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ハンガリー入国認めず 難民ら足止め 緊張高まる
9月16日 19時13分

ハンガリー入国認めず 難民ら足止め 緊張高まる
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中東などからヨーロッパに押し寄せる難民らの対応に苦慮してきたハンガリー政府が国境管理を強化し、事実上、難民らの入国を認めなくなったことで、ハンガリーの南側で国境を接するセルビアでは、足止めされた難民らが抗議の声を上げるなど緊張が高まっています。セルビアは、国境を開けるよう求めてハンガリー側と協議したいとしています。
シリアなどの中東やアフリカからドイツなどを目指す難民や移民らの経由地となってきたハンガリーでは、多い日には9000人を超す難民らへの対応に苦慮していて、14日以降、国境管理を強化して、事実上、難民らの入国や通過を認めなくなりました。
国境沿いには高さ4メートルのフェンスが設置され、ハンガリー側では大勢の警察官が厳重な警備に当たっています。このため、ハンガリーの南側で国境を接するセルビアでは大勢の難民らが足止めされていて、若い男性たちが国境のゲートの前に押し寄せ、「国境を開けろ」と抗議の声を上げるなど緊張が高まっています。
セルビアのステファノビッチ内相は、15日、難民らがテントを張って泊り込みをしている国境地帯を訪れ、セルビアだけでは対処できない問題だとして、16日にハンガリー側と協議し、国境を開くよう求める意向を示しました。
一方、現地からの報道では、一部の難民や移民はハンガリーへの入国を諦めらめて、セルビアからクロアチアを経由してヨーロッパの北部を目指す新たなルートを移動していると伝えられています。

セルビア側の国境では

ハンガリーと国境を接するセルビアのホルゴシュでは、ハンガリーに入ることができずに大勢の難民や移民が足止めされています。難民らはテントを張るなどして過ごしていて、横たわる人の姿も多く見られ疲れている様子です。また、若い男性たちは国境のゲートの前に押し寄せ、「国境を開けろ」などと声を上げていました。
イラクから来たという男性は「食べ物も水もなく、本当に厳しい状況だ。私たちは人間なのだからハンガリーは助けてほしい」と訴えていました。
国境沿いには高さ4メートルのフェンスが設置され、ハンガリー側では大勢の警察官が厳重な警備に当たっていて、国境管理を強化していることがうかがえました。

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