Nスタ ニューズアイ 2015.09.15


国会前の様子を空からご覧いただいています。
間もなくこちらでは安保法案反対集会が始まろうとしています。
国会前の様子、ご覧いただけますでしょうか。
人々の数、今どんどん増え続けているんです。
早い時間には高齢者の皆さんが中心だったんですが、この時間になりますと少しずつではありますが、サラリーマン、そして学生が目立ち始めています。
そしてこちらご覧いただけますか。
機動隊員の皆さんがこうした鉄柵を置いて、彼らの動きを封じるという状態となっているんです。
さて私の後ろにある国会、国会周辺には昨日も安保法案に反対する多くの人が集まった。
ノーベル賞作家の大江健三郎さんらも参加し、採決反対のコールに包まれてから一夜。
今日の国会では与野党が推薦した公述人の違憲を聞く中央公聴会が開かれた。
与党の推薦で出席した大阪大学大学院の坂元一哉教授は法案に賛成の考えを表明し憲法違反との指摘に対しては最高裁が違憲と認める可能性は低いと思うと強調した。
しかし、野党推薦の元最高裁判所判事、濱田邦夫氏は…さらに慶応大学の小林節名誉教授は厳しい言葉で政府・与党を批判したそして、野党側が推薦した法案に反対する大学生らのグループSEALDsの中心メンバー、奥田愛基さんも意見を述べ、国会議員1人1人に個人として判断してほしいと訴えた。
一方の与党側は、強行採決という批判を避ける上でも少しでも野党側の協力を引き出したい考えだが…法案の修正を求める維新の党との協議は決裂。
ただ、次世代の党などとは、法案は修正せず、閣議決定で対応する方針で先ほどから最終協議に臨んでいて、採決の際、野党の足並みがどうなるのか、注目される。
明日には横浜で地方公聴会が行われ採決の条件が整うことから、与党側はあさって17日にも委員会で採決し、早ければその日のうちに参議院本会議での可決・成立を目指す方針だが、民主党など野党は問責決議案や内閣不信任決議案を提出するなどして徹底抗戦する構え。
再び国会前から中継です。
官邸キャップの岩田記者に聞こうと思います。
今日の公聴会なんですけれども、元最高裁判事の濱田さんが安保法案は違憲であると断言しましたね?政府は憲法違反かどうかを判断するのは最高裁判所だけだというふうに説明してきた以上、今回の発言は非常に重く受け止めないといけないと思うんですが、安倍総理ですが、先日、別の最高裁長官の経験者が違憲だという発言をしたときには…どう受け止めるか明確には答えていないんですね。
憲法違反ではないのかという根本的な問題への疑念がさらに広がっている中で採決は近づいているといった状況です。
それにしましても連日、ご覧のように国会前ではデモが行われているわけなんですがこのデモが国会審議に与える影響はあるんでしょうか?与党側が採決を急ぐ理由に関わってくるんですね。
こちら、カレンダーですが、与党側は何とか今週中の採決を目指しているんですが、1つは来週は連休に入って日程的な余裕がなくなってしまう。
安全策をとって今週中にということなんですが、今週の中でも、できるだけ木曜日、遅くとも金曜日、絶対土曜日にはかからないようにと考えているんです。
その理由なんですが、ある自民党幹部はデモでのトラブルなど、不測の事態が一番許されないと言っているんです。
つまり、採決が延びていって木曜日から金曜日にかかり、金曜日の午後、夜、さらには土曜日とかかっていけば、こういったデモに集まる人がどんどん増えてきかねない、それは非常に危険な状況にもなってきてしまう、不測の事態は避けたいという気持ちがあるということで、デモへの意識もあるんですね。
ご覧いただいてもわかるようにこう話している間にも人々の数は国会前、どんどん増え続けているわけなんです。
確かに一部には昔ながらの思想系の団体が混在しているのは事実なんです。
しかし多くの人は右か左か、そうした古めかしいレッテルとは全く超越している、ごく一般の市民なんですよね。
お年寄りは肉体を酷使してご覧のように法案への反対を訴えているわけなんです。
なぜ彼らにここまでの危機感を抱かせるようになってしまったのか、国会議員たちはもう一度考えてみる必要があると思います。
国民の合意がないまま、大きなことが進もうとしています。
鬼怒川の堤防が決壊してから6日目となりました。
茨城県常総市ではこれまで行方不明となっていた15人の所在が確認されました。
現地から中継でお伝えします。
