なら》《来年も一緒に花火見よう》《再来年もその次の年もその次も100年後も》《ここで待ち合わせしよう》《ずーっと晴れるといいね》《あかり》《うん?》《あっ…》《葵》《うん?》《お返し》楽しく過ごしてまいりましたこの席もお時間が。
えー。
参りました。
思い返せば私と新郎新婦は小学校の入学式で出会いました。
ぴかぴかのランドセルを背負い同じ教室に通ったのがまるで昨日のことのように思い出されます。
何?どうしたの?ない。
何が?スピーチの紙。
なくしたっぽい。
えっ?どうすんの?何?「どうする?」って言われても。
えっ?ポケットは?
(公平)ではここで新郎よりお礼のご挨拶がございます。
葵。
ああ。
うん。
えー。
本日はお忙しい中僕たちのためにお集まりいただき本当にありがとうございます。
えー。
あの。
あっ。
すいません。
スピーチ考えてきたんですけど原稿なくしちゃって。
(公平)おい!えーっと。
葵。
頑張れ。
子供のころからいつもこうなんです。
大事なときに限って失敗しちゃって。
でもいつだって彼女に支えられてきました。
うん。
彼女とは去年の夏7年ぶりに再会しました。
きっかけは友人が企画した同窓会でした。
その友人はいつも僕にきっかけを与えてくれる存…。
ああ。
その友人はいつも僕にきっかけを与えてくれる存在で。
うーん。
まあでも普段は騒がしくて周りに迷惑ばっかり掛けていて。
いきなりうちに来て勝手に住み着くようなやつなんですけど。
まあでもすげえ友達思いで。
助けられているのはホントは僕の方なんです。
もし彼がいなかったら何も始まらず僕は何も変わらないまま8年目の夏を過ごしていたと思います。
こんなこと言うと絶対調子乗るからホントは言いたくないんですけど。
掛け替えのない大切な友人です。
そしてもう一人ずっとそばで支えてくれた人がいます。
これからは別々に暮らすことになるけど何か困ったことがあったらいつでも頼ってほしいです。
まあでも僕よりしっかりしてるんで全然必要ないとか言われるかもしれないんですけど。
でも彼女にとって頼れる兄貴になりたいと思ってます。
えー。
僕が頼りないのは職場でも一緒で毎日先輩たちに迷惑ばかり掛けてます。
でもそんな僕を時に厳しく時に優しく。
僕がつまずいたときはやけ酒に付き合ってくれたりさりげなくヒントを与えてくれたりして背中を押してくださいます。
丹羽万里子建築事務所に入れたおかげで人とぶつかることを恐れず本音で向き合うことが建築家としても人としても大切なんだと気付くことができました。
そのおかげで今日という日を迎えられたんだと思います。
・
(ドアの開く音)お父さん!?この場を借りて感謝したい人がもう一人います。
彼とは同じ名前なんですけど何だか不思議な運命を感じます。
過去の出来事がきっかけでお互い苦しんでつらい時間を過ごしたりしました。
7年ぶりに再会してからも彼に劣等感を抱いたり嫉妬したりしてうまく友人として接することができませんでした。
けど本音でぶつかり合ったとき初めて分かり合うことができました。
今ではもう一人の掛け替えのない大切な友人です。
えー。
えっと。
昨日彼女とラーメンを食べに行ったんですよ。
去り際に彼女が言ったんです。
「じゃああしたね」って。
何か当たり前みたいに「じゃああしたね」ってあしたの約束を交わせるのが何か。
何か1年たってもやっぱりすごいうれしくて。
何か帰り道少し泣きそうになりました。
えー。
うん。
えー。
そうですね。
えー。
何ていうか。
えっと。
うーん。
そうですね。
上手に締めて。
(笑い声)えー。
はい。
えー。
ああ。
全然うまくはまとめらんないんですけど。
とにかく僕は皆さんと出会えて本当に幸せです。
最後に。
あかり。
結婚してくれてありがとう。
(寛利)おめでとう。
あかり。
(寛利)奇麗だよ。
幸せになるんだよ。
お父さん。
あかりをよろしく頼みます。
はい。
翔太。
(翔太)お父さんのことで一度あかりを悲しませたから。
今度こそ喜ばせたかったんだよ。
(翔太)葵。
あかり。
おめでとう。
本当におめでとう。
ありがとう。
翔太。
ありがとう。
これからもよろしく。
こちらこそ。
(一同)おおー。
おめでとう。
おめでとう。
おめでとう。
葵!あかり!おめでとう。
おめでとう。
おめでとう。
あかりちゃんおめでとう。
それではブーケトスいきますよ?
