「銘仙」とは、大正から昭和初期にかけ、女性のお洒落着として流行した平織りの絹織物です。糸の段階で手括り、板締などによって部分的に染色をほどこしたのち、織り上げて模様をあらわした「絣(かすり)」という技法が用いられています。銘仙は、仮織した糸に型紙を用い、文様を捺染(糊に染料を混ぜた型を置き、蒸して定着させる技法)をしてから本織をする技法がもととなっています。
アール・ヌーヴォーからアール・デコへとうつりゆく美意識の変遷を受けながら、バラやチューリップなどを用いた西洋風の花柄や、幾何学的な図柄など、華やかでモダンなデザインを取り入れた銘仙は、大正・昭和時代を象徴するデザインとなりました。
本展は、「岡信孝コレクション 須坂クラシック美術館(長野県)」の開館20周年を記念して、所蔵の銘仙100選を、六本木で一堂に集める初めての機会となります。
「庶民の模様」「伝統の継承 古くて新しい世界」「花の模様 広がり行く世界」「モダニズムの開花」の4章構成で、選りすぐりの銘仙100点を紹介。また、銘仙を着た「銘仙美人」が描かれた当時のポスター原画や、製作工程の映像の展示も。
さらに、会期中には本展監修者・長崎巌氏(共立女子大学教授)によるスペシャル・ギャラリートークやゲスト・トーク、マンドリンとギターによる「大正ロマンコンサート」など、関連イベントが盛りだくさん。詳細は公式ホームページをチェックしてみてください!
場所:泉屋博古館 分館
住所:東京都港区六本木1-5‐1
電話番号:03-5777-8600
開館時間:10:00~17:00 (入館は16:30まで)
休館日:月曜日(ただし、10月12日・11月23日は開館、10月13日・11月24日休館)
URL:http://www.sen-oku.or.jp/tokyo/program/information.html
きもので来館すると入場料が100円割引される、「きもの割」も実施。多くの女性を魅了した、華やかで大胆な銘仙を見に、ぜひ足を運んでみては?