Nスタ ニューズアイ 2015.09.16


ご覧いただいているのは、国会の現在の状況です。
今日も安保法案の採決に反対する人々が国会周辺を取り囲もうとしています。
横浜で行われた公聴会では、会場から出る委員長らの車がデモ隊によって取り囲まれるという混乱もありました。
そのため、国会周辺の警備も厳重になっています。
安保法案をめぐる国会の動きが風雲急を告げています。
私がいるのは、国会の2階です。
この後ろが参議院ということになるわけなんです。
そして今入った情報なんですが特別委員会が開かれる予定の委員会室の前に野党側がバリケードを設置し始めたという情報が入ってきました。
しかし、与党側は早ければ今晩中にも特別委員会での採決を強行する方針なんです。
参議院は衆議院の支配下にあるのか、安全保障関連法案の採決が衆議院で強行されました。
向かって手前側が衆議院、そして、その奥に見える明かりのついているのが参議院です。
今夜の舞台は今、明かりのついている参議院の特別委員会、間もなくその特別委員会が行われようとしていますが国会前をご覧ください。
正門前には若干、明かりが灯っていますが、この丁字の交差点、この辺りに多くの人たちが集まり始めています。
そして、抗議を上げる人たち、また一方で、車道をご覧ください。
上空から見ますと白い車列が見えるかと思いますが国会正門前から霞が関方面に向けておよそ40台の警察の機動隊の車列が長くずらりと並んでいます。
今夜の採決は、あるんでしょうか。
国民の合意がないまま国の形が変わろうとしています。
6割の世論が反対し、8割以上が説明不十分と考える安保法案が今夜にも参議院の特別委員会で採決される可能性が出てきました。
今日は、この法案をめぐって地方公聴会が行われましたが昨夜からの動きと合わせて、ご覧ください。
安保法案の採決に反対し昨日も多くの人が集まった国会議事堂周辺。
しかし、特別委員会の鴻池委員長は昨夜、今日の午後6時から委員会を開催し質疑を終えることを職権で決定。
一夜明けた今日も、与党側は採決に向けた環境を着々と整えた。
今朝、安倍総理と公明党の山口代表は次世代の党など3つの少数野党と会談し、自衛隊を海外に派遣する際に国会の関与を強める内容を盛り込んだ閣議決定を行うことで合意。
これにより、3つの野党が法案に賛成することとなった。
3つの野党は、歯止めを強化できたと成果をアピールしているが与党側からすれば法案そのものは修正しないまま与党単独での採決という批判を避けることができるようになった。
一方、野党第一党の民主党はあらゆる手段を使って抵抗するとして緊急集会を開いた。
そして午後1時。
会場の周辺でデモが行われる中、横浜市で採決の前提となる地方公聴会が開かれた。
国民の意見が大きく分かれたままの安全保障関連法案。
傍聴人からの採決反対のヤジに鴻池委員長は…会場付近には、デモ隊が押しかけて公聴会の会場を後にした委員が乗ったと見られる車が取り囲まれるなど騒然とする場面もあった。
…車が少しずつ進み出しました。
また午後5時には国会内で民主、維新、共産、社民、生活の野党5党が党首会談を行い安保法案の成立阻止に向け、対応を協議した。
しかし、与党側は今夜にも委員会採決に踏み切る構えを強めていて緊迫の度合いはピークに達しつつある。
スタジオの日野政治部長とともにお伝えしていきます。
日野さん、今もご覧いただいた公聴会というのは重要法案でよく行われるもので、ここで述べられたことを一つ審議に生かしていこうというのが筋だと思うんですけれどもこの公聴会直後に締めくくりの総括質疑、このワケはどういうところにあったんでしょうか?形式的に公聴会を開いて、一応、手続は踏んだんだという形をとろうということがあろうかと思うんですけれども、それから、やっぱり今月27日が会期末なんですけれどもシルバーウィークもあるので、日程的にほとんど、平日の審議に使える日はないんですね。
ですから与党としては早めに、今週中にはこの法案を採決してしまいたいという意図があるということになると思います。
しかし、早く採決してしまいたいというその裏には先ほどもちょっと見えましたがこのようにJNNの世論調査では6割が今国会での成立には反対をしている、なかなか世論はついてきていないのが実情ですよね?総理は、ある程度審議をしたら当然、採決するのが民主主義だと言っているんですけれども。
確かに衆参合わせて200時間以上の審議というのは過去の重要法案と比べてもかなりの時間をやっているわけですけれども、この数字を見ていただきたいんですが、国民から世論調査では政府・与党の説明について、8割の人が不十分だと言っているわけです。
この数字ってほとんど変わってないんですね。
そういうことを考えますと、本当に今が採決のときなのかということは、もう一度考え直してもいいんじゃないかという気がしますね。
総理は、時が経る中で理解は広がるんだと言いますけれども成立前に理解させられないのにそんなことができるのかという疑問がどうしても沸くんですけれどもね?そうですね、過去の60年安保のときの安保改定とか、そういった法案や条約が成立してから理解が進んだということもあるんだということを総理としては言いたいんだと思います。
それとなかなか定まらない政府の答弁があったわけですが、まさに法案の根拠が揺らいでいると言われた中でこれは何を意味するんでしょうか、この辺りは?法律として、法の安定性みたいなことについても非常に議論になりましたけれどもやはり国民に対する説明というのが、特にこの法案が11本の法案を抱えていて非常に幅広いものですから非常にわかりづらいなと、ちょっと政府が今回、法案をつくるときに欲張り過ぎたんじゃないかなという気がしますね。
さて6時に設定されていた委員会ですが、この後、6時半に延びているという情報が先ほど入ってきました。
その国会内とつなぎます。
今、佐古さんからありましたように横浜の公聴会での混乱の影響もありまして、特別委員会の開始時刻が6時半からとなりました。
今から30分後と、大幅に遅れております。
そして今の委員会室前の様子、ご覧いただけますでしょうか。
先ほどバリケードが設置されているという情報もあったんですが、現段階ではまだ設置されていないということです。
ここで与党キャップの久保記者に話を聞きます。
法案に反対の民主党などの野党はこれからどのように動くんでしょうか?民主党の榛葉参院国対委員長は地方公聴会はガス抜きだったのか、採決をやるための舞台づくりかと反発していまして、先ほど午後5時からは法案に反対する野党の5党首が会談しまして、採決を前提とした締めくくり総括質疑は認められない、強行採決をするなら問責や不信任案も含めてあらゆる手段でこれを阻止することを決めたと明らかにしました。
あらゆる手段でというところが、気になるところでもあるんですがこの後、特別委員会で採決が行われるとしますとどんな動きになるんでしょうか?特別委員会は昨日、鴻池委員長の職権で開くことが決まりました。
この後、安倍総理や中谷防衛大臣が出席して締めくくりの質疑が行われるわけですが、民主党などは、質疑の打ち切りに強く反発することは必至でして与党側はこの中で法案の採決を求める緊急動議を出して採決して与党と一部野党の賛成多数で可決するという流れになると思います。
一方、民主党は鴻池委員長が委員長室に入ろうとしたら、その段階で委員長の解任動議を出す、これで開会を阻止しようということだと思うんです。
今夜中に委員会で法案が可決されますと、明日、参議院本会議で採決となります。
採決阻止に向けて、民主党などの野党はこの後、大臣の問責決議案とか、衆議院で内閣の不信任案も検討しているんですけれどもここで1本処理に3時間かかると言われているんですね。
そうなると、5本でも15時間ですから実際に採決、法案が可決されるタイミングというのは18日になることは濃厚だと考えられます。
ここで再び国会上空からの映像をご覧いただけますでしょうか、この安保法案に反対する人々のうねりというものが映っていると思うんですがこの社会現象をつくり出したのが学生たちの反対運動なんです。
それは国会審議に一石を投じることにもなりました。
その学生たちが今日、外国特派員協会で会見を行いました。
彼らの姿は果たして外国人のジャーナリストたちにはどう映ったのでしょうか。
昨日は国会に出席したSEALDsのメンバーなんですが今日はこちら、外国特派員協会で外国人の記者たちを相手に安保法制の反対を訴えるということなんです。
午後1時過ぎ、会見に臨んだSEALDsの学生ら。
中心メンバーの奥田愛基氏は昨日、参議院で法案への反対を訴えたばかり。
席が足りなくなるほどに埋まった会場の雰囲気から海外メディアからの関心の高さがうかがえる。
外国人ジャーナリストからは今後の活動の見通しについての質問が相次いだ。
外国人ジャーナリストには、SEALDsの活動はどう映っているのか。
記者以外にも研究者も来ていた。
今後、一体どうなっていくのか。
外国人ジャーナリストたちは日本人というのは政治に無関心で非常に冷淡だという印象を持っていたようです。
しかし、成熟した民主主義国家ではこうしたデモや集会で市民が意思表明するのはごく普通のことなんです。
メッセージの発信や自己表現というのは許容される文化があるわけなんですね。
ましてや、参加者が左翼というレッテルを貼られることはあり得ないわけなんです。
こうした日本の状況を取材している外国人のジャーナリストたちは日本の若者たちの空気が今どんどん劇的に変化し始めているのではないか、そんな印象を持っているようです。
そんな劇的な変化と受け止められている若者を初めとする市民たちの意思表明の動きは重大局面を迎えた今日、さらに国会に迫っています。
国会前と上空から、それぞれお伝えします。
こちら、国会前です。
こちらは次第に雨がしっかりと降り始めているんですが、もう傘を差すスペースがないほどに多くの方が集まってきています。
時間がたつに連れて人の人数は増えている状況です。
そして、ここから200mほど先の交差点までもう歩道は移動するのが大変なほど、多くの人で埋めつくされています。
そして車道には警察が鉄柵を設置しているんですけれども、これは、参加者が車道にあふれ出る危険を防ぐためだということなんです。
でも、一方で、参加者は車道を空けるようにというように訴えています。
そして先ほどデモの参加者に話を伺ったところ次のように話していました。
参加者に話を聞きますと何か行動を起こさなければいけないと初めてデモに参加したという人もいました。
この集会、主催者としては、夜9時まで続けるということなんですが参加者の中からは、徹夜も辞さないという声も上がっています。
変わってこちらは国会議事堂の上空におります。
国会議事堂、明かりがともっています。
その正面、正門前は夕闇の中、この一角だけが明かりがついている状態です。
岡村記者のリポートにもありましたように車道にあふれないようにという理由なんですが長い機動隊の警察の特別車両の車列、そのためか、現在は歩道上にだけデモの参加者たちが集まっている状況がうかがえます。
ただ、この後、仕事帰りの人たち、あるいは報道やインターネットなどを通して足を運ぼうと考える人たちが国会内の様子、これは委員会室の様子ですかね?そうですね、委員会が30分遅れて午後6時半からということになりましたので、今のところ委員会室には誰も姿を現していないということですね。
これからあと20分後に特別委員会が始まるということですね。
先ほど委員会室の前にバリケードが設置されているという情報があったんですがそれはどうやらないようですね。
今映っているのが現在の様子だということです。
ただ、女性議員が一部、鉢巻きをして入ってきているという話もありました。
ピンク色の鉢巻きをして委員会室前に集まっていると。
委員長に対して自分たちこの法案を採決すべきじゃないということを訴えるために集まっているということです。
野党側なんですけれども、これからどのように対応していくんですかね?野党側は鴻池委員長が委員会室に入るとともに解任動議を出すというふうな方針で対応するということなんですね。
今後は、参議院で問責または衆議院でも内閣不信任案を出したりして時間を浪費させるといった戦術で採決に抵抗するということになるんですけれども、これに与党側も対抗するために、明日の午後1時に衆議院本会議を開会することを決めたということなんですね。
これによって内閣不信任案出された場合にそれを否決するという形で対抗していくということです。
最大のポイントは、今晩、与党側が採決に踏み切るかどうかなんですけれども、これはどのぐらいのスケジュールになるんですかね?鴻池委員長はどうやら状況次第、つまり野党側の出方を見て判断したいという考えなんですね。
つまり、野党側が委員会で立ち上がったり、大声上げたりような、もし不正常な状態になった場合に採決に踏み切るという可能性は非常に高まってきたと思います。
その場合にしても2時間審議あるわけですから、夜9時近くにそういったことが起きるのか、また、そうさせないように野党側がどのように出てくるのかということ、かなり民主党側の議員が集まって何か準備をしているようですので、ちょっとこれから注目の状況が続くと思います。
安保法案関連以外のニュースを1つお伝えします。
大規模水害の発生から明日で1週間。
堤防が決壊した茨城県常総市で仮の堤防がもとに高さに達し、決壊場所が塞がれました。
一方、県内で新たに1人の遺体が発見されました。
現地から中継です。
仮堤防の緊急復旧工事が24時間態勢で行われています。
現在、防水シートで仮堤防を覆う作業が進められています。
常総市では今日の深夜から雨が予想されていますが、仮の堤防の盛り土が今朝、もとの4mの高さに達し、国土交通省は一定の安全性は確保できるとしている。
また、常総市では休校していた小学校7校のうち2校で授業が再開された。
市内の石下小学校では420人の児童が登校しましたが、知人宅に避難したり自宅の片づけをしたりして、65人が欠席、泥が乾いてホコリが舞っているため、学校の指導で児童は全員マスクを着用していた。
一方、茨城県では新たに利根川沿いの2015/09/16(水) 17:50〜18:15
MBS毎日放送
Nスタ ニューズアイ[字]

取材経験豊富な竹内明を中心に、佐古忠彦も新加入。TBSアナウンサー・加藤シルビアらがお届けする大型報道番組。ニュースを速く、深く伝えます。

詳細情報
番組内容
きょうのニュースを速く深くわかりやすく。徹底取材したVTRに加え、今さら人に聞けないニュースのポイントもわかりやすく解説。政治・経済・事件はもちろん、身近なニュースや生活情報もお伝えします。「Nトク」では全国各地で起きているホットな出来事を徹底的に掘り下げます。
出演者
【Nスタ ニューズアイ】
竹内明(TBS報道局)
佐古忠彦(TBS報道局)
加藤シルビア(TBSアナウンサー)
制作
▽番組HP
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▽Facebook
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ニュース/報道 – 定時・総合
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