(一同)うい。
はーい。
(葵・あかり)せーの!
誰かが言った
人はそれぞれ運命という名の設計図を抱いて生きているのだと
(一同)ああ!
(七海)あっ。
すいません。
(公平)うーん。
あっ!?ああー。
(七海)何で取ってんのよ?
(公平)2人で取っちゃったね。
幸せになろうね。
もしかしたら彼女の設計図には僕アオイではなくもう一人のアオイとの未来が描かれていたのかもしれない
だとしたらこれは奇跡だ
奇跡なんて案外簡単に起こせるのかもしれない
たとえ小さな一歩でも踏み出すことで運命を変えられるのかもしれない
今よりほんのちょっとだけ幸せになれるのかもしれない
こんな僕でも初恋の人に思いを伝え今日という最高の日を迎えることができたのだから
ゴン復帰するんだって。
何?ゴンだよゴン!ゴンゴールの?そうそう!中学の卒アル好きなタイプ「ゴン中山」って。
写真撮ろうよ。
うん。
すみません写真撮ってもらってもいいですか?ハイチーズ。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
何してんの?別に…よし。
てかさ今の人かわいくなかった?何鼻の下伸ばしてるの?別に伸ばしてねえし。
いいから座って。
ねえ私焼きそば食べたいんだけど。
もうちょい。
行こうよ。
もうちょっとだけ。
すごーい奇麗。
夏が終わる前にもう一度花火見せたいなと思って。
よく見える場所探したんだ。
もう一回あかりと一緒に見たくてさ。
ありがとう葵。
たーまやー。
最高の夏を…。
ありがとう!2015/09/14(月) 21:00〜22:09
関西テレビ1
[終]恋仲 #09[字][デ]【あかりが選ぶのはどちらの“アオイ”か—】
いよいよ今夜最終回を迎える「恋仲」。あかりが選ぶのはどちらの“アオイ”か—
詳細情報
番組内容
新人建築設計コンクールで審査員賞を受賞した三浦葵(福士蒼汰)は、自分の作品説明をするうちに、芹沢あかり(本田翼)がどれだけ自分にとって大切な存在だったのか気付く。そして受賞式のさなかに飛び出し、蒼井翔太(野村周平)のもとへ向かったあかりを追いかける。しかし、あかりが乗った新幹線には間に合いそうもなく…。
7年ぶりに富山に降り立ったあかりが見た風景は、すっかり変わっていた。葵や翔太、金沢公平
番組内容2
(太賀)と無邪気に笑い合っていた高校時代。通学に使っていた駅。いつもみんなが一緒にいた“あの頃”は永遠に続くのだと思っていたが…。
あかりが翔太との待ち合わせ場所に着くと、そこには葵の姿が…。あかりは、葵から今の思いを打ち明けられる。不器用だが正直で素直な気持ちを告白した葵は、もしあかりも同じ気持ちなら約束の場所で待っていると伝える。葵と翔太、あかりが選んだのは…。
出演者
福士蒼汰
本田翼
野村周平
太賀
大原櫻子
大友花恋
・
市川由衣
山本美月
新川優愛
馬場園梓(アジアン)
前野朋哉
・
永井大
吉田羊
小林薫
スタッフ
【脚本】
桑村さや香
【音楽】
世武裕子
【主題歌】
家入レオ「君がくれた夏」(JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント)
【プロデュース】
藤野良太
【演出】
金井紘
宮木正悟
【制作】
フジテレビ ドラマ制作センター
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
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