報道ステーション 2015.09.16


当番組は同時入力の為、誤字脱字が発生する場合があります。
≫国会の参議院側。
うだるような暑さです。
この階段の向こうの窓からは、国会を取り巻いているデモ隊の安保法案反対コールが耳に届いてきます。
そして、こちらは与野党が今、法案をめぐってギリギリの攻防が続いています。
特別委員会を開こうという与党。
そして、その中で締めくくり総括質疑をやってとにかく採決に持ち込みたい。
一方の野党はそれに猛然と阻止せんとその委員会が始まる前の手続きでギリギリの攻防が今続いているわけです。
民主党を中心に野党議員が理事会室の前を取り巻いて委員長が出てきてそして、反対側の、この委員会特別委員会で審議を始めることを阻止しようと必死の今、声を上げているところであります。
≫参議院の平和安全法制特別委員会はいまだ開かれておりません。
平和安全法制というネーミングが正しいのかどうかはなはだ疑問ではありますがまだ開かれていない。
与党はなんとしても、ここで委員会を早く開いて質疑のあと採決に持ち込みたい。
一方の野党は徹底的に抗戦して明日、あさってしあさってといわれている大詰めの中でこの法案の阻止したいという攻防が続いている最中であります。
さて、今日私国会に来ていますのでスタジオのこのあとお二方と、このあとにお話をさせていただきたいということで紹介をさせていただきます。
スタジオにはレギュラーコメンテーターの中島岳志さんそしてゲストとしておなじみの寺島実郎さんにお越しいただいております。
お二方、後ほどこちらからお声がけをしますのでちょっとお待ちください。
よろしくお願いいたします。
いくつもの疑問の中でまず筆頭に挙げられるのは集団的自衛権に関してです。
総理はかねてより具体例を示していました。
ずっといわれていたのがホルムズ海峡戦時における機雷掃海に参加するということであります。
しかしながらだいぶ経ってここへきてイラン情勢も国際情勢もいろいろ含めるとそれに関してはなかなか想定しづらいというふうにニュアンスが変わってまいりました。
そして、もう1つ気になるのはやはり、かねてよりいわれていたのは周辺有事の際に用心防護お母さんと子ども。
抱っこされている子どもがいる。
それを、なぜ米艦防護できないのだ。
具体例の1つとしてずっとかねてより言ってきた。
しかしここにきて中谷防衛大臣が言うには邦人が乗っているのは絶対ではないというふうに変わってきている。
挙げればきりがないほど揺らいでおります。
その中で審議時間が過ぎて十分だということで参議院を通していいのかということが疑問の1つであります。
さて、この国会の外は富川悠太アナウンサーにつなぎますが大変なデモが行われている最中です。
富川さん、聞こえますか。
≫国会前、強い雨が降っているんですけれども湯気が出るほど激しい熱気に包まれています。
私がいる場所はメインステージのすぐ近くなんですがこの狭い場所に100人近くの警察官密集していまして反対派の人たちと押し合っているという状況なんですね。
反対派の人たちからするとどうにかここを通してくれといってるだけなんですけれども警察のほうは逆に、ここを通ると危ないということで止めている。
そういった理由で小競り合いになっているんですね。
中にはここを突破する方も出ていましてそういった人たちは警察に連行されていくという姿を何度も目にしています。
私、何度かデモの取材に来ているんですが私が来た中では今日が最も激しくてそして、平日で雨も降っているんですけど多くの方が訪れています。
今もなお、どんどん人は増えているんですね。
こちら、歩道だけ、最初は人が埋まっていたんですがどんどん人が増えて今は車道2車線が埋まっています。
そして、そこに車が警察車両がびっちりと止められていましてこれを壁にして、これ以上人が増えないようにという状況を作っています。
今回、来た人に話を聞きましたけれども採決が強行されるかもしれないということで今日初めて来たという方もいました。
そして、今日絶対来なきゃいけないと思っているとそして思ってきたという人が多くいらっしゃいました。
明日もあさっても来る。
採決が強行されて法案が採決されてもこのあとも国会に来続けるんだと多くの方がおっしゃっていました。
≫富川さん、こちらからではわからないのですが今日は天候不良のためにヘリコプターが飛ばなかった。
そういう意味で全体の規模スケール感というのがなかなかどんなに伝えてもらってもつかみにくいんですが相当な人数、規模のように感じますけどね。
≫歩道だけじゃなくて車道2車線それが反対側も埋まっていますしこのままずっと進んでいきますと皇居につながる内堀通りがあるんですがそこまでぎっしり埋まっています。
