ミュージシャンの…去年ガンの手術で声帯を摘出し声を失いました。
今回手術後初めて単独インタビューに応じました。
パソコンに打ち込まれる文字が今のつんく♂さんの言葉です。
・「淋しい夜はごめんだ淋しい夜はつまんない」９０年代人気バンドシャ乱Ｑのボーカルとして活躍。
個性的な歌声で若者を魅了しミリオンヒットを連発しました。
・「恋をした
（ＷｏｏＢａｂｙ）寝坊した
（ＷｏｏＢａｂｙ）」その後モーニング娘。
などのプロデューサーとしても一世をふうびします。
しかし去年ミュージシャンの命ともいえる声を失いました。
喉のガンでした。
一度は表舞台から姿を消したつんく♂さん。
今年４月母校の入学式に姿を現し声帯を摘出した事を公表。
新たな人生を歩む事を宣言します。
ミュージシャンつんく♂。
絶望からの再出発の日々を追いました。
声を失った事を公表してから４か月。
つんく♂さんは療養先のハワイでインタビューに応じました。
（文字を打ち込む音）・「小池さん小池さん好き好き」大学在学中に結成したシャ乱Ｑ。
大阪城公園で始めた野外ライブが出発点でした。
・「シングルベッドで夢とお前抱いてた頃」１９９２年メジャーデビュー。
「シングルベッド」が初のミリオンヒットとなり人気バンドへと駆け上がります。
・「日本の未来は
（Ｗｏｗ×４）」その後音楽プロデューサーとしても活躍。
手がけた曲は１，７００以上に上ります。
こんばんは。
つんく♂です。
３年前ＮＨＫの番組でプロデューサーという仕事への強い思いを語っていました。
順調に歩んできた音楽人生。
声に異常を感じたのは去年初めの事でした。
ほんま。
申し訳ない。
でも変な声やわ。
まだ俺らが登場するね時間じゃないんですけれども。
いやいやもう登場して。
何なんですか。
いやもう声よ。
もうそのうちほんまに今日つんく♂の声聞けるのもう最後ちゃうの？今日。
１か月後原因が分かりました。
精密検査の結果喉にガンが見つかったのです。
当時の心境をホームページにつづっています。
「早期のガンという事で、現在さっそく治療に入ったところです。
『まさか自分が』と驚いたのは事実ですが、ポジティブに進んで行くと決心したところです。
また歌を皆様に届けられる日を楽しみにしております」。
治療が順調に進んでいた去年１０月。
頑張っていきま…。
（一同）しょい！お願いしま〜す！つんく♂さんの長年の夢が実現します。
自ら育てたモーニング娘。
のニューヨーク公演です。
・「日本の未来は
（Ｗｏｗ×４）」・「世界がうらやむ
（Ｙｅａｈ×４）」客席からつんく♂さんが見守る中コンサートは大成功。
しかしそのニューヨークで思いも寄らない知らせを受けました。
医師から「新たなガンが見つかった」と告げられたのです。
帰国から７日後声帯を摘出。
一番大事にしてきた声を失いました。
妻の加奈子さんです。
結婚して９年。
いつもそばでつんく♂さんの歌声を聴いていました。
命を大事にっていうのは分かるけどやっぱり主人が一番好きだった歌を捨てなきゃいけないっていうのはすごいつらかったし子どもたちとこれからもうしゃべれないのかなとか。
主人本当に歌が好きだったから何か家でもよく鼻歌を歌ってたりとかしてたからしゃべれなくなったり歌えなくなるのが何かすごい…。
つんく♂さんには３人の子どもがいます。
病気になるまでは何よりも仕事を優先してきたつんく♂さん。
家族と過ごす時間が増えました。
息子がやっぱり釣りやりたいからもう頑張ってますね。
あっ！あっ釣れた！釣れた！釣れた！ほら網網網網網…。
網網…。
うわ〜すご〜い！魚のにおいがする！パパすご〜い！改めて気が付いた家族の存在。
手術のあと絶望の中にいたつんく♂さんを励ましたのは子どもたちでした。
入院中子どもたちが使ったメッセージボードです。
「すきだよ！パパはわたしのことすき？ここにかいて」。
「すきです」。
「パパ頑張ってね。
パパが病院から戻ってきたらすごいうれしくなるよ」って書いた。
パパは優しいしパパは強いしパパはスポーツ上手だしパパは偉いしパパはカッコイイです！あとパパはみんなの事好きだしあのパパは怒んないけどパパ優しいです！パパ〜！家族がいれば何も怖くない。
つんく♂さんは再び歩き始める決心をしました。
つんく♂さんです！再出発の場として選んだのは母校の入学式でした。
この日声を失った事を初めて公表。
スクリーンにメッセージを流しました。
自分にしかできない曲を作りたい。
この夏つんく♂さんは新たな曲に取り組みました。
作詞は湯川れい子さん。
歌うのはクミコさんです。
（歌声）作っているのは次の世代に歌い継ぐ子守歌。
（歌声）以前のように自分で歌って歌手に曲のイメージを伝える事はできません。
（歌声）つんく♂さんは体を使って歌い方を伝えます。
・「清らかな笑顔見せてほら」ほらほら。
・「ちっちゃな天使」・「君は」全く声を失ってしまう事の悲しみっていうのはいかばかりだっただろうって自分に置き換えてももうちょっと言葉にならないぐらいな事をつんく♂さんは経験されて…だけれどなお音楽に関わっていこうとされている。
音楽に関わるっていう事はやっぱり人間に関わるっていう事ですよね人の心に関わっていくという事まだずっとこれから先するんだと音楽でするんだっていう事の何かこう大きな意思を感じて励まされるようなね気持ちになりましたね。
曲のタイトルは「うまれてきてくれてありがとう」。
つんく♂さんの子どもたちとのエピソードがそのままタイトルになりました。
絶望からの再出発。
今つんく♂さんは新たな挑戦を始めています。
声帯を摘出した人たちが食道を使って言葉を話す発声法です。
以前の歌声を取り戻す事はできませんが身につければ会話ができるようになります。
最近短い言葉なら話せるようになりました。
しかしカメラの前で話す事はこんな理由で断られました。
ハワイでのインタビュー。
最後にこれからどんな曲を作っていきたいか聞きました。
（文字を打ち込む音）声を失ったミュージシャンつんく♂。
自分にしかできない事を探して走り始めた１年目です。
（マイケル）
これは極東の国日本を訪れた2015/09/17(木) 00:10〜00:20
ＮＨＫ総合１・神戸
ニュース
ジャンル :
ニュース／報道 – 定時・総合
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 1/0モード（シングルモノ）
サンプリングレート : 48kHz
OriginalNetworkID:32080(0x7D50)
TransportStreamID:32080(0x7D50)
ServiceID:43008(0xA800)
EventID:5571(0x15C3)