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小学生の暴力行為 1万1000件超で最多に
9月16日 18時05分

教員や同級生などに対する小学生の暴力行為が昨年度、1万1000件を超え、これまでで最も多くなったことが文部科学省の調査で分かりました。専門家は「家庭や学校で何らかの不安やストレスを抱え、攻撃的になる子どもが増えているのではないか」と分析しています。
文部科学省は児童生徒の暴力行為や不登校、それに自殺などについて全国の学校を対象に毎年、調査しています。それによりますと、教員や同級生に暴力を振るったり、物を壊したりといった「暴力行為」は昨年度、小学校で1万1468件、中学校で3万5683件、高校で7091件でした。
中高生の暴力行為はここ数年、減少傾向にありますが、小学生では平成22年度から増え続け、調査を始めた平成9年度以降で最も多くなりました。
このうち、同級生をたたいたり蹴ったりといった子ども間での暴力行為は7113件、担任に物を投げつけるなどの教員に対するものが2151件、校舎の窓ガラスを割るなど器物損壊が1997件となっています。
暴力行為をした小学生の人数を学年別に見ますと、6年生が最も多く3割を占めていますが、増加幅は低学年ほど大きく、1年生はこのデータを取り始めた平成18年度に比べて5倍に増えています。
小児科の専門医で、子どもの発達に詳しい文教大学の成田奈緒子教授は「家庭や学校で何らかの不安やストレスを抱え、ささいなことでも攻撃的になる子どもが
増えているのではないか。ただ叱るのではなく、不安の原因を探り自分の気持ちをことばで表現できるように手助けすることが重要だ」と話しています。

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