東北発☆未来塾 哲ちゃん館長の熱血教室「地域を“自立”させるには?」 2015.09.16


東北発☆未来塾応援団長のサンドウィッチマンです。
どうも。
この松岡修造みたいに熱いじいちゃんは豊重哲郎さんで今月の講師なんだよね。
そうなんですね。
鹿児島県にある小さな集落の公民館長です。
豊重さんから「地域づくりのチカラ」を学んでいます。
前回はバラバラだった集落300人の気持ちを一つにするカリスマぶりがすごかったね。
そうなんですね。
今回はですね豊重流金の稼ぎ方をお見せします。
急に生々しい話でんな伊達はん。
やっぱり世の中銭でんな銭。
金があれば「やってやれない事はない」。
そういう事じゃないんですよ。
そういう事じゃないです。
観光地もない。
産業もない。
若者もいない。
そんなないないづくしの集落の住民がチカラを合わせてお金を稼いで行政に頼らない村おこしを成功させたんですね。
それで日本中から注目されている訳です。
「やってやれない事はない」。
お前豊重さんの口癖随分気に入ってますね。
「やってやれない事はない」。
地域づくりのチカラ始まります!鹿児島県柳谷集落。
通称「やねだん」。
講師の豊重哲郎さんはまず集落の外れの畑へ塾生を案内しました。
地域おこしの原点となった場所です。
大丈夫ですか?ここがこれ何だか分かります?ちょっと来てごらん。
これ何だか分かる?イモっぽい。
イモっぽい。
何だか分からない?分からないです。
ジャガイモ。
ジャガイモ。
じゃあジャガイモも知らないんだ。
これが鹿児島独特のサツマイモ。
カライモともいうね。
これサツマイモ。
苗植えから管理から除草作業から収穫から集落で畑にみんなが集ってその結果収益が上がるっていう「コミュニティー・ビジネス」といいます。
コミュニティー・ビジネスを集落がスタートして今このイモが財源の大きなメインになっているっていうこれ畑です。
個人ではなく自治会で運営するイモ畑。
収穫した作物の売り上げは集落が自由に使える「自主財源」となります。
これがやねだん地域づくりの原動力です。
豊重さんは今から20年前集落のリーダーに就任しました。
しかし当時やねだんは急速に過疎と高齢化が進行。
集落存続の危機でした。
そこで豊重さんはコミュニティー・ビジネスで地域再生の資金をつくろうとします。
しかし…。
かつては私たちが小中高校のころは農作業も一緒にやっていた。
これ「結」っていうんだけど。
今は「協働」とかいいますけど。
私が引き受けたころは…。
豊重さんが目を付けたのは集落のあちらこちらにある「耕作放棄地」。
少し耕せば作物が育ちます。
問題は人手です。
そこでまず豊重さんが声をかけたのは12人の地元の高校生でした。
集落全世帯に流れる有線放送でこんなメッセージを発信しました。
豊重さんの読みどおり耕作放棄地を無料で貸すという高齢者が続出。
更にその動きは広がります。
じいちゃんばあちゃん楽しいだまされ方で「お前たち面白い集め方してくれるね」。
初めて農作業をする高校生たちの姿を見かねたおじいちゃんおばあちゃんが次々と手伝い始めました。
収益は35万円。
イチローを生で見る事ができました。
次の年豊重さんは本格的な目標を掲げます。
「みんなで働いて一世帯当たり9,000円の町内会費を無料にしよう」。
参加者は一気に増えイモの収穫は倍増。
自主財源は80万円になりました。
でも豊重さんは満足しません。
その財源を元手に焼酎づくりに乗り出します。
付加価値を生み出すためです。
更に他の作物や加工品をつくり海外にまで販売しています。
これがやねだん焼酎ね。
そしてこれがやねだんのトウガラシ。
このトウガラシをパウダーにして商品化して6次産業って皆さんよく最近聞くと思うけども加工の事をいいます。
やねだんの場合は手づくり加工。
集落営農からこういうとこまで行き着いたっていう。
乾杯!コミュニティー・ビジネス開始から9年目。
自主財源は500万円を突破しました。
そしてついに町内会費の無料化を実現。
人々は一緒に汗を流すと集落が元気になる事を実感しました。
豊重さんは自主財源をさまざまな形で集落の人たちへ還元しています。
これは幼児から高齢者まで使えるタイプです。
自主財源で設置して活用してもらって笑って見てる人も何か元気をもらう。
こちらはちょっと変わった健康器具。
お年寄りの運動不足解消はもちろん人々の話題づくりになる事も期待しています。
これじいちゃんばあちゃんと孫とこうやってやったら最高の話題になるのよね。
ただ返すだけじゃなくて更にここでまたコミュニティーづくりができたりこう交流ができたりですごい何か還元がまた新たなのをつくってるなと思いました。
いやそのとおりなんだよ。
「なるほどこんな活用ができるのか。
ああイモ植えやってよかった」っていうね。
コミュニティーしてまたここで笑いのもとがまたこれでもできるんだっていうね。
自主財源は国からもらう補助金と違い集落で必要なものにすぐに使えるのが魅力です。
歩いていく途中に自主財源還元で何か気付くものが左側にありますから気付いた人私を捕まえて下さい。
どうぞ行って下さい。
答えはミラーではありません。
通りすぎちゃってます。
よ〜く見てみると中間に何かあるでしょ。
あれ何だと思いますか?ベル。
「助けて〜」って。
1人暮らしをしている65歳以上のお年寄りを対象に「ヘルプベル」を設置しました。
費用の80万円は全額自主財源から賄いました。
高齢のこの日本で緊急警報装置要請が行政に来たらそれだけでも大変な財源がいるからそこまでは行政はできませんよっていうのが常識でしょ。
このシナリオ少しは分かりましたか?更に子供たちに放課後勉強を教える無料の「寺小屋」を開設するなど自主財源はまさにかゆいところに手が届くように使われています。
