大手格付け会社のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は15日、韓国の外貨建て長期ソブリン格付けを「Aプラス」から「AAマイナス」に1段階引き上げた。
格付け大手3社(ムーディーズ、S&P、フィッチ)が韓国のソブリン格付けを「AA」クラスにそろって設定したのは韓国政府樹立以降で初となる。
3社が全て「AA」以上の格付けを付与した国は米国、ドイツ、カナダ、オーストラリア、英国、フランスを含む8カ国となった。
S&Pは引き上げ理由として、▲堅調な経済成長が続いている点▲財政状況が良好である点▲対外債務の健全性――の3点を挙げた。特に経済成長については「特定の輸出市場に依存せず、多角化した構造を持ち、最近の輸出不振も他の先進国に比べると軽い。景気が低迷している大多数の先進国に比べ、韓国は今後3-5年間は堅調な成長を示すとみられる」と指摘した。
財政状況については、他の先進国に比べ依然良好だとしたほか、対外債務については、対外債権の方が多い純債権国であり、今後の貿易黒字で累積黒字の拡大が見込まれると予想した。
S&Pはこれまで北朝鮮リスクを理由に韓国の格付け引き上げに消極的だったが、韓国政府は今回の引き上げの背景には、南北の緊張関係が劇的に解消されたこともあるとみている。
S&Pが昨年以降、「AA」に格付けを引き上げたのは韓国が唯一だ。S&Pは今後2年間にわたり、韓国の格付けが「安定的」に維持されると予想した。
韓国企画財政部(省に相当)などは、韓国経済が苦境を脱することができない状況で飛び込んできた朗報を喜んでいる。チェ・ギョンファン経済副首相は「国内景気には苦しさがあるが、今回の格付け引き上げで米利上げや中国の景気低迷など外部の不安要因に強固な盾が生じた」と評した。