韓国人デザイナー、ハングルとかんざしで世界を魅了

NYファッションウィーク

韓国人デザイナー、ハングルとかんざしで世界を魅了

 銅で作られた棒状のヘアピンは「かんざし」のようだった。ランウェイに立ったモデルたちは皆、このヘアピンを髪に挿して静かに整列した。トップスから垂れ下がったリボンはチョゴリ(韓国の伝統衣装の上衣)のコルム(リボン状のひも)を連想させた。米国「パーソンズ・ファッション・スクール」のサイモン・コリンズ元学長は、こうした服について「韓国の創造性は本当に魅力的だ」と言った。

 15日(現地時間)、ニューヨークファッションウィークが開催されているマンハッタンのモイニハン・ステーション。 65ある正式プログラムの一つ「コンセプト・コリア・レディース春夏2016」で披露されたデザイナー、イ・ジヨン氏のブランド「Jarret(ジャレット)」は「全く伝統的でないのに、伝統を思い起こさせる」と高く評価された。

 同じくニューヨークファッションウィークに招待されたデザイナー、イ・ソクテ氏のブランド「KAAL.E.SUKTAE(カール・イ・ソクテ)」はハングル(韓国語の文字)を柄に取り入れて注目を集めた。文字が連なった模様になっており、いっそう独特な印象を与えた。革と繊維を継ぎはぎした素材も印象的だった。実生活で着られる「破格で実用的な」服と評価された。

 「コンセプト・コリア」は文化体育観光部(省に相当)と韓国コンテンツ振興院が韓国のデザイナーたちの世界進出を支援するため、2010年に始まったプログラムだ。この日で12回目を迎えた同プログラムが実を結び、政府の支援を受けずに自立する可能性が確かめられている。今回、別個にショーのスケジュールを確保している韓国人デザイナー、イ・サンボン氏、ソン・ジョンワン氏、パク・チュンム氏、ケ・ハンヒ氏も「コンセプト・コリア」の出身だ。

ニューヨーク=金徳翰(キム・ドクハン)特派員
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