ここで塾生が動きます。
豊重さんの地域づくり集落の人たちはどう見ているのでしょう?突撃取材です。
東北発☆未来塾の塾生です。
どうも遠い所まで。
はじめまして。
今いろんな人とお話したくて回ってて。
暑いですね。
こっちへお回り下さい。
ありがとうございます!ヤッタ〜!取材成功!温かく迎え入れてくれたのは有留信子さん82歳。
1人で暮らしています。
「紅はるか」っていいます。
あり合わせなんですけど…。
めっちゃおいしい。
とってもおいしいです。
甘い。
めっちゃおいしい。
豊重さんがリーダーになったあととはどのように生活が変わりましたか?それっていうのはやっぱりうれしい忙しさだったり村の人とのつながりがより増えてやっぱり気持ち的にも楽しくなるような忙しさ。
そうですね。
そういうのがなければ…。
いろいろいい事はありますけど。
次に塾生が訪れたのは写真家の河野セイイチさんのお宅。
ようこそはじめまして!ようこそ遠い所から。
8年前夫婦で「やねだん」へ移住。
その後2人の子供が生まれました。
バンザ〜イ!豊重さんはインターネットで移住者を募集しました。
条件は芸術家である事。
河野さんをはじめ画家や陶芸家など7人が新たな住民となりました。
芸術家たちの家やアトリエは集落総出で空き家をリフォーム。
廃業したスーパーは「アートギャラリー」に。
牛小屋はコンサートも開かれる「カフェレストラン」へ。
豊重さんの狙いどおり小さな集落に華やかな彩りが加わりました。
写真家の河野さんはやねだん専属カメラマンとして積極的に地域づくりに参加しています。
ここに移住するって決めた一番の理由を教えて下さい。
それで高齢の人はやっぱり先頭切って奉仕作業とか物の修理とかは指揮出したりとか高齢化高齢化って言ってるようなそういうご時世にそういったすっごく前向きな皆さん見てるとやっぱ僕らも元気もらっちゃいますよね。
夜集落の子供たちが集まって交流会が開かれました。
ここで子供たちにもインタビューです。
みんなにとってこのやねだんっていう集落はどんな場所なのかなっていうのが気になったので教えて下さい。
ひと言じゃあんまり言えないんですけどまあとてもいい村です。
僕にとってやねだんとはみんな優しくて僕が赤ちゃんの時とかみんないっぱい来てくれたりとか遊んでくれたりとか。
みんなで助け合ったりしているやねだんだと思いました。
豊重さんってどんな人ですか?まず僕からいきます。
豊重さんは自分が将来なりたい人物像です。
豊重さんが20年の間努力してきた事が人々の心の中で形になっている事を塾生は知りました。
次々と地域づくりのアイデアを出し実現してきた豊重さん。
最も大切にしてきたのは「取材力」だといいます。
必ず大切なのはこれね。
取材力。
分析能力人を見る状況を判断して状況を見る事ができる。
「取材」。
台風が来たっちゅうとあそこからまず先に見ないといけないね。
ばあちゃん今日タクシー来てたね。
大丈夫かい。
こういう取材をしているから目配り気配り心配りっていう事が自分の大きな財産になってくる訳。
その思いが…。
これが僕のやり方。
習慣づけていったら絶対できます。
やっぱり個人が本当に必要としているサポートをできるのは行政じゃなくてこういう資金を自由に活用できる地域組織というか地縁団体というかそういう地域の縁っていうのが本当に大切なんだなって思って。
豊重さんのポリシーみたいなみんなで助け合うとか思いやるっていうのがすごい根づいてて本当に小さな子から大きな方そして高齢者まで地域が一体化してるなと思いました。
一日やねだんにいて純粋に思ったのがここに住んでいたいなって思いました。
ありがとうございます。
ありがとうございました。
なるほどね。
集落で自由に使えるお金をつくって更にその住民のやる気を出させる。
それで集落は盛り上がるという事ですね。
俺らも単独ライブで稼いでそれをどんどん投資して最終的に6大ドーム単独ライブやろうぜ。
やりませんよ。
やらないよ。
やらないよ。
で次回は?次回はですね東日本大震災以降豊重さんとつながりのある東北に移動です。
いよいよ東北。
はい。
新しい町の再建が進む被災地で豊重さんの地域づくりのチカラがどう生かされるのか考えます。
次回もお楽しみに!2015/09/16(水) 11:05〜11:25
NHK総合1・神戸
東北発☆未来塾 哲ちゃん館長の熱血教室「地域を“自立”させるには?」[解][字][再]

74歳の熱血カリスマ・リーダーによるカネのもうけ方!観光地もない、産業もない、若者もいない!そんな集落での地域おこしの手法を教えます!【MC】サンドウィッチマン

詳細情報
番組内容
鹿児島県の小さな集落を率いて、全国的に知られる地域おこしのモデルケースにした74歳の熱血カリスマリーダー!豊重哲郎さんが、産業もない、若者もいない、ないないづくしの集落の人々の力を結集し、地域おこしの資金を稼ぐ方法を紹介する。キーワードは、「イチロー」と「孫」と「無料化」!日本中から政治家や行政担当者が学ぼうとやってくるその作戦に、MCのサンドウィッチマンも脱帽!【語り】吉本実憂
出演者
【出演】公民館館長…豊重哲郎,【キャスター】サンドウィッチマン,【語り】吉本実憂

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
福祉 – 社会福祉

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音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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