災害発生から6日目を迎え行方不明者の確認が一気に進みました。
茨城県によりますと、これまで15人が行方不明となっていましたが、警察が避難所を調べるなどした結果、全員と連絡がついたということです。
その一方で県と市で情報の共有ができていなかったことがわかりました。
実は、県は昨日の午後8時の時点で15人のうち14人の無事がわかっていましたが、この情報を市長が知ったのは15時間も後の今日午前11時でした。
また、そもそも行方不明者15人についての一切の情報を県や市が非公開としたため、確認に時間がかかった可能性もあります。
これまで常総市内で遺体で見つかった2人は行方不明のリストに入っていなかった方たちで、まだ隠れた犠牲者がいる可能性があるとして警察などの捜索は続けられる予定です。
さて、ここ常総市役所も一時浸水、大切な災害対策本部の機能が大きく損なわれました。
浸水域がどのように広がったのか、防犯カメラや市民が撮影した映像で検証すると、防災上の数々の問題点が浮き彫りになりました。
校庭に激しい音を立てながら水が流れ込んでいく。
これは10日午後4時に常総市の石下中学校で撮影された映像。
このおよそ6時間前、午前10時には校舎に水が入ってきたと言う。
石下中学校は、水があふれた場所からおよそ2.5km。
石下中学に近い会社の防犯カメラの映像がある。
午前10時30分、画面の上、道路の方向から泥水が入ってくる。
そのとき事務所内の人はまだ浸水に気づかない。
その後、ドアを開けて状況を知る。
そして急いで愛犬を車に乗せ、既に浸水した駐車場を脱出。
そのわずか1分後には事務所に水が入ってきた。
大雨が降って間もなく、ひどい浸水が見られたこの事務所のすぐそばにはなんと避難所があった。
一時、500人を超える人が避難した地域交流センター。
安全なはずの避難所で住民は一晩、身動きがとれなくなった。
堤防が決壊したのは地域交流センター周辺が浸水してからおよそ2時間後のことだった。
10日午後6時時点の浸水域を国土地理院が推定した地図がこちら。
浸水域のうちの最も下流でこの時刻前後に撮影された映像がある。
午後5時、自宅前の土手がみるみるうちに水に浸かっていく。
午後6時の時点で災害対策本部のある常総市役所周辺はまだ浸水していない。
ところが、夜になって市役所周辺の状況が変わる。
時刻は午後10時過ぎです。
こちらの常総市役所には、周辺の住民の多くが避難しに来ているんですが、周辺が冠水していて孤立状態となっています。
翌朝10時の浸水域を示した地図。
市役所は完全に水に浸かり午後になると浸水域はさらに増えて最終的に40平方キロメートルに及ぶ。
実際の浸水域を示したこの図とよく似た図がある。
常総市のハザードマップ。
6年前につくられたこのハザードマップで市は市役所を含むピンク色で示した場所を浸水を警戒すべき地点と位置づけていた。
なぜ浸水が予想される場所に災害対策本部や避難所を置いたのか。
さらに市は4年前、洪水を想定した訓練で市役所の立地の危険性を問題視していたと言う。
しかも、浸水した際に頼りになる自家発電機は1階に置かれていた。
浸水後、間もなく使えなくなり2日間にわたって停電した。
常総市役所は東日本大震災の後に建てられ耐震性は抜群だったと言う。
市の対策に市民も不信感を募らせている。
熊本県の阿蘇中岳では今日も噴火が続いています。
規制エリアは狭まりましたが、営業を再開した店舗などでは降り積もった灰を取り除く作業に追われました。
阿蘇中岳の噴火は、今日も続いていて、福岡管区気象台によると、午後2時半頃に噴煙が火口から1200mの高さまで上がったことが確認された。
昨日の噴火を受け周辺の自治体は立入禁止のエリアを一時、火口から半径4.7kmに広げた。
その後、昨日の午後6時からは一部で2.3kmまで規制範囲を狭め、今日は、およそ3km離れた阿蘇草千里の物産館なども営業を再開。
従業員は灰の掃除などに追われた。
また、今日午前には国内や海外から観光客が訪れていた。
気象台は、引き続き、火口から2kmの範囲では大きな噴石や火砕流に警戒し風下側では降灰や小さな噴石に注意するよう呼びかけている。
指定暴力団・山口組から離脱した新組織、神戸山口組の本部とされる暴力団事務所を警察が家宅捜索しました。
家宅捜索を受けたのは兵庫県淡路市にある侠友会の事務所。
兵庫県警は、侠友会に関係する35歳の男を暴力団組員であることを隠して金融機関に口座を開設した詐欺の疑いで逮捕し、その関係先として捜索した。
