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<災害公営住宅>施工ミスと換気不足でカビ発生

 東日本大震災の被災者が暮らす災害公営住宅でカビが大量発生した問題で、宮城県内で発生が確認されたのは10市町15団地の計77戸に上ることが14日、分かった。換気不足や施工ミスが原因とみられ、各被災市町は改修や畳の交換を進めている。

 県の調査によると、カビが大量発生したのは石巻市15戸、気仙沼市11戸、名取市3戸、岩沼市1戸、東松島市1戸、大崎市10戸、亘理町26戸、山元町1戸、美里町1戸、南三陸町8戸。
 南三陸、亘理両町はそれぞれ3団地、気仙沼市は2団地、その他は各1団地で見つかった。
 このうち44戸は、住民が入居する以前からカビが発生していた。住宅の完成後に施工業者から引き渡しを受けた市町が、換気を怠っていたケースが多い。各市町は畳や床板の交換、消毒を行った。
 入居後に発生した33戸についても、大半は換気不足が原因とみられる。南三陸町歌津にある枡沢復興住宅の5戸は業者の施工不良が原因で、雨どいを伝わる雨水が床下に流れ込む構造になっていた。業者が修繕している。


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2015年09月15日火曜日

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