国会の周りもまた人が埋め尽くしているという状況です。
≫わかりました。
富川アナウンサーが伝えました。
これから、今日1日の動きドキュメントをご覧いただこうと思うんですがまた1つ疑問なのは公聴会というものです。
昨日、中央公聴会というものがありました。
これが、どれだけ国会に反映されているのか。
そして、今日は、新横浜で地方公聴会が開かれた。
あくまでも日程スケジュールありきですね。
もっと違う地方でできなかったのかという声もあります。
そういう中で、今日の地方公聴会横浜の模様公述人の意見が国会にどう反映されるのか。
ここも疑問の1つであります。
なんのためにやってるのか。
儀式か。
そんなことも考えつつこちらです。
≫午後6時半の国会。
与党は今夜安保法案の採決に踏み切るのか。
体を張って阻止しようと民主党議員が国会内にあふれ返った。
≫まもなく鴻池委員長が民主党議員の前を通ります。
怒号が聞こえています。
鴻池委員長が民主党議員が、抗議する中ゆっくり、ゆっくりと理事会室へと進んでいきます。
国会内非常に混乱した状態になっています。
≫委員会を開く前に与野党が議事進行を確認する理事会。
≫野党議員が大勢押しかけ反対の声が飛び交う中今、理事会が始まりました。
≫民主党は採決前提の委員会を開くことに猛反発。
収拾がつかない状況に理事会はいったん中断した。
≫今、与党議員と野党議員の小競り合いが起きます。
≫このとき、安倍総理は官邸から国会へ向かい最後の審議に臨む態勢に入った。
だが、理事会の混乱は続く。
≫午後9時半現在の委員会室。
総理や中谷大臣らは答弁席に座って開会を待ち構えている。
だが、国会の混乱は続き開会の見通しは立っていない。
民主党に激しい抵抗を決断させたのはその数時間前に行われた地方公聴会での出来事が発端だった。
≫地方公聴会とはいっても行われるのは新横浜駅前のホテルです。
ホテルの周りには抗議をする多くの人がホテルを取り囲むようにして集まっています。
何重にもなっています。
≫そもそも、これ以上審議はしませんと決めたうえで開かれた公聴会。
意見を述べるために出席した識者から異例の発言が。
≫ほかの識者からも…。
≫与党推薦の識者も安全保障は一刻を争うものだと成立に理解を示しながらもこう注文をつけた。
≫元自衛官は法案にこう理解を示した。
≫状況が一気に緊迫したのは公聴会が終わったときだ。
≫午後3時43分です。
今、地方公聴会が終了したんですがどなたかが今委員長に声をかけましたね。
≫そのまま急いで裏の入り口から出て行きました。
今、鴻池委員長らを乗せた車が次々と出て行きます。
警察車両に挟まれる形で出て行きました。
そして、一気に抗議に集まった人たちが道へと出てきました。
警察ともみ合いになっています。
鴻池委員長らは出て行ったんですが、その直後に警察と抗議に集まった人がもみ合いになっています。
道に寝転がって占拠する車を通さないという体勢に出ています。
ゴロンとみんなが寝転がりまして道路を塞ぎました。
これ以上、道を通さないぞと。
道路、出口を塞ぎました。
寝転がった人たちを一人ひとり警察官が運び出そうとしています。
しかし、何十人という人が今道路を寝転がって占拠しています。
車が通らないように塞いでいます。
一人ひとり、寝転がっている人を警察官が引っぺがしているという状況です。
非常に混乱しています。
≫与党は公聴会が終わった2時間後に国会で採決前の最後の審議に踏み切ろうとしていた。
≫少しでも委員会を開くのを阻止しようと自分たちが盾となってホテルから議員たちが出ないようにとおせんぼうしている状態が続いています。
≫この体を張った抵抗は1時間ほど続いた。
民主党は徹底抗戦する構えだ。
だが、政府・与党は今週中の成立を目指すとしている。
≫国会正門前には夕方から安保法案に反対する人たちが集まってきた。
広い車道を挟む両側の歩道が埋め尽くされている。
デモ隊が車道に広がらないように警察の車両が1列に並んでいる。
≫国会前には続々と人が集まってきています。
子どもからお年寄りまで老若男女、姿が見えますね。
国会前、見てみますと歩道から人があふれんばかりですね。
警察官も、ものすごい人数が出動しています。
≫時折小雨がぱらつく中デモ参加者はさまざまなプラカードを掲げ国会内の動きに抗議の声を上げていた。
≫憲法学者も国会周辺に集まり法案の違憲性を訴えていた。
≫デモ隊の中には元自衛官の姿もあった。
井筒高雄さんは現役時代はレンジャー部隊に所属していた。
≫安保法案に反対するデモは国会周辺だけではない。
全国各地で行われていた。
≫札幌では、市内中心部の公園で大規模な集会が開かれた。
≫福岡市でも夕方からデモが行われた。
≫午後9時半ごろの国会正門前。
雨の中、安保法案に反対する大勢の人が抗議行動を続けていた。
≫国会の動きを取材し続けている政治部の藤川みな代さんに入ってもらいます。
よろしくお願いします。
注目の特別委員会ですがまだ開かれていないけれども鴻池委員長が動いたという情報が直前にありましたけどね。
≫動こうとしているようなんですが現在もなかなか野党側が理事会室から委員会室に向かう通路に詰め掛けて、委員長が委員会室に入れないように阻止しているという状況が続いていましてまだ委員会室には入れてないということです。
≫ちょうど理事会室があってそこに詰めていてそこから出さないようにして委員長がその向かいにある特別委員会が開かれる部屋に行こうとするんだけどなかなか行けない状況にあるという。
そういう中でやはり野党が徹底抗戦の構えをより強く見せているとすればそれは、国会の外のあのデモの影響も大きいんじゃないでしょうかね。
≫やはり野党が国会でとれる戦術というのはどうしても引き延ばし戦術ということになりますからそれに対して世論の支持がどこまで得られるかということは野党の姿勢に関わってくると思いますね。
≫そこなんですが具体的にこれから伺っていきます。
今後の流れということで小さなフリップでちょっと見づらいかもしれませんけれどもまず今日、明日、あさってそして土曜日の19日というスパンの中で見ていきたいと思いますがこれから委員会がこのあと開かれたとして与党は当然のことながら一気にここで締めくくり総括質疑から採決に入りたいところ。
野党は、その委員会の中ではどういう抗戦の構えでしょうか。
≫締めくくり総括質疑が始まったところで野党側から鴻池委員長に対する解任の動議を出そうとしています。
解任の動議はその委員会の中で処理されるわけですけれどもなぜ委員長を解任しなければいけないのかという理由を野党側は時間をかけて国に説明するということで演説を始めるわけですね。
≫長く演説する牛タン戦術と通称言われますけれどもそれを、どれくらいやるイメージですかね。
≫それは野党の腹次第ということもありますね。
ただ、やはり時間的な抵抗というのには限りがありますのでその中で委員会の中でその動議を処理するということになります。
≫そして結果的にはこれは多数決で動議が否決されたと。
そうすると与党側はここで委員会採決をしようということになるわけですよね。
≫そこも、今度は委員長の判断も関わってくると思うのですがそのまま締めくくり…。
委員長が決議がありましたので動議を否決して信任されたということでそのまま2時間予定されている締めくくり総括の質疑を行うという考え方もあります。
ただ、もう野党から解任の動議が出た時点で与野党の信頼関係が崩れたということで採決に踏み切る可能性あります。
≫12時を超えるかというところですよね。
≫12時を超えるかというところで野党としては今日の委員会採決を阻止したという成果を得たいところです。
≫締めくくり総括質疑に入ったとしても採決まではいけないで今日はいったん流れる終わるとすると明日以降で考えると問責決議案が待っているんですね。
野党の戦術としては。
≫野党側は、鴻池特別委員長の問責決議案を出すということになりますとこの問責決議案を処理するための参議院の本会議を開くことになります。
本会議にかけられます。
そしてこの処理が始まったところで新たに、中谷大臣の問責決議案を出す。
それぞれ問責決議案にも提案理由の説明というものがありますのでそこで、また演説が繰り広げられる。
≫長々続けられて2時間3時間ぐらいで1つ1つが否決されていく可能性があるわけですね。
≫そして岸田大臣そして安倍総理大臣。
1つ1つ決議案は印刷にも時間がかかりますのでそのつど、2時間ずつ印刷の時間もかかるということですね。
≫長い演説があるとすれば1つにつき3時間として単純計算すると12時間ということになります。
明日に関して、本会議。
そこからの予想なんですけど更に問責が用意されてるんですか。
≫これは、これも野党の方針でまだ検討段階ではありますけど今回の法案以外にもオリンピックの対応ですとか年金情報の漏洩などの問題がありましたのでそれに関連する大臣の問責決議案も出そうという案があります。
≫文科大臣オリンピック担当大臣の可能性もある。
これでやってもどうなんですか。
18時間。
≫あとはこの本会議をセットしているという本会議をセットする権限を持っている議院運営委員長の解任決議案なども出して精いっぱい時間を延ばしていくということですね。
≫そうやって衆議院のほうでは内閣不信任案もあり得るわけですしそうこうしているうちに結果、参議院の本会議採決、与党としてはやっぱり18日金曜日の?≫全て時間がかかったとしても18日の朝には終わるのではないかということで18日が参議院本会議での採決・成立ということを目指しています。
≫野党としては徹底抗戦でやる腹づもりだとして19日の土曜日までこれがずれ込んでいくとここから連休に入るので更にデモが激しくなる。
そうなったときにそれを無視することが更にできなくなるというこれは与党としてはいやだと思うんですが逆に野党としてはなんとかここまで持っていきたい。
この策はあるんでしょうか。
≫なんとか持っていくためには引き延ばし戦術というものに関してどの程度、世論の理解が得られるかということで牛歩という戦術がありました。
最近の傾向としては牛歩にしてもなかなか理解が得られないということで最近全く見られなくなりました。
そういったものが国会の外の動きと連動して、どこまで盛り上がりを見せるかということによって野党の足並みがそろうかどうかということにも関わってくると思います。
≫18日になるのか19日にずれ込むのか、これが大いなる分かれ道という感じもしてまいりますが≫まずスタジオの中島さんに伺います。
3点、指摘しておきたいことがあると伺いましたが順番にお願いできますか。
≫もう1点含めて4点を指摘したいと思うんですが。
私たちは今4つの非常に大きな崩壊に出会っているというふうに考えたほうがいいと思っています。
まず1つは憲法の崩壊という問題です。
安保という政策論が話題になっているわけですがこの政策論というものが憲法を優越してしまうということになってしまうと一体憲法は何のためにあるのか憲法の空洞化という問題になってしまうわけですね。
最終的には未来の政治家に対してフリーハンドを与えてしまう。
これは法の支配というものをどういうふうに考えるのかという根本的な問題を揺るがす問題が含まれていると思います。
それから2点目に国会の崩壊という問題があると思います。
政府は衆議院、参議院両方の審議を通じてやはり私も冷静に聞いていましたけどまともな説明ができませんでした。
先ほど古舘さんのほうからお話がありましたけれどもホルムズ海峡の機雷掃海の問題についてはこれが、集団的自衛権の非常に重要な具体例なんだといってきたものがもはや首相までもがその現実性を否定するというところに至っています。
結局、国会というものは形式的な時間だけを費やしたというだけで問題の再検討あるいはまた違う在り方を検討していくということが全く無視をされている。
議論の崩壊という問題があるのだろうと思います。
もし、そんなことであるならば国会は必要ないわけでして選挙に勝った政府のマニフェストをそのまま履行してしまえばいいということでこれは議会性民主主義の弊害かという問題につながることが含まれていると思います。
3つ目に連立与党の崩壊という問題があると思います。
公明党の問題ですが公明党は集団的自衛権の根拠として砂川判決というものは根拠とはならないと強く主張してきていたわけですけれどもしかし、自民党はこれを根拠としているわけです。
これについての異論というのはほとんど現在聞こえてこないわけですね。
これは、公明党等は一体なんなのか公明党が与党でどのような役割を果たしているのか。
ですから創価学会の一部の方が怒っているわけですね。
こういうような状況をどういうふうに見るのか。
そして保守政治というものが私、崩壊してしまってると思っています。
保守政治、あるいは保守という考え方は人間はどうしても過ちを犯しやすい、そして不完全な人間になりやすいという認識を持ってやはり、これまで長年の歴史の中で積み重ねられてきた重みを大切にしながら徐々に徐々に変えていくという保守するための緩やかな改革。
私は永遠の微調整といっていますがそういうものが保守政治の在り方だと思うんですけれども今回のような急進的で非常に極端な一気に物事を変えていこうとするもの。
その政治姿勢こそ保守が批判してきた在り方ではないかと思います。
保守政治というものも崩壊していると思いました。
≫4つの崩壊について今コメントをいただいたのですがお隣の寺島さん、お待たせしました。
寺島さんがらっと違った観点から解説をお願いいたします。
≫世論調査において国民の理解、支持が得られていないのになぜ、こういうふうに強行に採決するんだって誰もがある疑問を思うと思うんですね。
なぜなのか。
安倍首相の発言の中にやがて理解が広がるだろうと成立してしまえばやがて国民もわかってくれるはずだといっているわけですね。
多分、その心象風景の背景にあるのは1960年安保のおじいさんの岸信介さん。
国民の反対もあったけれど結果オーライじゃないかと。
東西冷戦期に日本が生き延びるというか仕組みとして日米同盟日米安保が機能したじゃないかというのが多分あるのだろうと思いますね。
私が申し上げたいのはただ今回は違うと。
要するに前提となってる世界認識が私自身が先週まで欧州動いていろんな人と話してみましたけれどもずれていると。
どうずれているかというとこれは、冷戦型の世界観を前提に中国の脅威に日米同盟で立ち向かおうというそういう構造認識の中で成り立っている法案だというふうに思うわけですが世界は冷戦の二極の時代とはまるで違うと。
アメリカの一極支配でもなければ多極化なんて言葉さえ通り越してそれぞれの国が自主自尊にかけて自分たちの全員参加型秩序のような状況になって世界の秩序というのが動き始めてると。
そういうときにNATOのような集団的自衛権の仕組みでさえ要するにそれぞれの国が主体的に安全保障というものを自分の頭で考えていこうという時代がきているんですね。
他国と運命を連携していく預託するなんていう議論というのが限界にきている。
しかも軍事の議論だけが目立ってきていて例えばアジアというものをどういうふうに安定させていくのかって外交の議論ですね。
そういうものが一切見えないというか。
僕は今、一番日本人が考えなくてはいけないのは日本の自立、自尊をかけて自分たちの運命を自分たちで決めれる仕組みを構想していかなければいけない時代じゃないかと思います。
≫寺島さんはかねてより冷戦構造の考え方は古いとおっしゃっている今のお話なんですがそれに関して更にいいますと中国とアメリカの関係を見誤っちゃいけないよということを常におっしゃってます。
その辺りをちょっと。
≫24日に習近平が訪日ということが控えています。
日本の今回の法制についてペンタゴンを中心に表明的には同盟負担が増えてくれるということですから一見OKで賛成しているように見えますけど二重構造になっていてアメリカの深層心理は日本のリスクに巻き込まれたくないというか例えば尖閣問題に巻き込まれて米中戦争になるなんてことは避けたいということですね。
今、日米の一体化が進んで3000人のいわゆる日本版の海兵隊のようなものを作って離島対策にアメリカと一体化になってとやってますけどあれはひっくり返していえば日本がまず自分でやってくれということをつまり沖縄の海兵隊が動くんじゃなくてですね。
そういう構造が見えてきている。
アメリカの立場は日本も大事だけど中国も大事という。
つまり、あいまい作戦でありそのことが米中の対話という中で懸案の事項ははらんでいるけど米中対話がどう行われるのか25日よく見てるべきだと思います。
≫なるほど。
≫アメリカがこの集団的自衛権の行使容認から含めまして安保法制歓迎しているふうに見えますけども≫ここからはスタジオでニュースをお伝えしてまいります。
夕方になって入ってきたニュースなんですけど今日、埼玉県の熊谷市の住宅街で84歳の女性とまた別の家に住む小学生の女の子2人そして、そのお母さんという合わせて4人が次々と殺害されました。
この現場から、およそ1kmほど離れたところではおととい、50代の夫婦が刃物で刺されて殺害されています。
警察はペルー人の男の身柄を確保し、関連を調べています。
≫次々と人が殺されるという事件が起きた。
埼玉県熊谷市。
≫今日の夕方5時ごろです。
今、こちらに森が見えてますが家の裏手に回ってきています。
あの森の向こうに家があるんですがその家で、浴室で84歳の1人暮らしの女性が血を流して倒れているのが見つかりました。
≫まず今日起きた事件。
84歳の女性だけでなく小学生の女の子2人更にその母親合わせて4人が殺されるという連続殺人事件だった。
≫女の子2人は小学5年生と2年生の姉妹。
母親と一緒に家にいたところを襲われたとみられている。
≫最初の通報は今日午後5時ごろ。
住宅の浴室で84歳の女性が血を流して倒れているという110番だった。
警察が駆けつけると女性はすでに死亡。
1人で暮らしていた白石和代さんとみられている。
周辺の捜査を開始するとまもなく女性の自宅から離れた場所で警察は男を発見した。
男は30代のペルー人。
別の住宅に立てこもっていた。
≫目撃者によると男が住宅の2階から落ちたところを警察が取り押さえたという。
そして、警察は家の中で住人3人が倒れているのを発見した。
小学生の女の子2人とその母親だった。
近所の人によると家族は1年半ほど前に引っ越してきたという。
母親は41歳加藤美和子さん10歳の美咲さんと7歳の春花さん3人が殺害されたとみて警察が確認している。
≫今日、4人が次々と殺害された現場は熊谷市の住宅街。
この付近。
ここからわずか1kmほど離れた住宅ではおとといの夕方50代の夫婦が殺害されていた。
自宅の2階で夫婦が上半身を刃物で複数回刺され血まみれになって倒れていたのだ。
55歳の田崎稔さんと妻の美佐枝さん53歳。
今日、死因が判明。
失血死だった。
2人はおととい午後5時ごろからわずか30分ほどの間に殺害されたとみられている。
午後5時半ごろ知人の女性が田崎さんの車に乗って出て行く不審な男を見ていた。
その車は田崎さんの自宅からわずか300m先の駐車場に乗り捨てられていた。
実はこういった目撃情報などから容疑者としてすでにペルー人の男が浮上していたのだ。
警察は男の行方を追っていたが今日、新たに4人が殺されるという事件が起きてしまった。
≫大変凄惨な事件が起きてしまいましたがここで、中継です。
小学生の女の子2人とそのお母さんが遺体で見つかった現場の近くに山口豊アナウンサーがいます。
山口さん、そちらで現場検証が続いているということですが今の状況、伝えてください。
≫お伝えします。
現場は非常に閑静な熊谷市内の住宅街です。
今はひっそりとしているんですが今日の夕方はここが騒然とした空気に包まれました。
まず、向こう側に森が見えますね。
森のようになっています。
実は、あの向こう側に白石さんのお宅があります。
そして、横には門があってその横に警察官もつめていますよね。
今日の夕方4時半ごろあのお宅の浴室で84歳の1人暮らし白石さんとみられる女性が、見つかりその後、死亡が確認されました。
そのあとなんですが夕方の5時ごろです。
この近所の方々は異様な光景を目撃していました。
といいますのはちょうどこの畑をペルー人の男と思われます。
その男が全力疾走で走っていてそれを20人くらいの警察官があとを追っていたそうです。
止まれとかおいこらなどと叫びながら追っていたということですがちょうど男はずっと向こうに走っていってそして見えてきました。
白っぽいお宅。
ブルーシートも張られています。
あそこが2件目の犠牲者が出てしまいました加藤さんとみられるお宅です。
ペルー人の男はあの家に押し入りましてそして、あの家の中で加藤さんとみられますお母さんと小学生の娘さんお二人この3人が、心肺停止の状態で発見されその後、死亡が確認されました。
近所の方の話によりますとあの家の2階だと思われるんですがそのペルー人の男が包丁かナイフのようなものを振りかざしている様子も確認されています。
そして、あの家の2階の窓からだと思われるんですがその男はあそこから飛び降りて頭を打ちました。
そして警察に身柄を拘束されました。
男は頭蓋骨骨折の重体だということです。
そして、そもそも今回なんですがおとといなんですがここから南におよそ1kmちょうど向こう側に位置するんですが同じ熊谷市内で田崎さん夫妻が殺害される事件が起きています。
警察はこの田崎さんの近所の家に不法侵入した容疑でペルー人の男の逮捕状を取って行方を追っていました。
その矢先に今回の一連の事件が起きてしまったわけです。
まだ全ての事件にペルー人の男が関わっているかは全くわかりませんが仮にそうだとすればわずか3日間で6人もの方が命を落とすという大変痛ましい事件が起きたことになります。
≫鬼怒川の堤防が決壊した茨城県の常総市では住民の方々が今、新たな問題に直面しています。
こちら、トラックが大変な行列を作っているんですけれどもこの向かう先はごみの仮置き場なんです。
捨てざるを得なくなってしまった生活用品。
その行き場が今、課題となっているんです。
≫6日ぶりの学校。
水とともに流れてきた泥が乾き舞い上がる土ぼこりを避けるために児童たちはマスクをしての登校となった。
≫学校では手洗い、うがい消毒液をこまめにするように呼びかけていた。
≫来週予定されていた運動会は消毒作業が間に合わないため学校は中止の決断をした。
学校では泥水をかぶりどうしても、ごみとして捨てざるを得ないものもあるという。
そのごみが向かう先。
長く連なるトラックの荷台には折り重なった畳が見える。
ここは、市が指定したごみの仮置き場だ。
常総市は、仮置き場として6か所を開設したがいずれもすぐに受け入れ量を超えたため封鎖。
追加で開いた3か所も連日、車の列が絶えない状態になっている。
一帯を覆う積み上げられたごみの山。
冷蔵庫やたんすなどかつての生活用品が捨てられていた。
≫ごみは、市が指定していない場所にもあふれていた。
この公園は町内会長の判断で特別に、住民らにごみの搬入を許可したという。
≫茨城県の推計では今回の水害で出た災害廃棄物は県全体のおよそ2万6000トンのうち常総市だけで2万4000トン。
更に膨らむ可能性もある。
明日は常総市に1日まとまった雨が降る予報だ。
まだ水が完全に引いていない地域や引いたばかりの地域では再び浸水の恐れもある。
≫雨が心配です。
ここでお知らせです。
≫テレビ朝日では北関東・東北の豪雨で被災した方々を支援するためドラえもん募金を行っています。
1回のお電話で108円を寄付できるシステムです。
ご協力いただける方はこちらの電話番号にお電話ください。
NTTの固定電話とひかり電話サービスのみご利用になれます。
携帯電話などからはご利用になれません。
ご了承ください。
皆様のご協力を、どうぞよろしくお願いいたします。
≫よろしくお願いします。
≫3つニュースを続けてお伝えします。
まずJRの施設に火をつけたとして昨日逮捕された野田容疑者。
現場の近くで自分で撮影した写真をネット上に多く投稿していました。
≫東京都内のJR施設で起きたとされる不審火は8件。
野田伊佐也容疑者はネット上に複数のJR施設での不審火との関連をうかがわせる写真を繰り返し投稿していた。
これは、8月上旬に投稿された写真。
架線についた滑車の上にペットボトルが取り付けられている。
ここは、先月30日JR山手線の目黒駅と恵比寿駅の間で架線の滑車が熱で溶けているのが見つかった場所だ。
≫自称ミュージシャンとして活動していた野田容疑者は実家を出て都内で1人暮らしをしていた。
≫警視庁は連続不審火と野田容疑者の関連について調べを進めている。
≫司法試験の問題が漏洩した事件で東京地検特捜部に刑事告発されたのは司法試験の考査委員で明治大学法科大学院の青柳幸一元教授。
事件とは別の教え子が口を開いた。
≫これは、青柳元教授が女性に送ったというメール。
≫この女性は、研究室に呼ばれてお茶をしたり食事に誘われるようになったという。
≫女性の証言について青柳元教授に質問状を送っているが今のところ回答はない。
≫ハンガリーとセルビアの国境。
EU・ヨーロッパ連合の玄関口にたどり着いた難民ら、およそ3万人が行き場を失っている。
≫このルートはシリアなどからの難民が目的地のドイツなどを目指す通り道だ。
難民の排除を狙うハンガリー政府は高さおよそ3m長さ170kmに及ぶフェンスを設置。
鉄道と道路も鉄条網で塞いだ。
≫ハンガリー国内でも不法入国は犯罪だとして200人近い難民を拘束した。
強制送還や禁錮刑を科す可能性もあるという。
≫国際社会が突きつけられている大変な問題ですね。
≫秋雨前線の雨雲が関東にも広がってきました。
先ほど国会前の映像にもありましたがこの時間都内でも雨が降っていて茨城県にも雨雲がかかり始めています。
雨の範囲を見ていきます。
まず明日の朝になると今降っている関東の雨はいったんやみますが西日本の広い範囲に雨雲がかかっています。
これが昼ごろになるとまた関東に降り出して本降りになるところもありそうです。
更に夕方以降は東北でも雨となって宮城県大崎市でも弱い雨が降り出しそうです。
今回、大雨の被害があった茨城の常総市でもまとまった雨になりそうなんです。
特に夕方は雨脚が強まりそうです。
浸水エリアが更に広がる可能性もありますのでご注意ください。
今日、台風20号が発生しました。
この先は日本の東の海上を発達しながら北上する予想です。
心配なところですがまだ、予報円が大きいので進路が定まっていません。
ただ、予報円の西側を通れば天気が崩れる可能性もあります。
なるべく最新の情報を確認するようにしてください。
≫雨の被災状況を考えると本当きついんですけどね。
ここからはスポーツまいりましょう。
青山さん、お願いします。
≫お伝えします。
プロ野球です。
パ・リーグ首位のソフトバンク昨日は敗れましたがマジックは2優勝は目の前です。
今日、ソフトバンクが勝って、日本ハムが負けるとソフトバンクのリーグ優勝が決まります。
今夜、どうだったんでしょうか。
≫歴史的強さで首位を独走。
リーグ史上最速優勝を狙うソフトバンク。
2回、オリックスからチャンスを作り7番、長谷川。
昨日1軍復帰した男の2試合連続タイムリーでソフトバンクが先制する。
先発はここまで無傷の8連勝バンデンハーク。
力のあるストレートを武器に7回まで毎回、奪三振の好投を見せる。
しかし、1対0の8回ツーアウト2塁のピンチ。
バッターは代打、ヘルマン。
同点のピンチをしのぐ。
直後の9回。
6番、松田。
今年の強さを象徴する豪快な一発。
選手会長のひと振りで貴重な追加点を挙げる。
その裏ストッパー、サファテがきっちり3人で締め完封リレーのソフトバンク。
マジック1として日本ハムの結果を待つ。
現在2連勝中。
2位、日本ハム。
先発、斎藤佑樹は1回。
フォークボールを低めに集め得点を与えない。
続く2回。
先頭の6番、レアード。
チームトップの30号ソロで日本ハムが先制する。
その後リードを広げるも4回、1点を返され更に2塁1塁のピンチ。
ここもフォークでしのいだ斎藤佑樹。
およそ1年ぶりの勝利へ6回1失点の好投を見せる。
4対2で迎えた9回ツーアウト。
勝利をつかみ取った日本ハム。
今日のソフトバンク優勝を阻止した。
≫そして、熾烈な優勝争いが続くセ・リーグ。
今日はヤクルト対DeNAの1試合です。
首位ヤクルトが勝つと2位阪神と1ゲーム差負けると2位になります。
勝てば巨人と同率首位となります。
今日の試合、見ていきましょう。
≫首位ヤクルトは2回チャンスで畠山。
プロ入り最多となる24号スリーラン。
4番の一発で7点のリードを奪う。
先発、石川は打たせてとるピッチング。
5回までDeNA打線を1安打に抑え、得点を与えない。
6回には…。
セカンド山田のファインプレー。
華麗なグラブトスで得点を許さず。
石川はチームトップの11勝目。
投打がかみ合ったヤクルト連勝だ。
≫順位です。
≫安保関連参議院の特別委員会は果たして開かれたのかどうか。
藤川記者です。
藤川さん、どうですか?≫特別委員会は現在もまだ開かれていません。
鴻池委員長は理事会室にいます。
先ほど、参議院の議長から通路を確保するようにという指示が出まして国会の警備に当たっている衛視が通路を確保しようとしているんですが現在もまだ鴻池委員長は理事会室にいまして委員会はまだ始まっていません。
≫これからの流れが全く見えないんですけど先ほど藤川さんとのお話の中で時間がなくて言い切れなかったんですがあの衆議院で禁じ手というか控えようとしていた伝家の宝刀ともいわれる60日ルールだって野党の徹底抗戦があれば可能性だってないわけじゃないですよね。
≫すでに先ほど、実は議院運営委員会が開かれまして明日の参議院の本会議がセットされました。
さまざまな問責決議案が提出されることに備えて議院運営委員長の権限で明日の参議院本会議がセットされています。
そちらで次々と決議を処理していきまして万が一、19日にもつれ込みそうになった場合土曜日に差し掛かりそうになった場合には衆議院側が60日ルールをちらつかせるということになりそうです。
≫ありがとうございました。
19日以降になれば連休でデモが激しさを増すのではないか。
それを最大懸念している与党側ということがいえるんだと思います。
そのデモの中にいる富川さんお願いします。
≫国会前は相変わらず強い雨が降り続いています。
そして、反対派の皆さんの声も強く大きく響き続けています。
私は先ほどの場所より国会の近くに来ているんですがすぐそこで声を上げている人がいます。
ちょっと見にくいかもしれないのですが私の奥から、そして左右からあちこちから大きな声が響いています。
国会周辺の皆さんの声はまだまだ収まりそうにありません。
2015/09/16(水) 21:54〜23:10
ABCテレビ1
報道ステーション[デ][字]

どうなる?安保法案の“委員会採決”めぐり攻防…野党は徹底抗戦の構え▽国会周辺では大規模デモ続く▽小泉元総理が講演▽豪雨被害の茨城は…

詳細情報
◇番組内容
緊迫感や速報性を重視したニュースと元気で明るいスポーツ、硬軟取り混ぜた時代を映し出す特集に季節感あふれる天気予報と情報満載です。
◇出演者
【メインキャスター】
古舘伊知郎
【サブキャスター】
小川彩佳
【コメンテーター】
立野純二(朝日新聞論説副主幹)、ショーン・マクアードル川上(経営コンサルタント)、中島岳志(北海道大学公共政策大学院准教授)、木村草太(首都大学東京准教授)
【スポーツ】
松岡修造、澤登正朗、中山雅史、稲葉篤紀
【特別リポーター】
長野智子
【スポーツアナウンサー】
青山愛
【天気予報】
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◇おしらせ
☆番組HP
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ニュース/報道 – 定時・総合
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音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz

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