侠友会は山口組から離脱した神戸山口組の中心組織の1つで本部が置かれているという情報もあり、今回の捜索は実態解明の狙いもあると見られる。
一方、関東を拠点とする指定暴力団稲川会の幹部らが今日午前、神戸を訪れた。
警察によると山口組総本部を訪問したということで警察は山口組側の動向にも注目している。
今月12日、宮城県栗原市の空き家の裏手にある杉林の中から白骨化した女性の遺体が見つかった。
警察によると、遺体は身長145〜150cmほどの未成年の女性と見られていて目立った外傷はなく、司法解剖の結果、死後数カ月から1年が経過している。
現場近くの27世帯のうち、未成年の女性がいる世帯はないとのこと。
また遺体が靴を履いていなかったことなどから警察は遺体が別の場所からか細い声でパパと呼びかけた息子をアパートの部屋に残し、十分な食事を与えずに衰弱死させたとして起訴された父親の初公判が開かれました。
父親は殺意を否認。
十分な食事を与えなかったことについても否認しました。
齋藤理玖君、食べ物も飲み物も与えられず、目張りがされたアパートの一室で衰弱し、短い生涯を終えた。
理玖君が亡くなったのは2007年7月、5歳だったと見られている理玖君は去年5月、白骨化した状態で見つかった。
およそ7年もの間、誰も見つけることができなかった。
理玖君を衰弱死させたとして逮捕・起訴されたのは父親の齋藤幸裕被告だった。
妻が家を出た後、週に1〜2度しかアパートに戻らず、理玖君はやせ衰えてコンビニのおにぎりの袋さえ自分で開けられない状態になる。
齋藤被告はこう供述していた。
そして今日、殺人の罪などに問われた齋藤被告の初公判が横浜地裁で行われた。
黒のスーツ姿に丸刈り姿で初公判に臨んだ齋藤被告は真っすぐ前を向き、大きめの声で、理玖君への殺意を否認した。
また、必要な食事を与えなかったとされたことについては…検察側は、救命の可能性があったのもかかわらず、適切な医師の診療を受けさせることなくまた必要な食事を与えなかったことが殺人行為と指摘した。
一方、弁護側は、被告は死の現実的危険性は認識していないと主張した。
あまりにも悲惨な理玖君の死。
行政も理玖君を救えなかった。
理玖君は3歳のときに裸足で外を歩いていたため児童相談所に一時保護されたが、虐待の痕跡がないことから迷子と判断された。
その後、幼児検診に訪れず小学校にも入学しなかったが、行政は遺体で見つかるまで理玖君を所在不明児童としたまま有効な対策をとれなかった。
児童虐待防止のため地域の児童相談所や学校などが情報を共有して対応に当たる要保護児童対策地域協議会がうまく機能せず連携が不十分だった。
今日、横浜地裁には神奈川県の児童相談所を所管する担当者の姿があった。
行政機関の連携という問題点は今も解消されていない。
2012年度の虐待死は78件、90人。
うち要保護児童対策地域協議会が関わったのは2割以下の13件にとどまっている。
2015/09/15(火) 17:50〜18:15
MBS毎日放送
Nスタ ニューズアイ[字]

取材経験豊富な竹内明を中心に、佐古忠彦も新加入。TBSアナウンサー・加藤シルビアらがお届けする大型報道番組。ニュースを速く、深く伝えます。

詳細情報
番組内容
きょうのニュースを速く深くわかりやすく。徹底取材したVTRに加え、今さら人に聞けないニュースのポイントもわかりやすく解説。政治・経済・事件はもちろん、身近なニュースや生活情報もお伝えします。「Nトク」では全国各地で起きているホットな出来事を徹底的に掘り下げます。
出演者
【Nスタ ニューズアイ】
竹内明(TBS報道局)
佐古忠彦(TBS報道局)
加藤シルビア(TBSアナウンサー)
制作
▽番組HP
http://www.tbs.co.jp/n−st/

▽Facebook
http://www.facebook.com/TBS.nst

ジャンル :
ニュース/報道 – 定時・総合
ニュース/報道 – 天気
福祉 – 文字(字幕)

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

OriginalNetworkID:32722(0x7FD2)
TransportStreamID:32722(0x7FD2)
ServiceID:2064(0x0810)
EventID:8080(0x1F90)

カテゴリー: 未分類 | 投稿日: | 投稿者: